東北大学の授業「東日本大震災の記録と検証」に協力しました

 東北大学公共政策大学院は9月15日から18日にかけて「東日本大震災の記録と検証」と題した授業を行い、その一環として、学生と東北電力および東北電力ネットワークの社員による質疑応答が行われたほか、学生が両社の施設を見学しました。

今後の災害対応への教訓を得る機会として

 東北大学公共政策大学院は2004年に発足した、公共政策分野における高度専門職業人の養成を目的とした大学院です。同大学院は体験型の授業プログラムを特徴にもち、公共政策の現場経験が豊かな実務家教員と、法学・政治学の最先端の研究を行う研究者教員、多様なバックグラウンドを持つ学生が協働しながら、現在進行形の政策課題に実践的に取り組んでいます。

 

 同大学院は東日本大震災から15年を迎えるにあたり、「東日本大震災の記録と検証」と題した授業を実施しました。

 この授業は、復興が進展する一方で、震災当時の経験や教訓が風化することのないよう、文献講読に加え、震災当時に最前線で復旧にあたった関係者から直接話を聞くことで、復旧・復興の過程への理解を深め、今後の災害対応への教訓を考察することを目的としています。

 

 参加する学生には事前に、東日本大震災における東北電力の懸命な対応や、それを支えた企業文化を紹介した「電力と震災 東北『復興』電力物語」(町田徹著)の通読が課されるなど、東北電力および東北電力ネットワークに焦点を当てた内容となっています。

「電力と震災」の内容を基に討論する学生たち

東北電力、東北電力ネットワークの施設を見学

 学生たちは、9月15日に東北電力の新仙台火力発電所と仙台火力発電所を、17日には東北電力の原町火力発電所と、東北電力ネットワーク総合研修センターの安全文化伝承室を見学しました。

 発電所では震災での被害、設備復旧の状況や電力の安定供給を支える設備や運用について学び、総合研修センターでは震災の経験や安全文化の継承に関する説明を受けました。

 

東北電力ネットワーク本社に来社し、社員と質疑応答を行う

 講義最終日の9月18日、学生たちは東北電力ネットワーク本社を訪れました。

 学生たちはまず、東日本大震災への対応を紹介する映像などを視聴した後、中央給電指令所を見学。その後、東北電力ネットワーク総務部および電力システム部社員との質疑応答を行いました。

 

 

 学生からは活発に質問が寄せられ、社員は時に東日本大震災当時の経験を振り返りながら、一つひとつ丁寧に回答しました。

 

学生から出た質問(抜粋)

  • 需要や発電量の予測はどのような情報を基に行っているのか。

  • 送電線の潮流はどのようにして決まるのか。

  • 発電量を増加させる際は、どのような優先順位に基づいて連絡するのか。

  • 需給調整を目的とした蓄電池運用は行っているのか。

  • 岩手県に発電所が少ないのは何故か。

  • 配電線地中化のメリット・デメリットは。

  • 災害対応のノウハウなどは他の一般送配電事業者と共有しているのか。

  • 東北電力ネットワークの訓練には外部からの参加者もいるのか。

  • 東日本大震災の際、復旧のために必要な大量の資材はどのように手配したのか。

  • 東日本大震災の際、計画停電を回避できた理由はどのようなものか。

    社員に質問する学生と、質問に回答する社員

 

 質疑応答を終え、担当した教員からは、施設見学や質疑応答などの機会を提供した当社グループに対し、感謝の言葉が述べられました。

 また授業後、学生からは以下の感想が寄せられました。

 

学生から寄せられた感想(抜粋)

  • 苦労話をひけらかさない「謙虚さ」が印象的でした。
  • 復旧時に「アドレナリン」が出ていた、という回想が記憶に残りました。
  • 総合研修センターで伺った「危機管理は想像力が大事」というお話が強く心に残っています。
  • 火力発電所で、「再エネの普及」が火力発電に与えている影響をうかがえたのが興味深かったです。
  • どの方々も去り際に最後まで手を振ってくださったお姿に感謝します。

 

 

イイね!
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