
■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■地元の観光推進で活躍! ~Vol.4 東北電力 我妻 典夫さん~
東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。 第4回は、七ヶ浜町観光協会の会長として活躍されている東北電力の我妻 典夫さんに、町の魅力や地域への想いなどについて伺いました。
仙台火力発電所に長年勤務し、観光協会の会長に就任
新仙台火力発電所(仙台火力常駐)の総務グループで専門役として勤務するかたわら、発電所が立地する七ヶ浜町観光協会の会長として地元の観光推進に尽力している我妻 典夫さん。
長年住んできた七ヶ浜町で、これまでの積み重ねを生かして活躍する姿をご紹介します!

☆東北電力 我妻 典夫さん☆
・現職場 新仙台火力発電所(仙台火力常駐) 総務グループ 専門役
・出 身 宮城県大崎市古川
───まずはこれまでの職場と、現在の業務について教えてください。
入社は1980年です。仙台火力発電所に配属となり、その後新仙台火力発電所、酒田リサイクルセンター、原町火力発電所(東日本大震災当時)などを経て、2013年に仙台火力発電所に戻りました。発電所では燃料や水質の管理、運営企画関係の業務が長かったのですが、3年前に退職し専門役として再雇用となったいまは視察や見学者対応、発電所の広報や地域対応などを行っています。

───七ヶ浜町の観光協会とはいつごろからつながりがあったのでしょうか。
3年前に、妻が勤めていたパン屋の販路拡大を目的に「個人会員」として入会したのが始まりです。協会の理事・監事のうち2名は同じ消防団で汗を流してきた仲間であり、また私が新入社員の頃からお世話になっていた先輩(東北電力OB)の娘さんが理事をされていたこともありと、観光協会入会前からの付き合いの方も多いです。
また、20年も前のことですが、私が七ヶ浜町から観光振興のためのイメージキャラクターの創作を依頼され、「のりのり君」というデザインを提供したことがあります。当時まだ観光協会はありませんでしたが、今思うとこのあたりから関係が始まっていたのかもしれませんね。
────イラストを描かれるんですね。
はい。PTAだよりなどにイラストを提供したのが始まりで、前述の「のりのり君」以外にも、地元のサッカークラブや漁業協同組合、消防事務組合へイラストを提供してきました。もう10年近く前になりますが、こうしたイラスト提供を通じた地域活性化への貢献が評価されて社長賞を受賞したこともあります。

これまでに採用されたイラストの一部。上段の黄色いキャラクターが「のりのり君」
───会長職を打診されたとき、どのようなことを考えましたか。
前任の会長(七ヶ浜町議会副議長)が期中にご逝去されたことから次期会長探しが始まったのですが、最初は協会役員として経験豊富な副会長が会長となるべきではないかと考えていました。しかし本業である地元飲食店の事業拡大を機に役職を辞任されたため、代わりに私への打診がありました。これまで40年以上に亘って地域活動をし、七ヶ浜町・商工会・漁協・各種団体とも繋がってきたことを評価いただいてのラブコールでした。
これまでPTA会長、町内会長、消防団の分団長、教育委員(現職)などを務めた私ですが、観光協会の会長は全く自信がなかったというのが本音です。しかしこれまで、地域から頼られることがあったら二つ返事で引き受け、地域に尽くしてきた先輩たちの姿を見てきたので、自分も挑戦してみようと思い、会長職を引き受けました。
───「地域の発展のために力を尽くす」という姿勢は当社の経営理念につながるものですね。観光協会の活動と発電所勤務はどのように両立されているのですか。
観光協会のイベントが開催されるのは日曜日や祝日なので対応できますが、準備のための理事会や関係団体との会議などは平日になってしまいます。観光協会の会議等への出席については、ありがたいことに勤務免除という扱いで認めていただいています。会社からはとても応援されていると感じています。
───七ヶ浜町にもう40年以上お住まいとのことですが、町の魅力を教えてください。
七ヶ浜町は東北・北海道で一番小さな町ですが、だからこそお互いの顔が見え、地域コミュニケーションが活発です。
また、地形的には三方を海で囲まれた半島であり、町の北東側は特別名勝松島・県立自然公園松島エリアにも入る風光明媚な景観が特徴です。夏には東北初の海水浴場として認定された菖蒲田浜が多くのお客さまで賑わいます。菖蒲田浜海水浴場は昨年、国際環境認証であるブルーフラッグを国内8番目に取得し、更なる賑わいが期待されます。
南東に位置する高山は、古くから外国人避暑地として開発され「山の軽井沢、湖の野尻湖、海の高山」という「日本三大外国人避暑地」と称されています。海外との交流も盛んで、アメリカマサチューセッツ州プリマス(アメリカ大陸初上陸の地)との姉妹都市を締結して毎年交互にホームステイを実施しています。
私の一押しは海産物です。特に七ヶ浜町を代表する海苔は、色つや良く香りも高く、毎年の品評会でも七ヶ浜産が上位を獲得しています。今年行われた品評会では何と優勝・準優勝をダブルで受賞しました。皇室にも献上している逸品、ぜひご賞味ください。
詳しい観光情報は、ぜひ観光協会のHPをご覧ください。(https://www.shichigahama-kanko.com/)

本物の海苔を使った名刺に「我妻のりお(海苔男)」の文字でインパクト抜群
───観光推進のやりがいや難しさについて教えてください。
まず、観光協会の役割ですが、観光関係の宣伝や観光客の誘致促進、観光客に対する情報案内サービス、観光施設の管理運営、各種イベントの実施や協賛・協力、物産・土産のPR、ふるさと納税の返礼品対応などです。
特に難しいのはイベント運営ですね。あらゆる天候にも対応できる準備、最大集客を想定した駐車場・トイレの準備、イベントを運営するスタッフへの教育、関係機関との連携など、とにかく準備を万全にする必要があります。また、お客さまだけでなく、協力してくれるスタッフが前向きに働けるような配慮も大事です。お客さまが多くなると、嬉しい反面、クレーム発生のリスクも高まることから、スタッフの心が萎えないように、「スタッフの誠意は必ずお客さまに伝わること」、「スタッフ一人ひとりが七ヶ浜町の顔であること」をお話ししています。
先日「新海苔だよ!全員集合!!」というイベントを開催しましたが、天候に恵まれたこともあり、昨年の4千人を大幅に超える1万人超の方にご来場いただき、観光協会史上最強のイベントに成長しました。
この他、1000人ビーチクリーン・肉フェス・初日の出イベントなど、いくつものイベントを開催していますが、毎回お客さまからの喜びの声、感謝の声をたくさん頂戴します。身体はヘトヘトになりますが、心の充実感は「半端ない」ですね。
- 肉フェス
- 初日の出イベント
───観光推進の取り組みの中で、電力社員としての強みが発揮された場面はありましたか。
観光協会の連携先は七ヶ浜町・商工会・漁協をはじめ数多くありますが、私は会長就任前から会社の業務や地域活動で連携していましたので、相談や打ち合わせがスムーズに運ぶことを実感しています。
また、初顔合わせの方に東北電力に勤めていることをお話しすると、瞬時に信頼が得られるというか、安心してもらえるような感じがします。東北電力の信頼感とネームバリューは絶大だと感じます。
また業務経験が直接生きた経験として、菖蒲田浜海水浴場の運営があります。浜全体として安全文化の構築が必要と考え、発電所で実施している「ご安全に!」の声かけ運動を行いました。朝8時からのミーティングにも可能な限り参加し、安全に関する一言をフリップに書いてコメントし、みんなが見える場所に掲示しました。おかげさまで昨シーズンも海難事故ゼロ、しかも救急搬送・パトカーの出動もゼロで37日間(延べ6万2千人)を無事に運営することができました。

菖蒲田浜海水浴場開設
───観光協会と東北電力、雰囲気に違いはありますか。
観光協会理事の皆さんはバイタリティーに溢れ、まるで「スーパーマン」のようで圧倒されますね。私を含め5名の理事体制ですが、企画立案・準備・実施までオールラウンドに活躍し、ポスターデザインからTV・メディア・SNSへの発信、取材対応、スタッフの教育、補助金の申請・獲得など多岐に亘る業務を、スピード感を持ってこなしていただいています。
また、地元愛も大きく、独創的なアイディアも多いです。活動内容の議論が頻繁にあり、お互い思ったことは言葉に出して徹底的に意見を交わしています。時には厳しい反論もありますが、理事全員の心をひとつに合わせて最良の選択をするためのプロセスであることを皆さん知っているので、理事会後はスッキリとしています。東北電力の会議は少しおとなしいかもしれませんね。

───観光推進に係る様々な活動の中で、当社に対して評価、あるいは期待を感じることはありますか。
私が会長に就任する前から、観光協会が企画した花淵灯台のピカピカ大作戦、馬放島の清掃、菖蒲田浜の1000人ビーチクリーン活動などに、仙台火力・新仙台火力の所員も参加しています。毎年開催される「産業まつり」へのブース出店なども、案内の都度、多くの発電所員が参加してくれることから、大変感謝されています。
また、新たな観光スポットとして人気の防潮堤への「おはじきアート」活動では、私も下準備やデザイン提供などの協力をしていますが、所員も毎回活動に参加するなど、地域活動に積極的に参加しており、こうした当社の地域に寄り添う姿勢に関係者から高い評価をいただいています。
- 沢山採用されたデザインの中でもひときわ大きな「クジラ」
- おはじきで表現しきれない部分はステンドグラスを自作して対応
- 地元住民の要望で、かつての仙台火力発電所の姿も
- 剥がれ落ちた箇所は随時補修を行い、次代へつないでいく
───今後の展望や目標について教えてください。また読者の皆さまにメッセージをお願いします。
観光協会として一番の目標は、七ヶ浜町の魅力をより多く発信し、リピーター・ファンを増やしたいということです。「友だちが来たら七ヶ浜町の名所に連れて行く」くらいの町に。
七ヶ浜町は小さな町なのでちょっとした時間でいくつもの観光スポットを巡ることができますし、美味しい料理が食べられるのも強みです。
今後は、仙台圏に近く古都多賀城や日本三景松島とも隣接している地理条件を活用して、他市町村と連携した動線づくりも手掛けていきたいと考えています。
また、私の人生観として、難しいことも一歩進むことで見える世界・視野が広がってくると考えています。夢中になって考え、動き、誰かの役に立っていると実感できることが人生最高の幸せです。
社員の皆さんの業務経験は、地域のリーダーになり得る資質を十分に備えているものだと考えています。東北電力グループが地域とともに発展できるよう、是非皆さんの力を発揮していただければ幸甚です。

※本インタビューは2024年3月上旬に実施しました
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