
素朴な疑問にお答え!よく分かるサステナビリティ
第2回~なぜ、“今”サステナビリティに取り組むの?~

前回は、サステナビリティ(社会の持続可能性)への関心が集まっているという話だったね。
企業は目先の利益一辺倒ではなく、たとえ利益が減っても環境や社会に配慮しなければいけないんだよね?
う~ん、半分は合っているけど、半分間違っているかな。
社会の持続可能性という観点から、企業が環境や社会に配慮しなければならないのはそのとおり。ただ、利益を犠牲にするのかというと、そうではないんだ。


う~ん、ピンとこないなあ。環境や社会に良いことをすれば、お金が掛かり、利益が減ってしまうんじゃないの?
実際にそうした一面があることは確かだね。
でも環境や社会に良いことをする企業のところにお金が集まる、という一面もまた、現実にあるんだ。ESG投資って言葉を知っているかな?


環境(Environment)と社会(Social)とガバナンス(Governance)に配慮している企業に投資をするということだよね?
そう!実は今、世界の投資資金のうち、ESG投資の割合がどんどん増えているんだ。2020年には、世界全体のESG投資額は全投資資産の35.9%に当たる約3,900兆円となったんだよ。
中長期な利益創出のためには、ESGに配慮していることが必要であり、利益と環境・社会への配慮は、相反するものではなく、両立するものだという風に投資家の価値基準も変わってきているということだね。
また、「エシカル消費※」という言葉もあるように、一般の消費者の間でも、サステナビリティへの配慮という意識が広まっているみたいだね。
※エシカル(ethical)は「倫理的な」の意。人や社会・環境に配慮した消費行動のこと


そうすると、サステナビリティに配慮しない企業は、お金が借りられなくなったり、売上自体が減ったりしてしまうかもしれないということ?
そのとおり!
付け加えると「サステナビリティは社会全体の取り組み」ということもポイントだね。前回のAppleの例にもあったように、自社だけでなくて、取引先にも目配りしなければならない。


サステナビリティは他人事ではなく、まさに“今”本気で取り組まなければいけないことだったんだね。まさに“社会全体”の動きだね!
社会課題に向き合い、解決していくことが、社会の持続可能性への貢献だけでなく、自社の中長期的な利益創出にもつながっていくんだね。
