
産官学金の連携により事業創出の機会を増やす。事業創出部門のチャレンジ
「東北電力イノベーターズミートアップ」は東北発のスマート社会の実現に向けて、スタートアップ起点の地方創生、産学官金※の連携強化および、地域企業・スタートアップ等とのつながり構築のため開催されました。会場は仙台市のスタートアップ育成や研究開発の拠点として3月にオープンした「YUINOS(ユイノス)」の1Fにあるイベントスペースで、当日は対面56人、オンライン37人の参加がありました。参加者はスタートアップ企業の関係者や学生のほか企業の新規事業担当者など幅広く、どの参加者も熱心に耳を傾けていました。
※産業界、学界、行政、金融界のこと

細井事業創出部門副部門長兼事業開発ユニット部長は冒頭の挨拶で「事業創出は当社として初めての取り組み。色々と勉強し失敗もしながら当社なりのエコシステムの構築を進めてきている。まずはチャレンジしてみる、一歩踏み出してみる、そういうところに今回の交流の価値があると考えている。小さな一歩かもしれないが意義ある一歩にしていきたい。これからも私たちは地域の発展のために、東北電力が得意とする事業領域と新たな取り組みとのコラボレーション、相乗効果で未来を作っていきたい」と述べました。
- 細井事業創出部門副部門長兼事業開発ユニット部長
- 東北電力の事業を紹介する穴澤主査
その後は第1部として、地域の活性化に向けた共創パートナーを募集するための事業創出活動の紹介とリバースピッチ※が行われました。
※通常のプレゼンテーションとは逆に、募集企業側が課題やニーズを紹介し、応募企業からソリューションの提案を募る形式のプレゼンテーション
- 中川サブマネージャー
- 渡辺主査

熱心に説明を聞く参加者
東北電力の事業に関する説明が終わった後は、第2部として東北・新潟のポテンシャルおよび産学官金の連携可能性に関するパネルディスカッションが行われ、6名のパネリストが意見交換を行いました。
- 仙台市経済局スタートアップ支援課 拠点形成係長 白川 裕也 氏
- 株式会社zero to one 代表取締役CEO 竹川 隆司 氏
- スパークル株式会社 代表取締役 福留 秀基 氏
- 東北大学スタートアップ事業化センター企画推進部長 石倉 慎也 氏
- 出馬 弘昭 調査役
- 中川 真理子 サブマネージャー
パネルディスカッションの後は隣のカフェスペースにて個別相談会および交流会が行われ、多くの参加者が互いに情報交換を行いました。

パネリストの声
パネリストに、今回のイベントの感想を伺いました。
東北大学 石倉 慎也 氏
今日はパネリストとして貴重な機会をいただいた。地元の雄であり産業界のトップランナーでもある東北電力がスタートアップやそのエコシステムのための交流会を開いていただいたことは地域にとってとても有意義だし、社員の皆さまにおいても多くの収穫があったのではないかと思う。ぜひ今回のみにとどまらず、今後も継続してこういった活動を続けてほしい。今後は東北電力がスタートアップあるいは私のようなアカデミアと協業し、イベントタイトルの通り「イノベーター」が生まれることに期待したい。
スパークル株式会社 代表取締役 福留 秀基 氏
事業創出に対する東北電力のスタンスについて、以前は自社グループの企業で実現することを念頭に置いていた感じが強かったが、今日は広く東北・新潟の産業界全体に発信を行っていて、かなりオープンになったなというのが率直な感想。今回のイベントはこれからも地域によりそっていこうとする東北電力の、新しい商いを育むという「決意表明」のように感じられた。今後に期待したい。
事業創出部門のいまと、これから
事業創出部門に、これまでの振り返りと、今回のイベントの受け止めを伺いました。

事業創出部門(事業開発ユニット)中川 真理子 サブマネージャー
──今回のイベントはどのような経緯で開催されたのでしょうか。
事業創出部門ではこれまでもオープンイノベーションに関する取り組みとして、全国のスタートアップから協業のアイデアを募集してきました。今回はより地域に特化した取り組みとして、東北・新潟地域のスタートアップに絞って協業を呼び掛けるイベントとして開催しました。
また今回のコンセプトは「産官学金の連携」。これは「スタートアップには成長を支えてくれる存在が必要」という考えのもと、地域でスタートアップを育てるための知見を有する各分野の専門家にも参加いただいたものです。
──イベントを終えての受け止めはいかがですか。
我々としても初めての取り組みで手探りの部分が多かったのですが、各メンバーが自律的に動きチーム全体で取り組むことができました。さらに予想を上回る数の参加者があり、初回としては大成功だったと考えています!
参加いただいた企業のうち数社からは早速連絡をいただき、面談を実施しているところです。
──当日はスタートアップ企業の方や学生だけでなく、企業の新規事業担当者も参加されていて、少し意外に感じました。
元々はスタートアップの方にご参加いただく目的のイベントと考えておりましたが、地域企業のみなさまにも多く参加いただき、様々な情報交換ができました。今回のイベントを通じて多くの地域企業が新規事業の取り組みを強化していることが分かりましたので、ぜひ地域での連携強化や協業に繋がる案件を見つけられればと考えています。
──「東北電力は以前よりもオープンになった」というお声もありましたが、いかがですか。
そのような声をいただけるのは大変嬉しいです。
外部との接点を多く持つことで他社の動きを知り、今後の事業創出に生かせればと考えています。
──今後の予定を教えてください。
事業創出部門では、現在複数の事業化案件に取り組んでおり、引き続き新規事業の立ち上げを目的とし活動を進めて参りますが、このような情報発信の機会も定期的に設けられると部門内のメンバーにとっても刺激になると感じました。
今回のイベントで事業創出にプラスになるような機会を見つけ、次回以降に繋げられればと思っております。