
貴重な経験を踏まえ、関係機関と継続的に連携 レジリエンス強化へ!
西仙台変電所は、東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)管内の基幹系統である福島から青森まで設置されている50万Vの送電線を引き込む重要な超高圧変電所です。2022年3月16日の福島県沖地震により主要変圧器(MT6)で火災が発生した際に、消火開始まで時間を要した経験を踏まえ、同変電所を対象に、太白消防署との連携強化に向けた合同訓練を含む取り組みを、昨年度からスタートしています。
2022年3月16日 主要変圧器の消火活動の様子
被災当時に電動開閉式の正門が開閉できず、消防車の入所に支障となった反省を踏まえ、今回は、初めて実施した昨年度の訓練内容に「消防隊へ電動門の操作方法を共有し、消防隊が南京錠を破壊したのち、電動門を操作して入所する訓練」と、「東北電力NW管内最高電圧である500/275kV主要変圧器(MT2)の碍子洗浄装置および主要変圧器消火装置を使用した消火・冷却模擬訓練」も追加する形で、合同訓練を行いました。
開会にあたり、棟方太白消防署長からは「本訓練を通じ災害対応力の向上を期待する」とのあいさつがありました。
<訓練想定>
西仙台変電所の作業入所中、地震によりMT4一次ブッシングが破損しアークにより絶縁油へ引火する変圧器火災が発生
<参加者>
計42名 太白消防署 30名(太白本署17名、秋保出張所9名、茂庭出張所4名)
当 社 12名(仙台電力センター変電2課、宮城支社(変電))

棟形消防署長
訓練に先立ち、太白消防署員による西仙台変電所消防設備調査を実施しました。東北電力NW社員の説明を聞いた太白消防署員からは「実際に変電所にある消防設備を事前に把握することができた」と好評を得ました。その後、一連の訓練を実施し、太白消防署との連携を確認しました。
消防署による西仙台(変)消防設備調査・確認
<訓練概要>
・119番通報を想定した当社による消防署への通報・連絡訓練
・西仙台変電所構内放送を使用し実際の作業入所者を参加させた当社による避難訓練
・消火器および消火栓・消防ホースを使用した東北電力NWによる初期消火訓練
・碍子洗浄装置および主要変圧器消火装置を使用した、東北電力NWによる主要変圧器消火・冷却模擬訓練
・消防署員による通用口の鍵破壊および電動門操作による消防車変電所入所訓練
・水槽車を使用した消防署員による泡消火訓練
- 消火栓・消防ホースを使用した初期消火訓練
- 碍子洗浄・主変消火装置による主要変圧器への放水
- 消防署員による変電所入所訓練(南京錠破壊)
- 消防車による変電所入所訓練

消防による泡消火訓練
閉会のことば
閉会式では、吉川太白消防署副所長から「消防隊にとっても有益な訓練だったため、ぜひ来年も訓練に参加させていただきたい」との言葉がありました。
それを受け、西本宮城支社変電統括リーダーは「訓練は一度で終わりではなく繰り返すことで練度が上がっていくため弊社としてもぜひともお願いしたい。今後とも消防署と協力し有事の際には迅速な消火活動が出来るように取り組んでまいりたい」と述べました。
- 吉川消防署副所長
- 西本変電統括リーダー
消防署との合同訓練を継続的に実施し、さらなる対応力強化を図っていきます!
今回の訓練に参加した太白消防署秋保出張所の千田所長は、訓練についてのコメントを次のように述べました。

仙台電力センターでは、今回の訓練で得られた成果・課題を評価・改善し、異動などによりメンバーが変更となっても対応できるよう、太白消防署との訓練を継続していくこととしています。