
関係機関と連携しレジリエンス強化へ!
宮城変電所は、東北北部の拠点変電所で東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)の基幹送電線網のほぼ中央に位置し、50万Vを扱う重要な変電所の一つです。
宮城支社管内では、過去に2件の主要変圧器火災が発生※していることを踏まえ、変電所火災への対応力強化を目的に加美消防署と古川電力センターによる合同火災対応訓練を実施しました。
※2003年5月26日三陸南地震による宮城変電所の主要変圧器MT7( 15万V/6万V)火災、 2022年3月16日福島県沖地震による西仙台変電所の主要変圧器MT6 ( 27万V/15万V)火災
<訓練概要>
(第1部)
・加美消防署との宮城変電所の現地調査
(第2部)
・加美消防署との火災発生時における初動対応および情報伝達訓練
・加美消防署との実際の119番回線使用による通報訓練
・東北電力NWによる変電所構内の避難訓練
・宮城変電所消火ポンプによる手動消火訓練
(第3部)
・加美消防署との消防車誘導訓練
・加美消防署との消火前打合せ訓練
・加美消防署による負傷者救助訓練
・加美消防署による泡消火剤による消火訓練
<参加者>
計57名 加美消防署 30名(訓練参加者)
大崎広域消防組合消防隊員 15名(現地調査者)
東北電力NW 12名(古川電力センター所長代理、古川電力センター変電課)
訓練日 朝の様子
変電所・消火設備について加美消防署と確認
開会式では、加美消防署 板垣署長より「本訓練を通じ、消防・電力相互の連携をさらに強化し、災害発生時の円滑な活動につなげていただきたい」、東北電力NW安倍所長代理からは、変電所構内の電気設備の火災発生時は大規模災害に繋がる虞があることから、「訓練により加美消防署様との連携を深め、適切な消火活動に繋げレジリエンスの強化により電力の安定供給を図っていきたい」とのあいさつがありました。
第1部では、加美消防署と東北電力NWによる宮城変電所のレイアウト、電気設備・消火設備の調査・確認が行われました。消防署員の方から変電所消火設備に関する質問が出るなど、大変有意義なものになりました。
- 変電所設備確認・説明(消火ポンプ)
- 変電所設備確認・説明(宮城幹線位相調整器)
変圧器火災を想定した初期応動訓練を実施
第2部では、変電所で作業中に主要変圧器(MT3)から火災が発生したというシナリオで、火災箇所特定・情報伝達訓練、実際の119番回線を使用した火災通報訓練、変電所構内からの避難訓練、変電所消火ポンプによる手動消火訓練を実施しました。
- 配電盤状況確認
- 情報伝達訓練
- 避難状況報告
- 119番通報訓練
- 手動による変圧器消火ポンプ起動
- 変圧器消火用試験ノズルによる放水
消防署との火災時の連携を確認
第3部では、報道公開による消防車誘導訓練、負傷者救助訓練、泡消火剤による消火訓練を実施しました。
- 消防車誘導訓練
- 消火前打合せ
- 消防隊による消火準備
- 消防隊による消火準備
- 負傷者搬出訓練
- 泡消火剤による消火訓練
訓練を定期化し更なる対応力強化へ
講評では、加美消防署 板垣署長より「今回、実践的な消防訓練および火災防災訓練を実施したことにより、本訓練の目的の一つである、災害発生時の消防と東北電力NW様との間で今まで以上の連携強化も図られ、実りのある訓練になった」、東北電力NW安倍所長代理より「消防署様から出された課題に寄り添い解決することで、公衆災害防止・延焼防止・レジリエンスの強化等に速やかに対応でき、弊社の使命である地域の皆様に安定した電気をお届けすることができる」と総括しました。
古川電力センターでは、今回の訓練で得られた成果・課題を評価・改善し、加美消防署と引き続き連携して対応力強化に努めていくこととしています。
- 閉会式
- 講評をする 加美消防署 板垣署長
- 講評をする 安倍所長代理
訓練の所感

安倍所長代理
当変電所では2003年5月26日の三陸南地震でMT7が、西仙台変電所では2022年3月16日の福島県沖地震でMT6火災が発生しています。
当時のさまざまな諸課題解決のため、数カ月におよぶ綿密な打合せと加美消防署様の事前下見により練りに練った、当変電所では初めての合同火災対応訓練となりました。
結果、加美消防署様による設備視学、変電所構内での充電部を避けた放水訓練などをとおし、火災発生時の相互連携、レジリエンス強化を図ることができたと考えます。また、訓練で新たな課題も確認されたため、早期に課題解決に向けた対応を実施していきます。

加美消防署 板垣署長
今回の宮城変電所構内における設備調査及び消防・火災防災訓練に際し、東北電力NW古川電力センター様の全面的なご協力により実現することができましたことをあらためて感謝申し上げます。
今回、実践的な消防訓練及び火災防災訓練を実施したことにより、本訓練の目的の一つである、災害発生時の消防と東北電力NW様との間で今まで以上の連携強化も図られ、実りのある訓練になったものと思われます。
この訓練を契機といたしまして、今後も引き続き、大崎消防に対しましてのご支援、ご協力をお願いいたしまして講評とさせていただきます。

