~配電部門が連携~ 2025年度南部3支社非常災害復旧訓練を福島で開催

 5月20日から22日、東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)南部3支社(山形・福島・新潟)の配電部門が連携し、福島県双葉町他において非常災害復旧訓練を実施しました。

自然災害時の停電の早期復旧を目指して

 本訓練は近年激甚化する自然災害に備え、迅速かつ的確な停電復旧を実現するため「一人ひとりの技術力の向上」と「南部3支社間の連携強化」、および他支社の作業を確認し作業者同士の意見交換を通じて自らの技能向上を図ることを目的に、2005年から各県持ち回りにより合同で実施しているものです。

 今回は相双電力センター管内にて、南部3支社から作業員の他、連絡員、オブザーバー、後方支援の対応者など約80名が参加しました。

 開会セレモニーでは、東北電力NW福島支社の富永支社長から、「どんなにシステムが高度化されても安定供給を支えているのは「人」である。訓練でできないことは本番でもできない。一人ひとりがよく考え実際の状況を想定しながら自然災害に対する対応力に磨きをかけてほしい」と訓示がありました。

 

 

大雨による河川氾濫に伴う大規模停電を想定

 メインの実作業訓練は、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、現在も立ち入りが制限されている帰還困難区域である双葉町新山漆迫地内を会場に行われました。

 訓練想定は、「大雨による河川氾濫に伴い家屋・土砂流出で大規模停電が発生、電気の安全確保のため電力設備を的確に撤去する」とし、本部長以下約20名の指揮命令系統のもと、山形班・福島班・新潟班が連携して電線や変圧器の撤去作業を実施しました。

 帰還困難区域という普段とは異なる環境下であり、規制区域内へのゲート通過や被ばく線量計による管理が必要でしたが、初めて顔を合わせる作業員同士が協力し合い、責任者の指示のもと声掛けや声出しにより積極的にコミュニケーションを図りながら安全最優先で作業にあたりました。また、気温30℃を超える厳しい気象条件の中、熱中症対策として作業員の適切な交代やこまめな水分補給を徹底するなど万全の体制で臨み、無事故・無災害で訓練を終えることができました。

 後方支援として参加した事務系社員は、車載用トイレの設置、食事の配付など作業員が作業に専念できるようサポートに努めました。

 

高所作業車を活用した電線・変圧器の撤去作業

 

後方支援隊が、訓練会場へ車載用トイレを設置

 

訓練成果を糧に、技術・技能向上に生かす

 訓練の最後に行われた反省会では、本部長の福島支社 今野配電統括リーダーから、「原子力災害が発生したエリアで他支社を受け入れての訓練は初めてだったが、作業責任者の指示のもと声を掛け合いながら作業に当たる姿は頼もしく感じた。日頃からの備えは大切であり、訓練を反複し知識や技術・技能を身に付けてほしい」とあいさつがありました。また、統括責任者の相双電力センター 鈴木配電工事課長からは、「特別な環境下で普段経験しない撤去工事であったが、各支社で異なる工法が見られ大変見応えがあった。今後の災害応援でも今回の訓練で得た横のつながりがスムーズな連携につながることを期待している」と講評しました。

 参加者からは、「昨年の能登半島地震で対応した北陸エリアでの応援経験に通じる部分もあり、短時間での作業が求められる場面に生かせる」、「今回の訓練で得た経験を事業所へ持ち帰り、今後の技術・技能向上に生かしていきたい」などの感想が聞かれました。

 来年度は新潟県での開催を予定しており、配電部門では更なる「一人ひとりの技術力の向上」と「南部3支社間の連携強化」を目指し取り組んでいくこととしています。

 

閉会セレモニーの様子

 

反省会の様子

 

イイね!
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