
TOHOKU EPCO OPEN INNOVATION PROGRAM 2022とは
このプログラムは、東北電力グループ創立70周年を機に、東北・新潟地域のスマート社会実現に資するビジネスアイデアを社外から募集、パートナーとの共創によって事業化・サービス化を行うことを目的に、昨年度からスタートしたオープンイノベーションの取り組み。
2年目となる今年度、共創プログラムのテーマとして募集したのは以下の3つ。
【募集テーマ①】快適で安心な暮らしに役立つ生活サービスの提供
【募集テーマ②】企業向け環境負荷軽減につながるサービスの提供
【募集テーマ③】再エネ発電の拡大を支援するプラットフォーム事業の実現
テーマ①については東北電力フロンティアにて2社を選定しており、「発表・アドバイス会(DEMO DAY)」を昨年11月10日に開催しています(過去の記事はこちら)。
テーマ③「再エネ発電の拡大を支援するプラットフォーム事業の実現」については、「株式会社パンタレイ※(新潟県長岡市、代表取締役社長 佐藤 靖徳)」を選定。事業創出部門クリーンエネルギーVPPチームと同社は、昨年8月からのアイデアインキュベーション期間中、週1回のオンラインミーティングや同社のオフィス・研究室でのディスカッションを通じ、両社の経営資源を最大限に生かせる共創アイデアの検討に取り組んできました(株式会社パンタレイのHPはこちら)。
※ (株)パンタレイは、新潟県の長岡技術科学大学発のベンチャー企業であり、小型風力発電の研究開発および販売、コンサルティング業務などを行っています。2021年設立の若い会社ながら、同社の開発した小型風車は低回転で安全に発電できることや発電できる風速域が広いことが特徴であり、既に特許も取得しています。
注:テーマ②についても多数の応募をいただきましたが、当社事業の方向性とマッチせず、今回は選定していません。
(株)パンタレイとの共創アイデアの概要をご紹介!
2月28日、東北電力本店ビルにて、パンタレイと事業創出部門クリーンエネルギーVPPチーム、東北電力側の社内アドバイザー(事業創出部門:和田部門長、千葉部長、青山部長)が会し、これまでの検討結果を共有する「報告会」を開催しました。

これまで「小型風力を当社設備のどこで・どのように掛け合わせることで、どのような価値を生み出せるか」について検討してきた結果、電源確保が難しい場所での活用として、ダイナミックラインレーティング(DLR)※で活用できる可能性があることを、事業創出部門と同社より説明しました。
DLRには現地の気象条件を観測するためのセンサが必要となりますが、送電鉄塔は高電圧であるため、センサ用の電源がないことが課題であり、センサ用電源として活用できる小型風車の開発を検討していくことを提案しました。
※ 送変電設備の状態を常時監視し、電流容量を現地の状況に合わせて変化させて運用する技術。再生可能エネルギーの導入量増大に伴い、電流容量制限への対策や設備の有効活用の観点から運用条件の緩和が求められており、同技術は、設備の新・増設を伴わないことから、低コストで実質的に電流容量の増加を図ることができるため、世界的に注目されている。
説明後には、「東北・新潟の社会課題解決にどのように資するか」 「両社で連携して取り組むことにより、どんな相乗効果があるのか」「小型風力の特許技術とは一体どのようなものか」などの質問が、出席者から投げかけられました。
スマート社会の実現に向け、取り組みをさらに加速
今後、(株)パンタレイと事業創出部門は、共創アイデアの実現に向けて、報告会で社内アドバイザーから得られたアドバイスを生かしながら、まずは当社グループ企業と連携した試作機の開発およびPoC(実証:Proof of Concept)を進めていきます。事業化には乗り越えるべき課題が多いことから、今後のPoCで検討を深めていきます。
【テーマ①2件の続報および来年度に向けて~事業創出部門より~】
また、今回の報告会の対象ではなかったテーマ①2件について、昨年11月のDEMO DAY当日に社内外アドバイザーからいただいた意見をもとに、パートナー企業2社(エンゲート株式会社、株式会社ADDIX)との事業アイデア検討を進めているところです。
事業創出部門では、来年度についても、社外からビジネスアイデアを広く募り、東北電力との協業などを目指すプログラムを開催する予定です(詳細については4月以降、東北電力ホームページなどで公表予定です)。
東北・新潟地域のスマート社会実現のためには、事業創出部門だけではなく、他部門の皆さんや社外パートナーの方々のお力が必要不可欠ですので、今後も事業創出部門へのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします!

(株)パンタレイ佐藤代表と事業創出部門VPPチーム蘇武担当
半年以上にわたり、関係者の力も借りながら会社の垣根を越えてブラッシュアップに取り組みました!

(株)パンタレイ×事業創出部門。手に持つのは、小型風車試作機