
加藤シニアフェローが米国サザンニュークリア社を訪問し、講演などを実施
当社は、2015年から米国サザン・ニュークリア社と原子力発電所の安全管理について、訪問調査や滞在研修などを通じて、継続的な安全性向上のための取り組み※を行っています。
至近では今年4月と5月に、女川と東通原子力発電所の運転員を中心とした12名が、当社と同じBWR型の原子力発電所である同社のハッチ原子力発電所に各1週間滞在し、米国の運転管理業務との相互比較、そして稼働中のプラントで実際に現場の状況(熱、音、振動、臭い)を体感する研修を行っています。
8月22日、加藤シニアフェロ―がアラバマ州のサザン・ニュークリア社本社を訪問し、震災時の女川原子力発電所の対応と安全対策工事、女川2号の再稼働などについて講演を行いました。この講演は、本社と同社の3つの原子力発電所が同時中継で結ばれ、合計150名が参加しました。
8月23日には当社運転員の研修先となったハッチ原子力発電所を訪問し、訪問研修の受け入れなどへの感謝の言葉を伝えるとともに、今後の当社の定期検査の短縮のための交流計画について打ち合わせを行いました。
なお、日本では通常13カ月間の運転サイクルに対し、米国のBWRは通常24カ月間の連続運転を行っています。また、日本では定期検査による停止期間は2~3カ月間に対し、米国では3週間程度と非常に短くなっています。これは日本と米国では運転中に機器の点検を行うなど、規制および運転管理上の違いがあることによるものです。国内では、運転サイクル延長やリスク情報を活用した運転中の機器点検対象の拡大に向け、今後、事業者と規制当局で議論が行われる予定です。
※ 東京電力福島第一原子力発電所の事故後、日本の原子力事業者は海外の先進的取り組みを学ぶ必要があると認識し、電事連などの仲立ちで日本と米国の事業者間で連携を開始した。当社は2015年からサザンニュークリア社と交流を開始し、これまで9回の相互訪問を実施(今年4月・5月の研修を含む)。
同社は、3箇所の原子力発電所で最新型原子炉2基、BWR2基を含む8基の原子炉の運転管理を行っている。
■関連記事(2023年8月掲載:■女川原子力発電所■米国で稼働中の原子力発電所で当社運転員の実機体感研修を実施)

加藤シニアフェローの講演の様子

加藤シニアフェロー(左)とサザン・ニュークリア社 リブラ原子力部門責任者

ハッチ原子力発電所の中央制御室にて(右が加藤シニアフェロー、中央が同発電所長)
日米原子力部門責任者交流会議に出席
8月27日~30日には、日米原子力部門責任者交流会議に出席しました。
この会議は、東京電力福島第一発電所事故を契機として、日米の原子力部門の責任者同士が直面している課題や良好事例から学び、相互に協力するために設置されたもので、今回で10回目となります。
今回は米国6名、日本5名、合計11名の原子力部門の責任者が出席し、原子力発電所の運営における現在の課題と取り組み状況について報告と議論が行われました。
当社に対しては、女川2号機の再稼働への期待と米国での更なる研修受け入れなど、支援の表明がありました。
なお、昨年、この会議は日本で開催され、米国側出席者が女川原子力発電所を視察しています。
■関連記事(2022年12月掲載:■原子力部■日米電力会社の原子力部門責任者による交流会議を開催)