
集中豪雨による大規模停電を想定
この訓練は、災害発生時の復旧体制の確認や関係箇所との連携強化、停電の早期復旧を支える技術・技能の習熟を目的に、青森・岩手・秋田・宮城支社の4支社が合同で実施したものです。
5月24日と25日の両日、石巻電力センター管内で行われた訓練には、東北電力ネットワーク4支社、東北電力宮城支店、東北送配電サービス宮城支社、NTT東日本、陸上自衛隊から延べ148名が参加しました。
<訓練想定>
・5月22日から23日にかけて停滞前線の影響により石巻市内を流れる河川の氾濫や土砂崩れが発生し、石巻市を中心とした石巻電力センター管内で大規模な停電が発生
- 内藤宮城支社長挨拶
- 作業開始指示
<ドローン活用などによる被害状況把握と情報伝達手法を確認>
・水害による道路冠水、土砂崩れによる進入不可箇所が発生したことを想定し、ドローンにより被害状況を把握。配電・送電部門だけでなくNTT東日本-東北の協力も得て、ドローンによる共架柱の巡視を実施
・ドローンの映像はTeamsを活用し、現地本部とリアルタイムで共有。また、位置情報共有チャットアプリ「Linkit※」を活用し、NTT東日本-東北と作業員の位置情報等を把握
※位置情報共有チャットアプリ「Linkit」
アプリ上で作業員の位置情報をリアルタイムに管理する機能や作業対象の電柱をマップ上に表示することで、経路検索やナビゲーションができる機能のほか、業務連絡・報告用のチャット機能を有している。2021年4月に配電部門の全事業所に導入済み
NTTとの連携
<自衛隊による道路啓開から当社個別送電の流れを確認>
・大雨による地滑りで道路上に樹木が倒れ先に進めない状況を想定し、自治体を通じて自衛隊へ道路啓開を要請。その先にあるお客さまへの個別送電を当社が実施
自衛隊との連携
<設備被害を想定した復旧訓練>
・倒木の被害を受けた高圧引き下げ線の張替、仮支持工法によるアーム取付直し
・変電所水没を想定した、配電部門・変電部門連携による移動用発電機車での応急送電
・計器等受電設備の浸水被害を想定した、東北送配電サービスによる計器取替・個別送電
配電設備の復旧訓練

移動用発電機車による応急送電訓練

東北送配電サービスによる個別送電訓練
<その他>
・通信部門による可搬型通信衛星システムの設営および接続確認、クラウドカメラによる復旧作業のLIVE配信状況の確認
・総務広報部門による後方支援として、食事の配給、エアシェルターの設営・撤去
- エアシェルター設営
- 可搬型衛星通信システム設営
訓練の様子を動画でご覧ください(宮城支社が訓練の一環で撮影・編集)
本動画は、訓練の一環として、災害現場における被害状況を速やかに本部に共有するため、宮城支社(配電)のSNSユニットが訓練の様子を撮影・編集し、訓練当日に関係者で共有したものです。ぜひご覧ください。
※訓練時に共有した動画のため、一部映像に重複している箇所があります
訓練の振り返りと今後の取り組みについて
宮城支社 早坂配電統括リーダーに今回の訓練を振り返りと今後の取り組みについて、コメントをいただきました。
■宮城支社 早坂配電統括リーダー
今回の訓練を通じて、他支社(他県)からの応援隊やグループ企業、NTT、陸上自衛隊などとの災害時の連携強化、災害対応の相互確認を行うことができました。
近年、自然災害が激甚化していることから、関係者と相互に連携を密にし、顔の見える関係を築き、本番の災害に備えたいと考えています。
我々、配電部門はお客さまに一番近いところで仕事をしています。停電の際には1分1秒でも早く電気をつけるという使命感を持って現場に駆けつけています。その中で一番大切なことは設備の保守・保安の確保と作業員の安全であり、安全を最優先に電気を一刻も早くお届けするという使命のもと取り組んでいます。
今回の訓練で見つかった課題を今後の訓練を通じて一つ一つ改善し、次に来る災害に備え、技術力や技能を磨いていきます。

報道機関にも訓練の様子を公開
(インタビューに応える宮城支社 早坂配電統括リーダー)