素朴な疑問にお答え!
 再生可能エネルギー(太陽光、風力)電源の適地が多い東北6県および新潟県では、2012年に再エネ固定価格買取(FIT)制度が導入されて以降、再エネの連系が急速に拡大しています。
 こうした中、再エネの連系拡大に伴う課題への対応として、今春にも再生可能エネルギーの出力制御の実施可能性が高まっています。​

再生可能エネルギーの出力制御ってなぜ必要なの?

 なぜ、再生可能エネルギーの出力を制御しなければならないの?

 電気は需要(消費)と供給(発電)をバランスさせて送らなければならないんだけど、再エネの出力は天候によって左右されるため、その変動を火力発電などで補っているんだ。
 東北・新潟エリアでは、再エネの導入が急拡大していて、火力発電などで調整しても需要と供給のバランス維持が困難な状況になるおそれがあるため、出力を制御する必要があるんだよ。

 再エネの導入を進める国の方針に逆行しているんじゃない・・・?
 せっかく再エネで発電した電気を制御しちゃうなんてもったいないし・・・

 天候によって出力が変動するという難しさのある太陽光・風力発電でも、万が一発電しすぎた場合には出力制御を行なうことができるという安全弁があるおかげで、安心して電力網への接続量を増やすことができるんだよ。

 接続量が増加した結果、再エネの発電量は、たとえ出力制御が行なわれる時間帯が生じたとしても、1年を通した全体としてみれば、増加することになるんだ。つまり、出力制御は、再エネ導入に役立つ対応なんだよ。

【解説】再エネの発電量と接続量の増加イメージ

 具体的にはいつ出力制御するの?

 出力制御は、その時々の天候や出水状況、需要動向などによって判断されるけど、電力需要の少ない春に実施する可能性が高いんだ。
 出力制御の可能性がある場合は、原則、実施の3日前から東北電力ネットワークの「でんき予報」「再生可能エネルギー出力制御の見通し」でお知らせすることにしているけど、確定するのは前日または当日になるよ。
 情報が更新されるとメールでお知らせするサービスもあるよ。

 地震などで火力発電所が停止した場合は、供給力が減るから出力制御の可能性は低くなるの?

 元々出力制御の予測を立てるときは、火力発電所の出力を最低限に抑制することを前提にしているんだよ。また、大規模な火力発電所が停止すると、電力系統の安定性が低下し、東北と東京間の連系線を活用して他のエリアへ安定的に送ることができる電気の量※も減るから、出力制御の可能性が低くなるとは限らないんだ。

※ エリアの需給バランスは(需要+他エリア送電量)=エリア供給力となるように調整している。

 原子力発電所が再稼働すれば、出力制御する可能性が高まるの?

 東北・新潟エリアでは、今後、需要規模を大幅に上回る量の再エネが連系する予定になっていることから、原子力が再稼働する/しないに関わらず、将来的に再エネの出力制御は必要となるんだ。

【解説】優先給電ルール

春・秋の軽負荷期(電力需要が少ない時期)において、気象状況により再エネが高出力となり、供給が需要を上回る(余剰電力の発生)場合には、送配電等業務指針の「優先給電ルール」に基づいて、下図に示す①~③の措置を実施します。それでもなお、当社エリアの余剰電力解消が困難な場合には、④太陽光・風力の出力制御を実施することになります。

 

 

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