
BRIDGE探検隊
柳津西山地熱発電所定期点検
カーボンニュートラルの実現に向けて関心が高まっている中、柳津西山地熱発電所の4年に1度の定期点検に潜入してきました。タービン挿入作業の臨場感あふれる様子と、現地で働く社員の声をお届けします。
大迫力!蒸気タービン挿入の様子
地中の奥深くにあるマグマ溜まりで熱せられた蒸気の力を利用して、タービンを回し発電する地熱発電。カーボンニュートラルの実現に向けて関心も高まっています。柳津西山地熱発電所では、4年に1度の定期点検が行われました。探検当日、現場では蒸気タービンの挿入作業が行われていました。
直径「約2.5m」長さ「約5m」のタービンで、「1mm」単位の調整をして…
蒸気タービンとは蒸気が持つ熱エネルギーを回転エネルギーに変える装置で、まさに発電所の要。8月26日にタービンの分解をスタートし、スケール(固着した不純物)の除去、破損個所の修理や点検、間隙の調整…と運転時には出来ない、きめ細やかな作業を行ってきました。そして、いよいよピカピカになったタービンを戻します。
現場に駆けつけた時、直径約2.5m重さ約21トンの蒸気タービンは大きなクレーンにつり下げられていました。発電所員や関係会社の社員が真剣に見つめるなか、ゆっくりと動き出します。タービン車室のすぐ上まで運ばれると、皆でタービンの周りを取り囲み、ライトで照らしながら、細かな位置の調整を行っていました。
- ハンマーを用いてミリ単位の微調整
- 厳しい目でチェックを行う
「熟練した技術を持っているので、すーっと入れているように見えますが、実は、あのクレーンでミリ単位の調整をしながら作業しています。狭いところでは、タービン車室とタービンの間にコンマ数ミリの隙間しかありません。互いに声を掛け合いながら、複数箇所を同時に確認し、ピッタリ挿入します」と齋藤敬所長。
関係会社と密に連携しながら、安全第一で作業を進めていました。

「業務の先には必ずお客さまがいる」
現地社員インタビュー
柳津西山地熱発電所の所員は5人。
少数精鋭の現場で働く齊藤悠太さんに、お話を聞きました。
―まず、お仕事の内容を教えてください。
プラントの運転と監視操作、それに工事の作業・安全管理を担当しています。
今回の定期点検では、主に電気制御関係の工程管理を担いました。
―職場の雰囲気はいかがですか?
風通しが良い職場です。この広いプラントを5人で担当していることに、誇りを感じながら仕事をさせてもらっています。
―今年度に入り「カーボンニュートラル」が注目を集めています。発電所に対する周囲の反応に変化を感じますか?
隣にPR館があるのですが、最近は一般のお客さまも増えてきました。また、私自身、周囲の人に「地熱発電所で働いているんだ」と話すと「おぉ、再エネか!」のような反応が返って来て、地熱発電所が注目されていることをひしひしと感じています。
―今後の展望や課題について教えてください。
火力・原子力発電所があって再エネがある。いわゆるベストミックスの考えのもと、再エネを社会にアピールしたいですね。業務の先には必ずお客さまがいることを念頭に置いて、自分自身の仕事にしっかり向き合っていきます。
探検後記
大きな蒸気タービンが、ものすごく細かな調整をしながら、ピタリと納められる様子は圧巻でした。発電時には1分間に3000回転するそうで、少しのズレが重大な事故や機器の損傷を招くことになります。現場の皆さんの気概と卓越した技術力が、安定供給を実現しているのだと実感しました。
カーボンニュートラルの実現に向けて、大きな役割を果たしている地熱発電所。これからに向けて、齋藤所長は「実直に一歩一歩進んでいきたい。見学にいらしたお客さまに寄り添いながら、発電所のPRにも力を入れていこうと思います」と意気込みを語ってくださいました。これからますます目を離せません!
