
取り組み概要
盛岡電力センターでは、高圧受電のお客さまからお客さま側設備の更新や年次点検といった停電作業を伴う工事のお申込みを受けた際に、計器用変圧変流器(VCT)の期満取替工事を可能な限り同時に実施するよう、お客さまと協議・調整を図っています。
VCTは計量法で定められた有効期間内に当社で取替工事を実施する必要があり、期満取替工事に際しては概ね2時間程度の作業停電が伴うこととなりますが、お客さまにとって停電は事業への支障・事業機会の喪失につながるケースもあり、近年の多種多様な業態が存在する状況下では、当社に起因する作業停電の実施が困難な事例も散見されています。
本取り組みは、お客さまに起因する工事機会を捉えてVCT取替を行うことにより、お客さまの作業停電回数を抑制することをねらいとしたもので、お客さまサービス課では高圧お客さまから当該のお申込みを受けた都度、VCT期満対象か否かを見極め、対象となっている場合は配電計画課へ同時工事を提案し、同課の期満担当、設計担当、工程担当と連携を図りながら工事実施につなげています。
- 配電計画課作成の期満対象一覧表に照らして対象お客さまを選定
- 配電計画課との打合せの様子
「より、そう、ちから。」の”深化”に向けて工夫した点
作業停電回数の抑制に向けた同時工事のアイデアは、第5期「より、そう、ちから。」の取り組みの一つとしてお客さまサービス課で発案したものですが、期満計器取替を主管する配電計画課にもお客さまニーズの充足につながることを理解してもらい、上記の新たな申込処理フローの運用を2020年度期中より開始しました。
お客さまにとっては作業停電が抑制された分、事業活動への影響が回避できるほか、停電に備えたバックアップ対応等の負担が軽減されるというメリットもありますし、テナントビルオーナーのお客さまであれば、作業停電に際して必要となる入居者管理、調整等の手間も省力化されることとなります。
また、財産分界点の切断・接続が必要となる諸工料工事においては、当社工事を絡めることでお客さま負担の諸工料が減額となることから、費用面でもお客さまに寄り添うものと捉えています。
成果・課題
本取り組みの開始から年度末までの期間で9件の同時工事を実施しており、停電回数の抑制と総額にして314,729円の諸工料減額というメリットをお客さまに提供することができました。また、同時工事の推進により停電調整、PR業務の軽減が図られ、当社業務の効率化にも繋がっています。
一方で、対象お客さまの選別から工程管理まで手作業に負うところが多く、複数の担当者が携わることから緊密な連携が必要という課題もあります。
盛岡電力センターではこうした課題の解決を図りながら、高圧お客さまの停電回数抑制に向けた本取り組みを今後も継続していくこととしています。