「小売規制料金値上げ認可にあたって」
樋󠄀口康二郎

 去る5月19日、当社は経済産業大臣より小売規制料金の値上げについて認可をいただきました。
 ここに至るまでの経緯を振り返りますと、2021年と2022年に2年連続で福島県沖を震源とする地震が発生し、主力の原町火力発電所などが設備被害を受ける中、ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、輸入燃料価格等が大幅に高騰するとともに、燃料の調達環境が厳しさを増し、全社一丸となって安定供給に努めてまいりました。また、燃料価格の高騰等に伴う逆ザヤにより、当社の財務状態は急速に悪化し危機的な状況となり、皆さんには徹底した支出の抑制などの効率化にも努めていただきました。

 このような状況から、当社は苦渋の決断でありましたが、昨年7月の自由化部門のお客さまの電気料金見直し表明を皮切りとして、11月には規制部門のお客さまの電気料金値上げを申請するとともに、低圧自由化部門のお客さまの燃料費調整制度の上限撤廃、さらには高圧以上のお客さまの電気料金単価見直しなど、逆ザヤの縮小、解消に向けて、迅速に実施可能なものから様々な対策を尽くしてまいりました。
 そして、このたびの規制料金の値上げ認可と低圧自由化部門の料金見直しにより、電気料金に係る一連の対応が一区切りを迎えることになります。

 この間、皆さんには、それぞれの持ち場・立場で、かつてない厳しい経営環境の中、事業資金や燃料の調達等を含め、電力の安定供給に懸命に取り組んでいただきました。また、電気料金の値上げ申請や、お客さまをはじめ地域社会への説明等にあたられた皆さんには、長期間にわたって大変厳しい対応にあたっていただきました。会社が危機的状況にある中で、使命感をもって最大限の力を発揮していただき心から感謝を申し上げます。

 今後は、当社の中長期ビジョン「よりそうnext」を着実に展開していくことによって、単年度の黒字に留まらず、中長期的に収益を積み増し、V字回復を目指すステージとなります。皆さんには、ぜひこの難局を乗り越えたことに自信をもっていただき、これからは当社グループのさらなる成長に向けて、その推進力として、引き続き、力を発揮していただきたいと思います。

 お客さまにご負担をお願いするのは、大変心苦しい限りですが、経営としては正常な状態になりました。認可をいただくまでの間に様々な方々からいただいたご意見・ご指摘を真摯に受け止め、引き続き、徹底した経営効率化に取り組むとともに、料金をはじめ我々の事業活動について、分かりやすく丁寧にお客さまに説明することが重要です。

 社会生活を支える電力の安定供給は、我々の使命であることをあらためて認識し、地域社会の発展、当社グループの明るい未来に向けて一丸となって取り組んでまいりましょう。

取締役社長 社長執行役員

 
イイね!
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