■福島支店・会津発電技術センター■上野尻発電所水車発電機の大規模な分解点検現場を報道公開

 上野尻発電所3号機は、2月17日から12月下旬にかけて、大規模な分解点検(細密点検)を実施しています。

上野尻発電所3号機 18年ぶりの細密点検を実施

 上野尻発電所(福島県耶麻郡西会津町)は、日本有数の水力発電地帯・阿賀野川水系に位置し、水の位置エネルギーを運動エネルギーに変換して発電するダム式発電所です。水力発電所の安定運転には、日常の設備巡視などに加え、発電機を停止して行う大規模な分解点検(細密点検)が必要不可欠です。上野尻発電所3号機では、需給運用に伴う頻繁な起動停止および負荷調整などにより、各摺動部の摩耗傾向が認められることから、前回の細密点検を実施して以来18年ぶりに、機器の分解手入れ・修理を実施しています。

 数多くある機器の中でも発電機の一部である回転子は、重さ約145トン、直径約7m。そして、回転子を収める枠である固定子との隙間はわずか21mm。この巨大な円筒型の物体を上空に吊り上げいく工程は、最も慎重に行う作業のひとつです。

 クレーンの運転席で操作するオペレーターは、玉掛作業責任者が固定子の状態を確認しながら吹く「ピー・ピー・ピー」という笛の合図のもと、回転子をゆっくりと上へ吊り上げていきます。

 回転子と固定子が接触しないよう複数の作業員が声を掛けあいながら、慎重に作業が進められました。

 

吊り出す前の状態

吊り上げられていく回転子を確認する東北電力社員と作業員

固定子と接触せずに無事吊り上げられた回転子

 

報道公開に向けた関係者間の事前準備と、報道機関とのコミュニケーション

 今回、福島支店と会津発電技術センターが協力し、報道機関に対し現場公開を実施しました。支店と発電技術センターは、奥会津地域の見学者対応などで日頃から連携しており、本公開についても、2024年の夏頃から意見交換を重ね、実施に向けた調整を行ってきました。福島支店と会津発電技術センターが連携して公開するのは、2017年の山郷発電所以来で、報道機関の記者もメンバーが変わっていることから、福島県の再エネ関心度を鑑みて実現に至ったものです。

 公開当日は、5社6名の取材申し込みがあり、道の駅『にしあいづ』に集合して、上野尻ダムに向かいました。

 会津発電技術センターの今野水力電気課長による概要説明・質疑後、建屋内の現場へ移動し、回転子の吊り上げを見学。参加した記者からは「思ったより発電所の構造はシンプルなのだと理解した。一方で、これから1年近い期間をかけて細密点検を実施するのは大変だなと思った」や「東北電力が保有する水力発電所が203カ所もあって、そのうち64 カ所が福島にあるという事実は知らなかった。こうした機会・案内をいただけてありがたい」といったコメントがありました。

 福島支店・発電技術センターは、今後もコミュニケーションを密に連携して諸事に対応していくこととしています。

 

水力発電の仕組みを説明する会津発電技術センター 今野 水力電気課長

水車で使用される羽根の仕組みや水量調節などの構造に関する質問へ回答する様子

 

イイね!
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