
安全はこれで終わりではない ー死亡災害ゼロの継続にむけてー
本連絡会の冒頭、安全保安担当役員の阿部常務が2025年度の労働災害状況を振り返り、現場での取り組みに対して感謝を伝えるとともに、以下の点を呼び掛けました。
- 死亡、重傷災害を防ぐために取り組んだ安全活動の積み重ねにより、27年連続で発生していた死亡災害を“ゼロ”にすることができた。
- 一方で、墜落災害などの死亡災害につながりかねない災害は依然として発生しており、電力他社を含む業界全体でも死亡災害が多発している。今年度はグループ会社の一般受注工事で墜落死亡災害も発生し、予断を許さない状況である。
- 安全を労働災害の件数だけで考えるのではなく、2024年10月に制定した安全管理の考え方のもと、現場に足を運び、現場で働く仲間と向き合うといった地道な安全活動を継続すること。
- 今年4月に発信された石山社長のメッセージにあるとおり、「気づく・話す・直す」の視点でリスクに気づくこと、伝わるコミュニケーションを徹底すること、業務やルールの本質を理解し、次の世代につなげていくことを意識し、行動すること。
- 安全は事業の基盤であり、一人ひとりの行動が仲間の命とお客さまや地域社会からの信頼につながることを踏まえ、死亡災害ゼロの継続と重大災害防止に向けて、引き続きグループ一丸で取り組むこと。

阿部常務
各社の安全への取り組み ー手を変え 品を変えー
本連絡会にはユアテック、東北発電工業、東北緑化環境保全、通研電気工業、東北ポートサービス、東北送配電サービス、東日本興業、東北開発コンサルタント、東北自然エネルギー、東日本テクノサーベイ、東北電力ネットワークおよび東北電力の12社が参加しました。安全保安管理室からは、「安全管理の考え方」に基づき、各社との現場コミュニケーション活動の連携や安全施策・ルールの棚卸について今後の方向性を示していただくよう依頼がなされました。また、各社における課題を踏まえた安全活動の力点の共有と、労働災害を踏まえた教訓の活用状況について情報交換が行われました。
【各社の主な取り組み(抜粋)】
■意識向上・啓発
- 社長自らが考案した労働災害につながりかねない5Nポスターでの注意喚起
- ヒヤリハット事例の提出促進(粗品の活用:意見を出してくれたらプレゼント)
- 交通安全意識向上に向けたOD式安全性テスト※1 の実施と所属長向けセミナーの実施
■仕組み・制度
- DXを活用したTBM-KY※2の推進(あんぜんClip(K-SAFE)※3の活用)
- 社長名を冠した表彰制度による安全・品質・信頼向上の推進
- 発注者の関与に係るガイドラインに基づく、受注者と一体となった安全確保の実施
■現場コミュニケーション
- 協力会社への訪問による安全活動の考えや施策などについての安全対話の実施
- 安全大会などでの協力会社との意見交換(懇親会含む)
- 管理職対象のコミュニケーション能力向上教育
■教育・人材育成
- 新任安全スタッフ対象の「現場巡視・点検スキル向上研修」の実施
- 東北電力グループ安全管理の考え方のカリキュラム化による新規入構者教育の実施
■情報共有
- 社内報に東北電力から提供のあった労災劇画動画を掲載
※1 OD式安全安全性テスト:運転者の安全運転に関する適性を「運動機能」「健康度・成熟度」「性格特性」「運転マナー」の4つの観点で分析し、検査項目別に評価
※2 TBM-KY:ツールボックスミーティング(TBM)と危険予知活動(KY)を組み合わせた安全活動
※3 あんぜんClip:DX を活用した安全活動「工事現場の危険予知に災害事例動画を導入」 ~「ユアテックあんぜん Clip(K-SAFE)」による現場安全活動への支援~
- 東北緑化環境保全の取り組み:5Nポスター
- ユアテックの取り組み:あんぜんClip(K-SAFE)

東北自然エネルギー:現場パトロールや協力会社との対話活動
【教訓の活用に対する意見】
○労働災害情報は業種による違いがあるが、自社事例に置き換えたり、視点を変えたりしながら共有している
○サイネージやイントラネットを利用した速やかな情報提供を実施している
○若手の教育資料に活用している
○情報量が多く、限られた時間で伝えることが難しい
○文章だけでは伝わりにくいため、キャッチーな画像などで情報提供してはどうか

教訓活用に対する意見交換
視覚で高める安全のボーダーライン ー安全を直感で捉えるー
本連絡会の最後には、東北電力が制作した「安全管理の考え方行動イメージ動画」※4と「労働災害劇画の動画」※5を視聴しました。今後、特に作業経験の浅い作業員、東北電力グループの工事現場へ初めて入構する作業員への教育ツールとして、各社での積極的な活用をお願いしました。
また、労働災害のCG動画(フル動画60本、ショート動画150本)を作成しているユアテックからは、現場では文章よりも直感的に理解できる教材が求められていること、さらに疑似体験として危険性を視覚的に認識することが、作業員の安全のボーダーラインを引き上げる有効な手段であるという意見が共有されました。
※4 安全管理の考え方行動イメージ動画
「安全管理の考え方」を示すありたい姿について、具体的な行動イメージを動画化したもの
(東北電力社員はこちら)(グループ会社はこちら)
※5 労働災害劇画の動画
これまでに制作・配布した劇画(漫画)を動画化したもの
(東北電力社員はこちら)(グループ会社はこちら)

安全管理の考え方行動イメージ動画

労働災害劇画の動画(熱中症編)
安全保安管理室では、今後もグループ会社と連携し、現場において「伝わる」コミュニケーションの充実を図るとともに、良好事例は積極的に共有・活用しながら、実効性の高いリスク低減策の継続的な取り組みを支援していくこととしています。