■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■地元ソングス制作で地域へ貢献!~vol.17東北電力 大高 政秀さん~

 東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。第17回は、AIの楽曲制作で地元を盛り上げる東北電力の大高 政秀さんに、曲作りの魅力や今後の目標などについて伺いました。

趣味を生かして「地元ソングス」を制作・販売。「ノシパラ」の楽曲で地域活性化へ貢献

 生まれ育った能代山本地域に活気を取り戻すために、音楽で奮闘する大高さんの取り組みについてお話を伺いました!

 

 

☆東北電力 大高 政秀さん☆
・現職場 能代火力発電所 能代エナジアムパーク
・出 身 秋田県能代市

 

───プロジェクト名「ノシパラ」について教えてください。

 「ノシパラ」は、“ノシロ・パラレルワールド”を略した愛称で、一連の活動のプロジェクト名です。私が生まれ育った能代山本地域をテーマにした楽曲をAIで制作し、それらを活用した“遊び”と”地域貢献”を両立し、活動を展開しています。現在は、楽曲をまとめた「地元ソングス(Jimoto Songs)全36曲 歌詞集+2枚組CD」の販売のほか、“ノシパラ ラジオごっこ”と称して、これらの楽曲を生かしたポッドキャスト番組を制作し、能代の情緒豊かな“空気感”をインターネットで広く配信しています。

 

 「ノシロ・パラレルワールド」は、現実の能代市とは少し違う異世界という設定です。数々の楽曲は、そこに住むAI住民のアーティストが地元の暮らしや人々の思いを歌い上げています。アーティスト名や楽曲一つひとつに地元に愛着のある名前を授けています。

 

大高さんの地元を想う気持ちが詰まった地元ソングス 全36曲 歌詞集 + 2枚組CD

 

───どのようなきっかけでこの活動を始められたのでしょうか。

 地元民謡“秋田音頭”で「秋田名物八森ハタハタ・・・」とうたわれるほどの漁獲量を誇ってきたハタハタですが、近年では年々漁獲量が減少して希少な魚になってきました。そんな中、地元ローカル紙“北羽新報”の記事「季節ハタハタ 刺し網に雌1匹 八森漁港(2025年12月11日掲載)」を目にし、地元の誇りであるハタハタの漁獲量減少に対する危機感に触発されて作った嘆きのブルース「The ハタハタ Blues」を能代エナジアムパークのスタッフに聴いてもらったところ、想像以上に反響が良く、もっと多くの人に聞いてもらいたいという思いから、地元にまつわる楽曲を作り始めました。
 地元の方々への最初のお披露目は、能代市二ツ井町の民俗芸能“富根報徳番楽”の新年会でした。その場の勢いで「この楽曲をCDにして4月にデビューしまーす!」と宣言してしまいました。すると、この新年会に手伝いにきてくれていた澤田敦子(フリースクール・フレスク代表)さんが、楽曲のCD化に非常に興味を持ってくれさまざまなアイデアやCD化に向けた協力をいただいたことで活動が広がっていきました。

 

───不安や迷いはありませんでしたか。

 最初、素人が趣味で作ったCDを売るということに一体どんな意味があるのか・・・という迷いはありました。澤田さんとの出会いを通じてさまざまな理由で学校に行けなくなった子どもたちに勉強を教えたり、相談に乗ったりする地域のフリースクールの存在を知り、行政などの支援も行き届かない中で活動している現状を知りました。もともと趣味から始めた楽曲づくりだったこともあり、儲けようとは思っていなかったので「間違ってCDが売れたらフリースクールに寄付したい」と伝えました。その時から私の遊びに社会的な意義が付加されました。

 

2025年5月15日にフリースクール・フレスクへ15万円を寄付させていただきました

 

───澤田さんとの出会いからどのように活動が広がっていったのですか。

 私が楽曲や歌詞集のデザインなどの制作を行い、澤田さんは主にCD販売を取り扱ってくれるところを探してくれました。CDの発売後、活動の趣旨に賛同してくれた方々が知人・友人に宣伝してくれたり、「どうやって販売するか」「どうやって地元に広めるか」などを一緒に考えてくれたりと輪が広がり、今では7、8人で意見交換や情報交換をしながら自由に活動しています。

 

 

───CDの販売に向けたPRはどのようにしましたか。

 まずは、「ノシパラ」の存在を広く認知いただくために、能代市政記者会へ持ち込みました。そして、地域のイベントなどに使っていただくために、能代市や能代商工会議所、地元の道の駅へ売り込みに行きました。ありがたいことに新聞2社、ラジオ局1社に取り上げていただき、少しずつ認知され始めています。このほか、販売先として能代市内の4店舗に足を運んで交渉し、店頭にCDを置いていただけることになりました。価格設定について、最初は1,500〜2,000円を考えていましたが、フリースクールへ寄付すると決めた時点で「3,000円」としました。CDがどの程度売れるか分からなかったので、2枚組で300セットも作ってしまいました。多く作り過ぎたようです(笑)。

 

ABSラジオ出演の様子

 

───CDの売れ行きはいかがですか。

 2026年3月2日に発売し、5月12日現在で112セットをお買い上げいただきました。ものは考えようですが、商圏は能代市内だけですので、1憶2千万人の全国比で試算すると、能代市を中心とした112セットは全国比率で25万枚以上の売上に相当します。ひと昔前のプラチナCDです(自己満足)。
 少しずつ浸透してきたかなと感じることは、例えば“道の駅ふたつい”では楽曲の中から2曲、そして、地元の祭りであるきみまち阪桜まつりでは、イベント期間中に全36曲をBGMとして採用いただきました。能代市のバスケットボールイベント“能代カップ”の会場では、休憩時間に披露するヒップポップダンスチームの曲にも採用していただきましたし、能代市(観光振興課ほか)からもイベント時に使用したいとのお話をいただいています。こうして活用いただけるのも、仲間たちの地道なPRはもちろん、能代火力発電所の鈴木所長や平泉総務課長が地域対応の中で話題にしていただくなど、東北電力能代火力発電所に勤務している社員が作ったものという東北電力ブランドの信頼感、安心感があるからかもしれません。
 今回のCD発売は「枯れ木も山の賑わい」として、少しは地域の賑やかしになっているかなと思っています。

 

───具体的な制作方法を教えてください。また制作の苦労はありましたか。

 今回、作詞は自分が行い、作曲と歌唱はAI(Suno Ai)を使っています。AIへの指示の出し方のコツを掴むのに時間が掛かりました。自分の中で曲のイメージを膨らませ、それを日本語から英語へ翻訳し、指示を出しています。イメージ通りにならない場合は、指示の伝え方を変えながら整えていきます。AIが作った曲の完成度はすごいです。AIで作られた楽曲は世界中に溢れていますが、自分で作った曲がインターネットを飛び出してCDとなり街に広がっていくことに、この企画の面白さを感じています。曲を制作しながら、この地を離れた多くの方々に届けたいという思いも強くなりました。

 

───ノシパラのアピールポイントは?

 これまでさまざまなアーティストが地元を題材にして歌ったものはありましたが、今回は“全36曲の塊”となっていることが、威力を発揮していると思います。何かのイベントで流したとしても、36曲で2時間かかりますので滞在時間が2時間以上ないと同じ歌は流れてきません。BGMにはもってこいだと思っています。
 思い入れのある歌は、やはり最初に作った「The ハタハタ Blues」ですが、とにかく全曲の歌い手になりきって作りましたので、甲乙つけがたく全て好きな曲です。
 “火力発電所”という歌詞が出てくる曲は3曲あります。「オレンジ色に染まる展望台(野城寺 安子)」は、火力発電所と風力発電所の見える展望台を舞台にしたしっとりとした曲です。どうぞ泣いてください。ポップ、ロック、バラード等々いろいろなジャンルの曲を男女問わず作ったので聞きごたえがある仕上がりになっています。

 

───地域や周りの方々の反応はいかがでしたか。

 みんな面白がってくれています。ただ、今の世の中では“CDプレイヤー”を持っている方が非常に少ないです。CDを販売して気付きました(笑)。若者は全てネットのサブスクで、CDを使ったことがない世代です。なので、CD購入者は50代以上の方が多いです。この反省を生かし発売後はすぐに、サブスク世代も視野に入れインターネットでの配信も始めました。アップルミュージック、アマゾン、Spotifyなどでも配信を行っています。検索していただければ、ヒットしますのでぜひご視聴ください。若い人には「TikTokをやれば」と簡単に言われますが、そこまで手が回っていないのが現状です。

 

───今回の活動にあたり、会社へ申請されたことなどはありますか。また、通常の勤務時間外での活動は大変でしたか?

 活動を通して収益が発生するということで、会社へ「社外業務従事申請書」を提出し、承認いただきました。
 勤務時間外の活動ですが、趣味ですので大変だと思ったことはないです。ただ、協力してくれる仲間がいろいろとアイデアを出してくれて、「あそこの店にも話しておいたから、行ってみて」「あそこにも宣伝しては?」などのお話が多く、それに応えるのが大変でした(笑)。

 

───今後チャレンジしたいこと、読者の皆さまへメッセージをお願いします。

 フリースクールを経営している澤田さんは、このノシロ・パラレルワールド プロジェクトを通して、“大人が一生懸命に遊んでいる姿”を子どもたちに見せたいと言っています。それは「人生は自分がやりたいことをやっていいんだよ」「大人になっても楽しいことはたくさんあるよ」「能代でもいろんなことを楽しめるんだよ」というメッセージだとおっしゃっていました。私はそこまで考えたことはないのですが、「なるほどな」と感心しました。自分のお遊びが、お手本になるとは思ってもみませんでした。ありがたいことです。そんなこともあり、すでに次回作を制作中であり、今回の全36曲の中から選りすぐりの曲で“ライブバージョン”のCD化を進めています。能代市にあるもう一つの能代「ノシロ・パラレルワールド」でライブが開催されるという設定です。この夏、地元ソングスが能代市内のあちこちで流されるよう、これから作戦を練ります。今年の夏は何だか楽しくなりそうです!自分が夢中になって何かに取り組むことが誰かの役に立つこともあるかもしれません。みなさんも一生懸命に遊んでください。

 

(本インタビューは2026年5月15日に実施しました)

 

 

【SIDE A】

1.ノシロ最高!
2.大好きだよ、この街が
3.眩い街の中で
4.オレンジ色に染まる展望台
5.The ハタハタ Blues
6.能代の町は寒すぎるのに
7.宵の口のファンファーレ
8.釣り竿垂らして
9.ノシロのリリー
10.岩館の夏
11.101号線寄り道ラプソディ
12.きみまち阪に雪がふる
13.柳町のスナック
14.君に会いたい三度目の冬
15.ノシロ・ジャンクション
16.街の鼓動を聴きながら
17.ノシロの町は夜がいい
18.リバードリーム

 

【SIDE B】

19.東能代から岩館まで…
20.能代ノスタルア
21.能代ハッピー・ディズ!
22.ゴールデン・レジスタンス
23.夕方たんたんと
24.ノシロはせまい恋の迷路
25.’70s日本海ドライブ
26.バスケットの彼
27.八峰漁師のブルース
28.答えのない日々
29.NOSHIRO BLAZE
30.日本海ドライブ
31.恋のシハツエキ
32.Windy Town
33.吹き溜まりのブルース
34.恋文の丘
35.日曜日のバス
36.夢しかない!未来しかない!

 

ノシロ・パラレルワールド|note

■視聴はこちらから

https://youtu.be/TCKMTFZiQkc?si=SVjYdA7sdCrc2duR

 

■バックナンバーはこちらから

■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■ブラジリアン柔術アジア選手権でクラス優勝!~Vol.16東北電力ネットワーク 細川 祐介さん~|東北電力社内報 デジタルBRIDGE (tohoku-epco.co.jp)

 

BRIDGE編集者から読者の皆さんへのお願い
 皆さんの職場やお知り合いの企業グループの社員に、地域のためにさまざまな活動をされている方、趣味・スポーツでひときわ活躍されている方などがいらっしゃれば、ぜひ本企画でご取材させていただきたく、紹介をお願いします(自薦他薦を問いません)。
 以下のBRIDGE担当者までご連絡をお願いいたします。

 東北電力 総務・地域共創部門(地域共創・広報ユニット)BRIDGE担当
  佐々木(Tel:050-7789-3295、E-mail:sasaki.tatsuhiko.wu@tohoku-epco.co.jp)

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