
安全は全員で築くもの
安全主査会議は、安全主査が担う安全管理上の課題を部門横断的に共有し、相互研鑽をはかることで、第一線・作業現場における安全管理の充実を目的としています。今回は各事業所の安全主査などに加え、オブザーバーとして各設備主管部や各支店の安全担当管理職も参加しました。
会議冒頭では、安全保安担当役員の阿部常務から労働災害状況を振り返り、次の点を呼びかけました。
①労働災害の現状と成果
・死亡・重傷災害は取り組み成果により、11月末時点で14人と昨年度の25人からほぼ半減。死亡災害につながる5態様災害※も減少
・熱中症災害は67人と昨年度から倍増したが、重症災害はなし
・発生件数にとらわれず、三現主義で現場を確認し、安全の取り組みを地道に継続すること
②今後の重点課題
・上期は重機転倒や墜落災害など注意事案が発生。5態様災害のリスクを現場で確認し、着実に対策を進めること
・他電力の災害事例を参考に類似設備のリスクを抽出し、未発生リスクへの先手対応=「安全の先取り」に取り組むこと
③安全を考える場づくりと連携強化
・職場小集団活動(ゼロ災ミーティング)の「場づくり」に有効なディスカッション手法を体感し、自職場で「安全を考える場」、「コミュニケーションを高める場」を広げること
・現場が安全の起点であるという考え方のもと、引き続き自律的な安全活動を推進するために、所長や安全管理者、ライン管理職と連携し、「安全はみんなで取り組むもの」であることを意識しながら、職場一体となった安全活動を進めること
※5態様災害:死亡や重傷災害につながりかねない「墜落、重機、重量物、感電、伐採」に起因する労働災害

阿部常務執行役員
まずは「場づくり」から
JR東日本から出向している安全保安管理室の吉田副室長が、「安全文化を築くための職場の具体的な取り組み」をテーマに、ゼロ災ミーティングのマンネリ化防止のヒントを紹介しました。
講演のポイントは次のとおりです。
・安全が自然に話題となり、新入社員が周囲の雰囲気から安全を大事にする職場と感じるといった「安全文化が職場の日常に根付き、自然な行動として現れる状態」が理想
・ゼロ災ミーティングは講義形式ではなく、雑談を促すグループワークやコミュニケーション訓練の場にすること
・JR東日本の「チャレンジ・セイフティ運動(CS運動)※」では、一人ひとりが意識していること、仕事の工夫・コツ、新人教育などについて議論し、職場づくりの答えは社員一人ひとりが持っていることを確認
・安全は職場づくり・マネジメントそのものであり、所長、安全主査、各課長と一体となって進めることが重要
※CS運動:「発意がある」、「議論がある」、「職場全体で共有される」、「良い取り組みはグループ全体に共有」といった4つのポイントで取り組みを実施

安全講演の様子
フラットミーティングを体感~まずはみんなで椅子だけで丸くなりましょう~
従来のゼロ災ミーティング活動は一方通行になりがちで、上司が伝えたいことと部下が聞きたいことにズレが生じるケースがあり、その結果理解が深まらず、現場の安全風土の醸成につながりにくいことがありました。そこで今回は、一人ひとりが気づきや気掛かりを持ち寄り、テーマを選んで小グループ単位で話し合う全員参加型の「フラットミーティング」を実施しました。時間を延長するほど活発な話し合いが行われ、会議室は熱気に包まれました。
フラットミーティングの効能は次のとおりです。詳細を知りたい方は安全保安管理室までお問い合わせください。

フラットミーティングの効能

フラットミーティングの様子
他社事例から学ぶ
他社の安全への取り組みからヒントを得て、安全活動へ活かすため、JR東日本の新幹線総合車両センターの現場視察と意見交換を実施しました。視察では新幹線車両の検査業務における安全への取り組みについて紹介され、実際の現場での工夫や安全管理方法を学びました。意見交換では、工事会社に「これだけは守ってほしい事項」を分かりやすくまとめた安全教育資料の事例や危険予知活動のマンネリ化防止方法、さらに作業の自動化・機械化に関する取り組みなどについて、活発な情報交換が行われました。
安全保安管理室では、今後も引き続き、安全主査会議などを通じて安全関係者間の連携を強化し、安全活動に活かせる気づきやヒントを共有できるような支援に取り組んでいくこととしています。
※JR東日本新幹線総合車両センター(利府町)では毎年秋に「新幹線車両基地まつり」が開催され、作業風景や設備を公開しています。
