
電力業界の「いま」を解説
第2回 ~新電力はどういう状況なの?~

今の大変な状況って、新電力も同じよね?
そうだね。新電力は自社で電源を持たずに卸電力取引所から仕入れている会社が多いけど、燃料価格高騰の影響で、取引価格が高止まりしているんだ。
そもそも新電力は、競争力を高めるために小売単価を安く設定しているから、取引所の価格高騰の影響はとても大きいんだ。実際、新電力の中でも大手と言われているような企業が、事業停止や経営破綻などに追い込まれてしまっているよ。
事業を継続している新電力でも、既存の安い契約では立ち行かなくなってしまって、他社への切り替えを促しているようなところもあるんだ。


新電力が切り替えを促すなんて、少し前では考えられないわね…。
でもそれって逆に、東北電力にとっては契約を増やすチャンスなんじゃない?
本当はそうだね。けれど東北電力も、供給力が十分とは言えないんだ。
3月の地震の影響で停止している火力発電所もあるし、追加で燃料を調達するにもスポット価格は高い状態が続いている。さらに卸電力取引所も価格が高い状態が続いているから、追加で供給力を確保するのが難しいんだ。
そのため、高圧・特別高圧供給のお客さまで当社への切替えを希望しているお客さまについては、他の小売電気事業者への申込を検討するようご案内したり、東北電力ネットワークの「最終保障供給」の制度をご案内していたんだけど、6月20日から新しく「市場連動型メニュー」の提供を開始し、契約受付を再開したんだ。
このメニューは、卸電力取引所から調達した電気をお客さまへお届けするもので、毎月の電力量料金に、卸電力取引所の東北エリアでのスポット価格を反映させて料金を算定するものなんだ。



そうなのね!東北電力にたくさん戻ってきてくれるといいわね。
そういえば「最終保障供給」もニュースで見たよ!なんか最近契約数が急増していて、それも問題になっているって。
そうなんだよ。じゃあ、次回は「最終保障供給」について勉強しようね。
