
1.取り組み概要
関屋変電所(新潟市西区)は1963年に運転開始し、地域住民にはなじみ深い存在でしたが、これまで変電所の見学会など、地域住民との交流イベントは実施していませんでした。
昨年11月、変電所の工事に関する住民説明会を開催したところ「身近にあるが、普段は立ち入ることのできない変電所の内部を見てみたい」との声がありました。コロナ禍によって多くの見学施設が閉鎖されていることもあり、なんとか地域のニーズに答えるべく自治会と協議を進めていました。
その後、自治会側より「7月に自主防災に関する学びの場や、児童育成関連のイベントを計画しているので参加してほしい」とのお話をいただきました。当社としても変電所の見学会だけでなく、もっと東北電力NWのことを知ってもらえるようにと、高所作業車の体験や各部門の仕事の紹介など、新潟電力センターが一体となって参加することとしました。
当日は変電所での見学会と合わせて、自治会が準備した変電所近くの駐車場も会場とし、当社による高所作業車の体験の他、新潟県による起震車体験、NHKによる防災VR体験なども開催され、多くの方々にご参加いただきました。
2.「より、そう、ちから。」の“深化”に向けて工夫した点
変電所の見学や高所作業車の乗車体験に加え、地域の皆さまに電気や東北電力NWをより身近に感じていただくことを目的に、新潟電力センターの各課が協力して、見学会・体験会の内容を検討しました。
具体的には、お客さまに節電を呼び掛けていることを踏まえ、LED化による節電効果や発電機が故障したときの影響について2台の手回し発電機を用いて体験していただいたり、変電所の役割をご理解いただくために、太さの異なる管に水を流す装置(電気を水、電線を管に例えて、圧力をかけることで細い管でもたくさんの水を流せることが体感できるもの)を所員自ら手作りし、どのように電気が届けられているのかをお伝えしたりと、わかりやすく伝えられるような工夫を施しました。

手作りの装置を使って説明する様子
さらに、イベントで体験するだけではなく、その後も当社に対する理解を深めていただき、また夏休みの自由研究としても活用いただけるよう、当日の説明内容や設備の写真・役割と小ネタを記載した「関屋変電所見学記念カード」を作成し、配布しました。
3. 成果・課題
高所作業車を2台用意したことで、双方に親子で乗車して撮影し合うなど大変好評でした。体験者の方からは「遠くまで見えて楽しかった」「高所作業車の音が静かですね」「天気の悪い日(停電した時)に見ますが、高い所でのお仕事は大変ですね」などの感想をいただきました。
変電所見学者からは「普段は入れない変電所の機械を見ることができて良かった」といった感想や「関屋変電所の電気はどこから来るの?」「変電所では普段何人くらい働いているの?」「電磁界は大丈夫ですか?」といった質問など、多くの声が寄せらせました。中には「送電損失はどのくらいですか?」「なぜ歩きにくい砂利敷きなんですか?」といった高度な質問もありました。
変電部門のみならず、新潟電力センター内の各部門が協力することで、幅広い質問や意見・感想を伺うことができ、一体感を以って充実したイベントを開催することができました。変電所の説明はこれまで行っていなかったことから、今後は説明方法や記念カードの記載内容についてさらにブラッシュアップし、地域の皆さまにとってより身近な存在となれるよう取り組んでいきます。
自治会の事務局長からは「電気を守ってくれている皆さんとこんなに沢山お話をして親睦を深められた機会を嬉しく思います」とのコメントを頂き、地域のニーズに答えながら、良好な関係性を深めることができたと感じました。さらに、多くの参加者に見学いただけただけでなく、変電所前の道路の排雪に苦労していることなど地域の課題を聞くこともできました。今後、聞き取った課題解決に向けてできることがないか検討していきます。