
延べ10社、合計約140名が参加
次世代放射光施設であるナノテラスは、世界最高水準の軟エックス線分野の放射光施設であり、学術界から産業界に至るまで幅広く研究者の皆様に利用されることで、イノベーションの創出に貢献することが期待されており、2024年度より稼働しています。
ナノテラスの特徴として、物質中の化学結合、電子の状態や性質・機能の起源を調べることに強みがあり産業利用ニーズが高い軟エックス線を既存国内施設の約100倍の輝度で発生させることができることが挙げられます。基礎研究から産業分野まで広範な利用が可能で、世界最高レベルの高輝度放射光施設として東北・新潟地域のみならず国内外から大きな期待を集めています。
東北電力研究開発センターでは既に実験でナノテラスを活用していますが、東北電力グループにおけるナノテラスの有効活用と研究開発の更なる推進、新たな知見の取得を目的に、ユアテック、東北発電工業などのグループ企業および東北電力・東北電力ネットワーク社員を対象にナノテラスの見学会を行いました。見学会には延べ10社から合計約140名が参加し、ナノテラスの構造や機器などについて説明を受けました。
| 実施日 | 2024年9月10日(火)、9月17日(火) | 2025年1月16日(木)、1月22日(水) |
| 実施場所 | ナノテラス(仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-11-901) | |
| 参加者 | 東北電力グループ企業8社、約60名 |
東北電力:約50名 東北電力ネットワーク:約30名 |
東北電力グループ企業の見学の様子
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見学ホールでの概要説明
実験フロアでの機器説明他
東北電力、東北電力ネットワークの見学の様子
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見学ホールでの概要説明
実験フロアでの機器説明他
参加者の約8割が「有意義」課題は今後の活用
見学会に参加した東北電力、東北電力ネットワークの参加者にアンケートを実施した結果、「内容を理解できた」、「有意義な見学会だった」と回答した人が約8割にのぼった他、「座学、現地設備ともに丁寧な説明で分かりやすく、理解が進んだ」、「どういった施設なのかを実際に見て把握でき、有意義だった」などの感想が寄せられ、ナノテラスに対する理解が深まったことが分かりました。一方で、「ナノテラスをどのように利用、活用できるかはまだ少し不明」、「専門的な部分についての理解には時間が必要」といった声もあり、研究開発センターでは今後の課題としています。

東北電力、東北電力ネットワーク両社の研究開発等においてナノテラスを活用できる可能性は約2割と低調だったことに加え、グループ企業を含めた社外との連携による活用可能性についても、ナノテラスに興味を持つ企業と接触している社員は現時点ではほぼいないという厳しい結果に。しかしながら「お客さまとの対話のトピックスの1つとして有効」、「多くの社員の理解があればPRできる」といった積極的な声もあったことを受け、研究開発センターでは更なる理解度向上へ向けてトピックス等による情報発信や見学会を通し理解活動を進めていくこととしています。
(参考)量子科学技術開発機構(NanoTerasuセンター)