■東京支社■法政大学でエネルギーに関する講義を担当
電気の仕組みから世界のエネルギー情勢まで幅広く説明!

 東京支社は、5月15日、法政大学市ヶ谷キャンパス(東京都新宿区)にてエネルギーに関する講義を行いました。身近な電気の仕組みから世界のエネルギー情勢まで、小池顧問による熱い100分間の講義の様子を紹介します。

今回で5回目となる法政大学でのエネルギー講義

 東京支社では、日頃よりさまざまな関係先と積極的にコミュニケーションを図り、東北電力の事業に対する理解の獲得、中央の情報収集に取り組んでいます。

 関係先は、国(役所)、国会議員、有識者、報道機関など、多岐にわたりますが、実は大学とも接点があります。法政大学デザイン工学部の今井龍一教授との付き合いを通じて、今井教授が担当する「社会基盤概論」の1テーマとして、2020年より毎年1回、東北電力がエネルギーに関する講義を行っています。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年と2021年はリモートでの講義となりましたが、2022年からは対面で開催しています。5回目となる今回は、デザイン工学部の2年生、約90名が出席しました。

能登半島地震の被害から不安を解きほぐす

 講師は、東京支社の小池剛顧問!登壇すると、教室の空気が一気に引き締まります。小池顧問が優しい語り口で自己紹介を始めると、最初は緊張していた学生の表情も徐々に柔らかくなっていきます。

 冒頭、今年1月1日に発生した能登半島地震による電力設備の被害状況を振り返り、電力マンとしての安定供給に対する使命感を学生に伝えました。電力業界全体で懸命に停電復旧作業に取り組んだ様子や、震源に近かった北陸電力志賀原子力発電所の安全性は地震後もしっかりと維持されていることなど、できるだけ平易な表現と具体的な数字を用いながら、能登半島の地震被害に対して学生が抱いていた不安や懸念を丁寧に解きほぐしていきます。

 場が温まってきたところで、いよいよ本題へ。「日本のエネルギーを考えよう~電気の話題を中心に~」と題した講義がスタート。

 まずは身近な電気の仕組みから。睡魔に襲われそうになっている目の前の学生に小池顧問が問題を出しました。

Q.(小池顧問)電気の速さはどのくらいのスピードだと思いますか?

A.(学生)めちゃくちゃ速い…。

正解!!

 電気の速さは光とほぼ同じ速さで、秒速約30万kmです。つまり、今使っている電気は発電したばかりのもの。小池顧問はこれを生鮮食品の物流に例えながら、普段何気なく使っている「電気」という商品を当たり前にお届けすることの難しさを分かりやすく説明し、学生も熱心に聞き入っていました。

 

学生に問いかける小池顧問

原子力の必要性、重要性が伝わるように

 続いては、原子力を切り口としたエネルギー基本計画の話題。

 講義当日は、ちょうど次期エネルギー基本計画の見直し議論が開始された日でもあり、タイムリーな話題に興味や関心を持って耳を傾ける学生の様子がうかがえます。

 日本では、S+3E※を大前提に、非化石電源の比率を上げながら化石燃料への依存度をできるだけ減らしていく、エネルギーミックスの実現を目指しています。原子力は、資源に乏しい日本において、エネルギー安全保障の観点や燃料の調達性、ベースロード電源としてエネルギーの安定供給に優れた重要な電源です。

 原子力発電には沸騰水型(BWR)と加圧水型(PWR)の2つのタイプがあり、現在稼働中の原子力発電所は全てPWRで西日本エリアに位置しています。BWRの再稼働、そして東日本エリアでの一日も早い再稼働が待たれるところですが、この日受講した学生は、東日本大震災当時7、8歳の小学生。東京電力福島第一原子力発電所の事故のことは知っていても、女川原子力発電所のことはほとんど知らないかもしれません。少しでも女川のことを学生に知ってもらいたいという気持ちから、東日本大震災時の女川原子力発電所の状況、主な安全対策工事の内容、再稼働に向けた当社の取り組みを説明する小池顧問の声にも自然と力が入ります。

※S+3E:安全性(Safety)を大前提に安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時に実現する考え方。

 

原子力発電所の稼働状況を解説

 

 このほかにも、地球温暖化、2050年カーボンニュートラルの達成に向けた動向、世界のエネルギー情勢に至るまで、小池顧問の示唆に富む100分間の講義は大きな拍手で幕を閉じました。

電気、エネルギーについて考えるきっかけに

 講義から数日後。今井教授を通じて受講したすべての学生から感想が寄せられました。

 主なコメントをいくつか紹介します。

 

  • 「今回の講義を受けて、日本における電気に対する問題や電気と私たちの暮らしとのかかわり方、世界および日本のエネルギー事情について深く学習することができた」
  • 「資源に乏しい日本にとって、地球温暖化の対策としてだけではなく他国への依存度を少しでも軽くするために、再生可能エネルギーだけでなく原子力発電に再び力を入れていくことは避けられないと分かった」
  • 「地球環境のためにも化石燃料による発電量は減らさなければならず、そのためにも原子力発電は必要であると思う」

・・・など

 今回の講義で用意したスライドは、ボリューム満点の77枚!特にお伝えしたかった原子力に関して、「理解できた」という感想が多く寄せられ、講義を通じて原子力の必要性、重要性についても学生にしっかり伝わったようです。

 

 (東京支社 小池顧問より)

 日常生活で普段あまり意識せずに使用している電気について、少しでも想いを馳せてもらえるきっかけになれば、そして、エネルギー問題を自分ごととして捉えてくれる学生が少しずつでも増えてくれれば嬉しいですね。

イイね!
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