東北電力ヒストリー ~マカプゥ誕生物語~

 公式SNSや地域のイベント、ノベルティなどにしばしば登場している、東北電力キャラクター「マカプゥ」。その存在を知ってはいても、その生い立ちや詳細なプロフィールは知らない…という方も多いのではないでしょうか。誕生エピソードや現在の活用状況を通じて、知られざる(?)マカプゥの魅力に迫ります。

目指したのは、お客さまからの「親近感」。マカプゥ誕生の背景

 マカプゥが生まれたのは、今から30年以上前、1993年のことです。

 

■1993年ってこんな年

 1955年以来政権を続けてきた自民党が野党に転落し、新生党、新党さきがけ、日本新党に社会党などが加わった細川護煕氏を首相とする連立内閣が誕生。スポーツでは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が開幕し大ブームに。食べ物ではナタデココブームなどの他、記録的な冷夏だったことから「平成の米騒動」と呼ばれる米不足が発生した。

 

■当時の東北電力は?

 総括原価方式で、全電圧で地域独占の時代。東北・新潟地域における需要増加は年あたり平均2.6%を見込み、この年の新入社員は462名(2025年の新入社員は273名)。6月に八島俊章社長、明間輝行会長が就任。1993年度の経営方針は「夢を力に、逞しい歩みを」と掲げ、主要施策は①需給の安定を目指した電源開発・系統立地と広域運営の強力な推進、②収支安定を目指した原価低減対策の展開、③社会・環境問題への積極的な対応、④ゆとり創造に向けた業務改革の推進と変革を担う人材の育成の4点。当時発電電力量の20%を担っていた原子力発電の割合を10年後に26%とする計画を打ち出し、女川2号機の建設が終盤を迎えていた。

(参考)Vol.393 1993年4月号|東北電力社内報 BRIDGE

 

 

 この年、東北電力はコーポレートソング「瞳は未来を映してる」(歌:忍者)と「君は風の中に」(歌:谷川理恵)を使用したCMを制作していました。電気は暮らしに欠かせないものですが、料金の支払いでは口座振替が浸透し、お客さまとの接点は減る一方。そういった状況を背景に、東北電力はCMにおける企業のイメージアップを目指していました。

(参考)Vol.390 1993年1月号|東北電力社内報 BRIDGE

 

 企業イメージに関する意識調査で「明るい」「おもしろみがある」「センスのよい」「若々しい」といった項目の数値が低かった東北電力は、CM制作のテーマを「親近感」としました。そして、CM制作における1つの試みとして、東北電力の考え方や心などを投影させた「オリジナルキャラクター」を登場させることを計画します。

 こうして生まれたのがマカプゥでした。

(参考)Vol.391 1993年2月号|東北電力社内報 BRIDGE

 

BRIDGE(1993年2月号)より抜粋。当初は「マカプゥ」ではなく、テクノロジーを活用し未来へ歩き続けるという意味の「てくてく」だった(クリックで拡大)

 

 大きな海の真ん中にある、誰も知らない島、マカプゥ島。そこに住んでいる、あそびざかり、いたずらざかりで元気いっぱいの男の子がマカプゥです。

 

 マカプゥが持つ大きな特徴は2つあり、1つは「未発達の羽根」。

 飛べない鳥、マカプゥは環境の変化にとても敏感です。その存在自体が「自然と文明の調和」というメッセージであり、環境を大切にしていきたいという東北電力の思いを表しています。

 

 もう一つの特徴は「やさしい青色の体」。

 生まれたときのマカプゥは、真っ白な小さなヒナでした。成長するにつれて、海や空の色を少しずつ吸い込み、やさしい青色へと変わっていきます。自然や地球環境を大切にする東北電力の思いが、この姿や色に込められています。

 

マカプゥとその仲間たちのプロフィール。他に伯母の「フローロ」、ガールフレンドの「エリア」なども(クリックで拡大)

 

 マカプゥは早速、東北電力のCM「Active編」「Familiar編」に出演。CMは「マカプゥはお兄ちゃん編」「マカプゥと仲間たち編」「マカプゥとガールフレンド編」と続き、シリーズをなしていきました。

(参考)Vol.392 1993年3月号|東北電力社内報 BRIDGE

 

 

 なお、それらのCM制作においてクレイアニメを手掛けたのは、世界中で愛されたクレイアニメ「ピングー」の作者であるオットマー・グットマン氏。制作はスイスのスタジオで行われ、CMに登場するキャラクターだけでなく背景や小物まで細部にこだわり、一コマ一コマすべて手作業で作られました。

 グットマンのクレイアニメに係る期間は人形制作から撮影完了まで約1カ月半。このこだわりが、マカプゥのあたたかい世界観を生み出しました。

 

ゾンナにポーズを付けているオットマー・グットマン氏

 

現在のマカプゥ

 現在マカプゥは、東北電力のSNSや動画にも頻繁に登場し、主催するイベントやお祭りといったリアルイベントにも参加。とりわけ子供たちから高い人気を誇っています。

 

 

 また、様々なオリジナルグッズが製作され、ステークホルダーとの接点において活用されています。

 

文具、キーホルダー、トレーディングカードなど種類豊富なオリジナルグッズの数々

 

 マカプゥの活用状況について、総務・地域共創部門(地域共創・広報ユニット)の小山 成子 主査、田島 麻希さんにお話を伺いました。

 

 

総務・地域共創部門(地域共創・広報ユニット)小山 成子 主査(右)、田島 麻希さん(左)

 

 マカプゥは、地域の皆さまに長く親しまれてきたキャラクターです。総務・地域共創部門ではマカプゥ活用の幅を広げるため、立体化の際の指定事項などの追加を含め、マニュアル「マカプゥ120%活用術」のアップデートを行いました。皆さんのアイデアで、今後、より多様なシーンでマカプゥが地域の皆さまと接点を持てると嬉しいです。マカプゥに関しては、行為規制の観点などからも考慮すべき扱いがあり、活用に迷う部分もあるかもしれませんが、不明な点などありましたらお気軽にお問合せください!(小山主査)

 

 東北電力の公式Xでは昨年、フォロワーの拡大を目指してマカプゥキーホルダーおよびマカプゥオリジナル卓上カレンダーのプレゼント企画を実施しました。プレゼント企画のポストには、合わせて400件を超えるリポストがあり、中には既に沢山のマカプゥグッズをお持ちの方もいらっしゃって、マカプゥの根強い人気を再確認しました。これからもマカプゥを通じて、東北電力のファンを増やしていけたらと思っています。(田島さん)

 

 

 

BRIDGEも実は…

 実は現在のグループ報の名前も、マカプゥと同じ1993年に生まれたものです。

(2021年のデジタル化に際し一度「デジタルBRIDGE」と改名しましたが、2023年6月のリニューアルの際に「デジタル」を取り、元の「BRIDGE」に戻っています)

「BRIDGE」リニューアル!見どころは!?|東北電力社内報 BRIDGE

 

 1993年、1951年の創刊以来ずっと続いていた「東北電力」という名前を改め、社誌のニックネームについて社内に公募を行い、108件の応募の中から採用されたのが「Brigde」でした。

 ちなみに、この名前は当時の入社3年目の社員のアイデアで、「社誌が社員同士の『かけ橋』として、あるいはお客さまと社員の間の『かけ橋』となるような情報を社員に伝えてくれる冊子になれば」という願いを込めて名付けたものだそうです。

 

 BRIDGEは、これからもみなさんの「かけ橋」となれるよう、様々な記事を掲載してまいります。

 引き続きご愛読のほどよろしくお願いします。

 

今後もよろしく!

 

イイね!
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