
■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■地元のイルカウォッチングでガイドとして活躍! ~Vol.6 東北電力三宅 聡至さん~
東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。第6回は、青森でイルカウォッチングのボランティアガイドをしている東北電力の三宅 聡至さんに、イルカウォッチングの魅力や地元にかける想いなどについて伺いました。
イルカウォッチングのボランティアガイド代表をつとめる。メディアにも多数出演
地元の青森・陸奥湾でイルカウォッチングが人気の「むつ湾フェリー」。そのフェリー上でボランティアとしてイルカウォッチングのガイドをしている三宅 聡至さん。ガイドグループ「むつ湾フェリーでイルカに会いたい(隊)」の代表もつとめています。

☆東北電力三宅 聡至さん☆
・現職場 東通原子力発電所 放射線管理課
・出 身 宮城県仙台市
───イルカウォッチングの時期やオススメの方法について教えてください。
年により多少時期は異なりますが4月から6月までの間、陸奥湾では湾内を回遊しているイルカを見ることができます。海岸からでも見ることはできるのですが、高い確率で見るためには条件※が非常に厳しいので、陸奥湾を航行する各種の船(フェリー、釣り船等)からのウォッチングがオススメです。特にイルカウォッチングがしやすい(探しやすさや所要時間など)船として、私は「むつ湾フェリー」をオススメしています。
※①波風が弱い日に②8倍以上の双眼鏡を使って③夜明け・日没頃④平舘もしくは脇野沢の海岸(いずれも三宅さん談)

三宅さんによる船ごとのイルカウォッチング適正一覧表

むつ湾フェリー「かもしか」
───見られるイルカの種類について教えてください。
陸奥湾で見られるのはほぼ100%が「カマイルカ」です。

カマイルカ
カマイルカは体長2m前後で比較的小型のイルカ。その名の通り鎌のような背びれを持ち、非常に活発(遊び好き)で船が起こした波で遊ぶ姿が良く見られます。珍しい種類ではありません。東北・新潟を始め日本各地で目撃情報があり、水族館でも多く飼育されています。
カマイルカは春から夏にかけて日本沿岸を北上しており、その一部が津軽海峡から陸奥湾に入ってきています。毎年陸奥湾では数百頭が確認されており、多い年では1,000頭を超える大群が確認されたこともあります。

陸奥湾内は多数のカマイルカがおり、時には陸上から肉眼でも観察できる
ちなみに他の種類のイルカ(イシイルカ、ネズミイルカ)の目撃情報もありますが、極めて稀です。
またイルカではありませんが、運が良ければ「ミンククジラ」や「ザトウクジラ」が潮を吹いたりブリーチング※する姿が見られることもあります。
※水上に飛び出し、体を水面に叩きつける動き
────船上イルカウォッチングの醍醐味を教えてください。
野生のイルカの姿が至近距離で見られることです。遊ぶために船に近づいてくる姿や、船が生む波に乗って遊ぶ姿が間近で見られます。水族館で見るのとはまた違った趣で、初めて見る方にはこちらがびっくりするほど喜ばれます。
非日常かつ躍動感があるので、写真の被写体としてももってこいです。
- イルカとフェリーが接近する様子

───どのようなきっかけや想いでボランティアガイドを始めたのでしょうか。
むつ湾フェリーを応援したいと思ったのがきっかけで、2017年にガイド活動を始めました。
私は元々写真撮影が趣味で、陸奥湾のカマイルカは被写体の一つでした。むつ湾フェリーには撮影のため10年以上前からよく乗船しており、馴染み深い存在でした。
むつ湾フェリーは元々青森県、外ヶ浜町、脇野沢村(現むつ市)が主体として出資・設立された第3セクターの会社で、東日本大震災などの影響もあり慢性的な赤字体質。航路廃止の危機が迫っていることを知った私は何かできないかと思い、船上でよく顔を合わせる写真仲間とガイドグループ「むつ湾フェリーでイルカに会いたい(隊)」を立ち上げました。
───グループの目的やメンバーを教えてください。
むつ湾フェリーに乗船した多くの方に野生のイルカを見てもらい、乗客の満足度向上(SNS等による情報拡散やリピーター化を期待)と、恵み豊かな陸奥湾のことを考えてもらうきっかけを作ることを目的に活動をしています。
メンバーは私の他に青森市在住の清川さん(青森大学教授)と八戸市在住の丹波さん(会社経営)の2人がいます。2人とも多趣味な方で、私を含め3人ともフォトコン入賞歴を持つ写真撮影好きです。

「むつ湾フェリーでイルカに会いたい(隊)」の3名。左から清川さん、丹波さん、三宅さん
───ガイド活動のスケジュールを教えてください。
むつ湾フェリーの運航開始時期(毎年4/20ごろ)から概ね6月末※まで、主に休日(土日祝祭日)に乗船しています。
乗船は外ヶ浜町の蟹田からで、青森市内からは車で30分程度かかります。そこから乗船手続きを含めて片道1時間ほど、到着地の脇野沢(むつ市)で帰りの便が出るまでの待ち時間を含めると往復で3時間ほどです。これを1日2往復します。
※イルカの北上に合わせて早めに終了する場合あり
───丸1日の活動ですね。大変ではありませんか。
もう慣れたもので、往復3時間もあっという間です。
むつ湾フェリーは比較的揺れも少なく、防寒(風)対策をしっかりしていれば負担はほとんどありません。イルカを見つけられない時のプレッシャーぐらいですね(笑)
もっともガイド活動だけしているわけではなく、趣味としての観察や撮影も並行して行っています。特に見やすい時間が夜明け・日没ということもあり、長い時だと朝4時から夜7時ぐらいまで活動しています。船上でも合間合間に趣味の撮影を行っているので、趣味で丸一日活動する中でその一部をガイド活動に充てているという感じですね。

───フェリーにはどのような方がいらっしゃいますか。
フェリーは下北半島と津軽半島を結んでいるので、両半島を巡る観光や移動のために乗船される方がメインです。イルカウォッチングそのものを目的に来られる方も一部いて、そのほとんどが青森県内の方ですが、中には関東・関西方面から遠征されて来る方もいます。
またごくまれに外国の方(アメリカ、台湾など)が乗船されることもあって、その時は多少の英語で対応しています。
───陸奥湾でのイルカウォッチングは知る人ぞ知るアクティビティなんですね
青函連絡船(1988年廃止)時代に修学旅行で乗船した世代の方は実際にイルカを見たこともあってご存知のようですが、若い世代だと地元でもご存じない方がほとんどです。
───イルカウォッチングガイドのやりがいや難しさ、ガイドとしての思い出があれば教えてください。
乗客の方がイルカを見て喜ぶ姿にやりがいを感じます。
また一度案内した方がリピーターになって毎年あるいはシーズン中に何回も乗船してくれることもあって、それも嬉しいですね。
むつ湾フェリーの方々には、乗船のたびにお礼を言われています。
難しいのはイルカが船から遠い場所にいたり、あるいは一瞬しか姿を見せなかったりで、14倍の防振双眼鏡で探している自分には見えていても乗客の皆さんには見えないケースですね。

睨むのは数km先の海面。航路と速度を考慮し「あと○分先にイルカがいますよ」と乗客に声をかける
特に印象に残っているのは、フェリーの船首で遊んでいるイルカの様子を見られるようにしたことです。
以前から船首の波でイルカが遊んでいることは分かっていたのですが、船首の下は死角で見ることができませんでした。そこで昨年、船首にカメラを設置して、船内モニターに船首の波で遊んでいるイルカの様子を乗客の皆さんに見せられるようにしました。更にデッキに出てイルカウォッチングをしている方にも船首の様子をリアルタイムに見ていただけるよう、カメラからの映像をYouTubeで配信しました。デッキに長く出ることが難しいシニアやファミリー層にもイルカの様子を楽しんでいただけています。
- 船内のモニターの様子
- 船首のカメラが捉えたイルカの様子。長いときは30分以上船首で遊んでいることも

「むつ湾フェリーでイルカに会いたい(隊)」のYoutubeチャンネル。船から撮影したイルカの動画を公開している
また、子供の頃からイラストを描いたり工作するのが好きで、ガイド団体のロゴマーク、特注のカマイルカ帽子、カマイルカマスク、ペーパークラフト(むつ湾フェリー、カマイルカ)、ガイドに関する船内掲示物、フォトコンテストのチラシなどを作成しています。こちらも自分のスキルを生かすことができてやりがいがあります。
- ペーパークラフト(むつ湾フェリー)
- ペーパークラフト(カマイルカ)
───テレビや新聞を始めとする多くのメディアにガイド代表として出演されています。出演の際に意識していることはありますか。
まだあまり知られていない陸奥湾とイルカウォッチングの魅力について、しっかりと伝わるように意識しています。具体的には自分の思いをしゃべり過ぎないようにして、聞き手が欲しがっている情報を分かりやすい言葉で伝えること、つなぎ言葉(「あのー」「えっと」など)が出ないように頭の中で一呼吸置くことなどを心がけています。正しくない情報や誤解がある場合は修正をお願いする、ということも大事ですね。
これらの観点は私が原子力部門に勤務し、地域の方とコミュニケーションをする中で養われたもののように思います。
───ガイドとしての活動から学んだことはありますか。
むつ湾フェリーはガイドを乗せることで運航に集中でき、ガイドは無料で乗船して乗客に喜んでもらいつつ、趣味の撮影もできる。この活動が長く続けてこられたのはこのWin-Winの関係性によるところが大きいと今回改めて思いました。
当社の地域貢献活動も、ぜひWin-Winの関係を築きながら進めていけたらいいですね。

───今後の目標はありますか。
現メンバーの年齢も上がってきたので(笑)、ぜひ若いメンバーを増やしたいです。
むつ湾フェリーでは2026年に新造船が就航予定です。そのため来年度は1998年から運行している「2代目かもしか」最後の年になるので、特にガイド活動に力を入れたいと考えています。
───読者の皆さまにメッセージをお願いします。
趣味をお持ちの方はぜひそれに熱中して突き詰めていくことをオススメします。
いずれ地域とのご縁ができ、もしかするとそこから地元に貢献できるようになるかもしれません。
皆さんも4月後半~6月に青森にお越しの際はぜひむつ湾フェリーに乗船※いただけると幸いです。水族館とは一味違う野生のカマイルカに会いに来てください!
※稀に強風で欠航するので、天気(風速)予報を確認の上、念のためセカンドプラン(浅虫水族館等)をご検討下さい。
(本インタビューは2024年7月上旬に実施しました)
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■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■女川でワークショップを開催! ~Vol.5 東北電力 渡部 良宗さん~|東北電力社内報 デジタルBRIDGE (tohoku-epco.co.jp)
以下のデジタルBRIDGE担当者までご連絡をお願いいたします。
東北電力 ソーシャルコミュニケーション部門(戦略広報ユニット)デジタルBRIDGE担当
佐々木(Tel:050-7789-3295、E-mail:sasaki.tatsuhiko.wu@tohoku-epco.co.jp)