
原子力発電所受電設備の不具合を想定し、変電部門の技術力を結集し早期復旧へ
宮城支社変電部門では、女川原子力発電所の外部電源線として供給元となる変電所の事故・トラブルに対応するため、2016年度より支社管内電力センターより選抜したメンバーによる「女川原子力発電所外部電源復旧チーム」を立ち上げ、外部電源供給に影響する変電所の事故復旧に加えて、女川原子力発電所の受電設備の復旧支援の方法、手順等の検討や確認を進めてきています。
3月16日、女川原子力発電所の外部電源が喪失する非常災害が発生したことを想定し、外部電源復旧チームによる発電所構内での外部電源復旧訓練を実施しました。(準備・撤去を含めた訓練期間…3月11日~3月22日)
<訓練想定>
地震等により275kV外部電源送電線4回線が喪失、66kV外部電源送電線1回線は健全であるものの女川原子力発電所66kV変圧器が故障により受電出来ないという非常災害が発生したことを想定。
<参加者>
計22名・宮城支社(変電)
・女川原子力発電所外部電源復旧チーム(古川、石巻、仙台電力センター変電(1・2)課)
・女川原子力発電所 保全部(電気)
<訓練概要>
宮城支社管内で保管する移動用変電設備車※1台および移動用ケーブルを発電所構内に運搬・搬入し、移動用ケーブルの布設、移動用変電設備車の設置、移動用機器間の接続、エンジン発電機活用による移動用変電設備車電源立上等の訓練を実施したもの。
※66kV遮断器、66/6kV変圧器、6kV遮断器が搭載し結線・接続されている車両

開会式では、高橋宮城支社長(訓練時)より「原子力発電所構内でNW部門が訓練を行うという初めての取り組みであり、成果につなげてほしい」と挨拶がありました。また、若林女川原子力発電所長(訓練時)より宮城支社変電部門のこれまでの取り組みに対する感謝の意が伝えられました。

今回の訓練の企画・立案に携わり、安全担当管理者として参加した宮城支社(変電)一條貴博さんに訓練の目的および感想を聞きました。
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「原子力災害対策実施基準に基づく復旧支援要請を受けた際に備え、迅速な復旧対応力の強化を図るため本訓練を実施したものです。訓練では移動用機器の構内搬入・設置が可能であるか等の実効性の確認を行い、目的を達成できた有意義な訓練となりました。また、訓練を通じ課題も見いだせたので、今後も訓練を継続し迅速な復旧対応力の強化を図っていきます」
変電部門導入の新技術を訓練にて活用
ネットワークサポートカー「ボレロ」※1を女川原子力発電所66kV受電設備近隣に設置し、スマートグラス※2を活用した支援訓練として、女川原子力発電所員によるリモート巡視・監視を試験的に実施しました。
※1:キャンピングカーに発電機や衛星電話、簡易生活機能を付属させた移動用のサポートカー。情報収集や睡眠、食事、トイレ等
の生活支援、携帯電話等の充電拠点として活用。2017年9月、変電部門へ導入。
※2:メガネのように装着し、グラス越しの映像・音声をインターネットを介しリアルタイムで遠隔地へ配信出来、現場にいるかの
ように共有できる。また、遠隔地の支援者より音声伝達やメッセージ等を実光景に重ねて視界への表示が可能なウエアラブル
デバイス。2018年10月導入。

ボレロ、スマートグラスを活用したリモート巡視・リモート監視を体験した女川原子力発電所保全部(電気)深井隆史さんに感想を聞きました。
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「実際に体験して見ると、ボレロは現地の復旧拠点として対応可能であり、スマートグラスの利便性および騒音が大きい場所においても使用可能であることから、広く活用できるものであると感じました」
様々な非常災害に対し迅速な復旧が図れるようしっかりと準備していきます!
今回の訓練を終えて、原子力部門からは「訓練を通して移動用機器での復旧が机上のものだけではないことを実感した。再稼働に向け引き続き宮城支社等と連携しながら訓練を実施していきたい」とのコメントがありました。
変電部門では、様々な非常災害発生時に迅速に復旧できるよう準備をしていきます。また、訓練で得られた成果・反省をしっかりと評価・改善し次回に繋げていくことで、原子力発電所外部電源喪失時に変電部門による復旧が選択肢の一つになることができるよう連携して訓練を継続していきます。
