
よりそうインタビュー
第6回 宮城発電技術センター・長朶このみさん
お客さまや地域への強い想いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそうインタビュー」! 今回は、宮城発電技術センターの長朶このみさんです。
仲間を守る
まずは、長朶さんの「より、そう、ちから。」を一言で表してもらいました。

宮城発電技術センター 土木課 長朶 このみさん
- 宮城県仙台市出身
- 2021年入社の土木女子。入社以来携わった工事は既に20件以上!
- 大学時代はアメフト部のマネージャー!
「作業工程を管理する立場として、仲間を守ることは何よりも大事という意識で仕事をしています。職場では毎日の朝礼で、当番者が過去の災害事例の振り返りと、それを踏まえたワンポイントを自ら考えて共有しています。現在は13人のメンバー持ち回りでやっているので、頻度も高く、毎回課長からもコメントをいただきます。そのため、気が付くと自分自身にも安全に対する意識や気を付けるべきポイントが身についていたように思います。とはいえ、現場には現場特有の危険ポイントがあるので、自分自身忙しい時でも、安全に作業を進めるために現場にこまめに足を運ぶようにもしています」
「入社以来、ここ宮城発電技術センターで土木系の仕事を担当しています。具体的には、宮城県内に21カ所ある水力発電所の保守や運転管理の仕事です。水力発電所がある川は東北電力だけのものでなく、各地の漁協さんなど、多くの人たちが生活を営むために使っています。そのような皆さんのことも考えて取水量を調整するなど、日々色々なことに気を配りながら仕事をしています。また、保守の面で言いますと、当社の水力発電所は運開から100年を超えるような設備もかなりあり、日々どうしても細かな設備トラブルが起きたりします。そういう側面からも、現場にこまめに足を運ぶことは欠かせませんね。遠隔で水門の操作などはできますが、週に3日は現場に出ていると思います」
「先人たちは、今のような重機や工具もない中でどうやってこんな山の中に設備を作ったのだろう、と考えながら見るのが仕事の楽しさの一つです。水路は川にある取水口から発電所まで、トンネルで繋いでいることが多いのですが、よくこんなところに掘ったな、と思うことが多いです。昔の重い器具を背負ってこんな山の中で作業するなんて、今では安全上の観点から逆にできないな、とか。また、そうした先人たちの努力と苦労のもと作られた設備を、どうやって補修すればよいか悩みながら、修繕計画を自分なりに考えるのも、やりがいを感じるところですね」

日々の業務で特に気を配っていることも伺ってみました。
「作業される工事会社の皆さんの表情や声など、微妙な変化には特に気を配るようにしています。例えば、朝一番に現場代理人から電話をもらうのですが、いつもより暗い声で『おはようございます』と言われたりすると『どうしました?元気ないですね。週末だから疲れてきましたか?』などと声を掛けたりして、まずは状態確認から始めます。その積み重ねもあってか、工事会社の皆さんとはとても良い関係性を築くことができています。最近結婚したのですが、皆さんすごく祝福してくれて。これまでコミュニケーションを大切にしてきたからこそなのかなと思っています。
コミュニケーションをとるときは、ただ淡々と伝えなければいけないことを伝えるだけだと、なんというか味気がない気がして、聞く方もあまり響かないと思うんですよね。相手の性格や立場に立った伝え方というのを自分なりに考えて、日々コミュニケーションをとるようにしています」
「あとはその日の天候にも気を配りますね。作業環境は天候に大きく左右されるので。社会人になって、毎日こんなに天気予報に一喜一憂するようになるとは思っていませんでした(笑)。でも、暑い日は熱中症、雨や雪の日は転倒災害といったように、天候によってリスクは大きく変わってくるので、日々アンテナを張ることもとても大切なことだと思っています」

失敗も糧に、自分らしく
発電技術センターではまだまだ少数派である女性社員。伺うと,土木建築系列全体でも女性社員はまだ10人にも満たないのだとか。苦労も多いのではと思って伺ってみると…。
「それが本当のところ、そんなに困ったことがないんですよ。私が何も気にしなくてもいいように、きっと皆さん私の見えないところ含めて、とても気を使ってくれているのだろうなと。そのおかげもあって、のびのびと仕事ができています。私にとって発電技術センターの皆さんや、関係する工事会社の皆さんは、仲間というよりも『家族』といったほうが近いかもしれません。家族のような存在だからこそ、守るためにできることをしたいんです」

日々の業務における苦労についても伺ってみました。
「皆さんそうだと思いますが、一人で一つの仕事に集中すればいいわけではなく、いくつかの現場を抱えながら仕事を進めていきます。例えば4カ所の現場の手順を把握しながら,それぞれの工事にあたる人たちの状況も把握しながらとなると…、とても大変です」
「これまで色々失敗もしてきました。2年目ぐらいまでは、なかなか自分のやりたいことと実力が伴わなくて、いつもイライラしていたように思います。そんな中結構大きなミスをしてしまった時は、かなり落ち込みました。
そんな時も、上司は頭ごなしに怒るのではなく、起きてしまったことは仕方ないと諭してくれて、私が落ち込んでいる間にも再発防止策を講じてくれました。色々と内で思うところはあったと思うのですが、それを私や他の部下には出さない。そんな姿を尊敬しています。また、それまではあまり仕事でメモを取っていなかったのですが、それ以降はひたすら書きまくるようにしました。正直分からないことが多すぎて、何を書き残せばいいかも分からないでいたのですが…、とにかくまずは書いて、分からないことは後で見返せばいいや、と思うようになりました。そして今では、自分の仕事を、分からなかったことやミスも含めて、マニュアルにまとめて後輩たちとも共有しています。
今では、作業や工事そのものだけでなく、その前後も含めた工程に気を配れるようになってきたかな、と思っています。例えば保守作業であれば、現場に向かう道中にも危険が潜んでいないか?と考えて色々お伝えしたりとか。運転作業であれば、他の権利者の皆さんに迷惑がかからないか?とか。すべてのプロセスに気を付けるべきことはたくさんあり、それを踏まえてこそ『仲間を守る』ことができるのだと感じています」
失敗の経験も糧に、今の姿がある長朶さん。辛いこともなぜそんなに頑張れているのか、深掘りしてみました。
「いろんなことを乗り越えて頑張れているのは、『私以外にも頑張っている人たちが大勢いる!』からです。水力発電所は基本大自然の中にありますから、自然との闘いというのは苦労の種ですね。夏は暑いし、逆に冬はとても寒いし。蜂やら熊やらにも気を付けないといけないし、本当に過酷な現場です。でも、そんな中で頑張ってくれている方が大勢いる。そう思うと、弱音を吐いているわけにはいきませんし、そんな危険を少しでも改善するためにはどうすればいいか、妥協することなく、もっと自分なりに工夫や努力をしなければいけないなと思います。
あと、自分自身あまり失敗を後に引きずらない性格というのもあるかもしれません。結構、失敗しても少したつと忘れてしまうんですよね(笑)。ただ単にすぐ忘れるというわけではなく、失敗を引きずらずに自分なりに修正して次につなげていくというか。ダメだったらどんどん上書きしていこう、といった感じです」

長朶さんの描く未来
長朶さんに、今後の抱負を伺いました。
「私自身がロールモデル、というとおこがましいですが、これから入ってくる女性社員の皆さんに『こういう選択肢もあるんだ』と思ってもらえるような働き方をしたいですね。いずれは、男性とか女性とか関係なく、皆が仕事をより楽しく、より自分らしく進められたら最高ですよね」
また、最後に「創立100周年を迎える東北電力グループはこうありたい」という想いも伺ってみました。
「東北電力って大きい会社だからこそ、例えば制度であるとか、色々メリットはあると思っています。ですが、逆にそれゆえもっとできることもあるのではないかな…とも思っています。例えばDXとか。土木って、まだまだDXを進めることができるはずだと思っています。今後人口減少などによって、会社も人が少なくなっていく局面に入っていきます。そのような所を、DXで補っていきたいというのは強く思っているところです。例えばドローンを使った点検とか。これまで培ってきた技術者の目とAIを組み合わせて,これまで以上の精度を実現するなど、まだまだ進める余地はあると思っています」

※本インタビューは2024年5月に実施しました
担当者のつぶやき(編集後記)
こんにちは!担当相樂です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!今回お話を伺った長朶さんは「経験がなくてもいろんなことにチャレンジしたくなってしまう性格」とご本人が話すとおり、とてもバイタリティにあふれた方でした。公私ともに人とのつながりをとても大事にされている長朶さん。冒頭の一言「仲間を守る」は、そんな長朶さんのパーソナリティが詰まった一言だと思いました。
長朶さんの「より、そう、ちから。」の源泉は、「頑張っている仲間がいるから」。過酷な環境下でも頑張っている皆さんのことを思い浮かべながら、自分にできることをとことん考える。私たちの仕事は、どんな仕事であれ一人で完結することはまずありません。自分の仕事の前、あるいは後に関わる人がいてこそ、電気をお届けすることができたり、共に働く仲間のためになったり…。自らの仕事を取り巻く皆さんのことを考えながら、日々の業務にあたる。これも立派な「より、そう、ちから。」の体現の一つだと思います!
さてさて、突然ですがみなさん「note」というメディアはご存知ですか?noteとはSNSやホームページとも立ち位置を異にする「オウンドメディア(自社で保有するメディア)」の一つで、最近大手企業による公式アカウントの立ち上げも増えてきている、注目のメディアです。大きな特徴としては「想いやストーリーを発信しやすい」ものであるということ。XやInstagramなどと比べて文章で伝えることに優れたプラットフォームです。そんなnoteの東北電力公式アカウントがこの度開設されました!そしてnoteでも、長朶さんのインタビューをお届けすることとなりました!デジタルBRIDGEでの「よりそうインタビュー」は主に社内に向けた内容ですが、noteは社外の皆さん、特に就活で様々な企業について知りたがっている学生の皆さんをメインターゲットとして発信していきます。聞いていることはよりそうインタビューとほぼ同じでも、受ける印象はだいぶ違いますよ!(相樂比) こちらのリンクからぜひチェックしてみてください!
次回は第7回目!東花巻変電所の増設工事の真っただ中である、水沢電力センターの変電課にお邪魔します!どうぞお楽しみに!!