■東北電力ネットワーク■8月豪雨被害を振り返る~現在も対応中~

 この夏も災害が猛威を振るいました。8月3日からの「東北新潟豪雨」、8月9日からの「東北北部大雨」では、ネットワーク設備に多くの被害をもたらしました。
 今回は、その被害概要と現在も復旧に取り組む姿をお伝えします。

被害状況

 8月に発生した大雨。新潟県・山形県には大雨特別警報が発令されたほか、青森県でも記録的な大雨に見舞われるなど、各地に大きな被害をもたらしました。

 当社グループにおいても、設備被害・停電が発生。応援隊やリエゾン、社外を含め関係者が一丸となって対応にあたり、迅速な復旧につなげることができました。

 

 なお、「東北北部大雨」では、山あいの一部地区(青森県深浦町長慶平地区)で、道路の陥没や土砂崩れにより、配電線からの電力供給が難しく、約2ヵ月間にわたり(8/16~10/12)、24時間体制で電源車による電源供給を実施しました。

 浸水した十三湖変電所の改修工事は進捗中。本復旧に向けた対応は継続しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

早期復旧に尽力した担当者にお話しを伺いました!①

①村上電力センター 配電課 藤田 祥貴さん

 

 

問.初動~復旧までどのような対応をしましたか。

答.私は、8月4日の午前1時半過ぎの高圧配電線事故発生を受け出社しました。その時点での事故復旧の未対応個所は河川敷が中心。氾濫する危険を考慮して夜が明けるまでは待機となったため、村上市役所で通行止め区間の情報収集等を行いました。

 その後、お客さまからの申出対応のため、停電が発生していた関川村に向かおうとしましたが、どの道も土砂崩れや冠水により行くことができないまま、夜が明けました。そこで被害状況を目の当たりにし、驚くとともに復旧への思いを強くしました。

 翌日以降は、上司に同行して、被害個所の現場調査を行うとともに、新潟市や新発田市の国道事務所へ出向き、道路敷地内への建柱作業の交渉など復旧工事に携わりました。

 

問.対応にあたり、苦労した点などはありましたか。

答.被害個所での建柱の際に、現場へ向かう唯一の道路の土手に車両が駐車していて、電柱運搬車が通れず、建柱ができないということがありました。

 このときは、急遽現地で警察と急遽連携のうえ、車を動かしていただくよう、道路から遠く離れた集落まで呼びかけを行い、何とか全車両を動かして建柱することができました。

 

問.対応を振り返ってみて。

答.自分が所属する電力センターで、電柱が流されるほどの水害を経験したのは初めてでした。大規模災害のため、行政による地域の被害状況の把握が追い付いておらず、当社自ら現状を把握していくことが重要であると感じました。

 このような災害は二度と起こって欲しくはありませんが、今回の経験を生かし、今後への備えを怠らず、レジリエンス強化に努めていきたいと思います。そのために、常日頃から関係各所との連携を深めつつ、担当業務をしっかりと進めていきたいです。

 

 

早期復旧に尽力した担当者にお話しを伺いました!②

②青森電力センター 変電課 神 植人さん

 

 

問.初動~復旧までどのような対応をしましたか。

答.十三湖変電所(35,000kVA)は、浸水により全電源を喪失しました。そのため、仮設のエンジン発電機による作業用電源を確保した後、設備を高圧洗浄で洗い流しながら浸水被害範囲を確認し、製造メーカーと共に使用可否の判定を行いました。最終的に、キュービクル機器は継続使用が難しかったことから、移動用機器による33kV送電線と配電用変圧器等の仮設備での復旧を実施しました。

 

問.対応にあたり、苦労した点などはありましたか。

答.「狭い構内において今後の本復旧工事を見越した仮設備のレイアウトをどう設定するか」「今後の浸水被害を想定した嵩上げ等の再発防止をどうするか」「通常は2週間で行う仮設備への切替期間を大幅に短縮するための対応(図面等の資料作成~機器設置~試験実施)や、本復旧手順の検討をどうするか」。課題や苦労が多々ありましたが、関係者一丸となり持てる力を最大限発揮して対応しました。

 また、復旧作業と並行して、移動用発電機車による配電線への電源供給も変電課の役割であったことから、青森支社および他電力センターから応援をいただきました。

 当初予定通りに仮設備での供給開始をすることができたのですが、関係者全員のおかげだと思っています。

 

 

問.対応を振り返ってみて。

答.十三湖変電所が浸水し、水が引いて全容が見えたときはどうしたらいいか、いろいろな考えが頭の中を巡りました。それでも、いち早く復旧しなければ、という強い思いが手を動かし、復旧工事を確実に前進させ、供給開始に辿り着くことができました。無事に終わったと安堵する一方で、これから待ち受ける本格復旧に向け、さらに気が引き締まる思いです。

 現在の対応状況ですが、仮設備による系統構成を行っていることから、運用制約を解消するため33kV送電線仮設備構成変更の検討を進めています。

 また、本復旧の設備は、浸水対策のため嵩上げ構造とする計画としており、本復旧に向けた各種検討を進めています。 

イイね!
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