女川原子力発電所2号機の安全対策工事完了時期を見直し~2024年2月の工事完了を目指す~

 女川2号機の安全対策工事について、これまで2023年11月としていた工事完了時期を、2024年2月に見直し、9月28日、原子力規制委員会へ「原子炉設置許可に係る工事計画変更届出」および「使用前確認申請書の記載内容変更について」を提出するとともに、宮城県、女川町、石巻市と関係自治体に説明を行いました。

2024年2月の安全対策工事完了を目指す

 女川2号機の安全対策工事について、これまで2023年11月の工事完了を目指して取り組んできましたが、追加で実施している「電線管の火災防護対策工事」の工程を改めて精査した結果、2024年2月の完了を目指すこととしたものです。

 なお、発電機を並列して発電を開始する「再稼働」の時期は、2024年5月頃と想定しています。

 

「電線管の火災防護対策工事」とはどのような工事か?

 発電所内の設備や機器に接続している電線(ケーブル)は、金属製の電線管やケーブルトレイなどで保護し、天井や壁面などに敷設しています。

 女川2号機における火災防護対策については、新規制基準への適合性審査を経て、原子力規制委員会から許認可をいただいた内容に基づき、ケーブルトレイに耐火材をラッピングする工事などを、順次進めてきました。

 

 

 

 そうした中、昨年10月に、他電力の原子力発電所において、原子力規制委員会から「電線管の火災防護対策」に関する指摘があり、女川2号機においても水平展開の必要性を確認したことから、昨年12月から追加で「電線管の火災防護対策工事」を行っています。

 この工事は、発電所内で、万一、火災が発生した場合に、その熱により火災発生箇所と同一の区画に敷設している他の電線が損傷しないよう、電線管の周囲を断熱材などの耐火材でラッピングするとともに、ラッピングによる重量の増加を踏まえ、必要に応じて耐震補強を行うものです。

 耐火材ラッピング工事の対象となる電線管の総延長は約300m、電線管の本数は約52本、箇所数は約42カ所であり、電線管の耐震補強工事としては、電線管を補強するサポートを約150カ所に設置します。

 

 

 

 これまで電線管の耐火材のラッピング工事箇所や耐震補強工事箇所の詳細設計を進めてきましたが、これら工事の着手準備期間において、他の安全対策工事に係る足場が設置されているなど、作業エリアが非常に狭く、作業が困難な箇所もあるため、効率的に工事が進むよう、工事箇所の着手時期を調整するとともに、それらにおける作業員数の見直しなどを行ってきました。

 こうした状況を踏まえ、安全確保を前提に、当該工事が工程に与える影響を改めて精査した結果、安全対策工事の完了時期を2024年2月に見直したものです。

 なお、当該工事が順調に進んだ場合には、工事完了時期や再稼働時期が前倒しになる可能性もあり、今後、工事完了時期がより詳細に見通せた段階で、以降のスケジュールを改めて公表することとしています。

 

女川2号機の使用前確認申請書の記載内容を変更

 今回の安全対策工事完了時期の見直しに伴い、原子力規制委員会が実施する「使用前確認※1」と、当社が安全対策工事と並行して進めている「使用前事業者検査※2」の時期も変更となることから、「使用前確認申請書の記載内容変更について」を原子力規制委員会に提出※3するとともに、「使用前検査申請書の記載内容変更について」を原子力規制委員会および経済産業大臣に提出しています。

 「使用前事業者検査」の主な工程は、大きく分けて「Ⅰ.燃料体を挿入できる段階の検査」、「Ⅱ.臨界反応操作を開始できる段階の検査」ならびに「Ⅲ.工事完了時の検査」の3つのステップがあります。

 このうち、「Ⅱ.臨界反応操作を開始できる段階の検査」が終了した後、原子力規制委員会による「使用前確認」を経て、原子炉の起動操作を行い、その後、発電機を並列して発電を開始する「再稼働」となりますが、この時期を2024年5月頃と想定しています。

 なお、工程については、他社の事例や当社における過去の定期検査の実績を踏まえ、あくまで一定の目安として想定したものであり、「使用前確認」および「使用前事業者検査」の進捗状況等に応じて、改めて見極めていくこととしています。

 

※1 使用前確認

 事業者(当社)が実施した「使用前事業者検査」が適切に行われ、終了していることを確認するため、原子力規制委員会が適宜実施するもの。「原子炉に燃料体を挿入する前の時期」、「原子炉の臨界反応操作を開始する前の時期 」ならびに「工事計画に関わる全ての工事が完了した時期」に確認を行う。

 

※2 使用前事業者検査

 安全対策工事の施工状況に応じて、工事の内容が工事計画認可のとおりに実施されていること、また、さまざまな設備が法律に基づく技術基準等に適合していることを確認するため、事業者(当社)が適宜実施するもの。 

 

※3 使用前確認および使用前事業者検査に係る提出

 工事計画の認可(2021年12月23日)を受け、前回の女川2号機に係る安全対策工事完了時期見直し時(2022年3月30日)に提出。

 

 

安全対策工事の実施状況は?

 女川2号機における安全対策工事では、「地震・津波対策」を強化するとともに、万一の事故に備え、設備面(ハード面)の対策として「電源の確保」、「冷却機能の確保」ならびに「閉込機能の確保」を多重化・多様化しています。

 また、設備面(ハード面)の対策だけでなく、多重化・多様化した設備を適切に扱えるよう、社員のスキル向上(ソフト面)を目的に、日頃よりさまざまな状況を想定した訓練を繰り返し実施しています。

 現時点において、主な安全対策工事は計画どおり進捗しており、進捗率は9割程度となっています。

 

 

 今回、安全対策工事の完了時期を見直しましたが、工事は終盤に入っていることから、引き続き、安全確保を最優先に、工事完了に向けて全力で取り組んでいくとともに、地域の皆さまからのご理解をいただきながら、再稼働を目指していくこととしています。

 

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