■安全保安管理室■労災ゼロを目指す
~過去の労災を劇画にした教材を初制作~

 安全保安管理室は、労働災害の「当事者の手記」と「劇画」を組み合わせた教材を制作しました。教材に「劇画」を活用するのは初めての取り組みとなります。

制作に至る経緯

 東北電力グループの従業員、工事・作業に携わるすべての方々が一丸となって労働災害撲滅に取り組んでいますが、今年度においても、死亡災害が起きており、大変憂慮すべき状況となっています。

 労働災害を撲滅するため、発生状況やトップマネジメントの役割などを確認し、安全について深く考える機会として、8月1日には「東北電力・東北電力ネットワークの合同安全大会」が初めて開催されています(記事はこちら)。

 その中で樋󠄀口社長から「人の命を大切にする、守ることが我々のミッションであることを強く認識し、単に言葉だけではなく、ビジュアル的に示すなどの工夫をして“安全”を浸透させていきたい」という思いが示されたことから、安全保安管理室では関係部署の協力を得て、本教材を制作したものです。

当事者の手記

 今回制作した教材の題材となった、過去の墜落災害当事者からの手記をご紹介します(手記は途中省略しています)。

 

【当事者の手記(一部略)】

私は1次協力会社の職員として、業務に携わっていました。事故発生時、私は遅れて作業場所に合流しました。現場を見回すと作業班の人員が1人見当たらないと思い、捜すために移動しました。そして、暗い中をヘッドライトも着用せずに通路を手探りで進んで行きました。墜落した瞬間のことは今でも鮮明に記憶しています。暗い中、壁をつたいながら歩いていたところ、突然急に足の支えがなくなってふっと体が宙に浮いた様に感じました。いったいどれだけ落ちるのだろう、これからどうなるのだろう、一瞬のことですが、とても長く感じました。そして6m下のコンクリートに墜落してしまいました。

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作業場所に合流したとき、元請職員や作業員と対話し、現地において作業内容と現地状況を把握しておけばこのような事故は発生しなかったと思っています。また、着用を忘れたヘッドライトを取りにいったん詰所へ戻るべきでした。いつもなら当たり前にできていたことを怠ってしまいました。

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リハビリ当初は歩行器を使っても真っすぐ歩くことさえできず、強い痛みを伴いました。また、思ったように回復せず、焦りや苛立ちを感じたこともありましたが、家族や会社からの励ましもあり、順調に回復することができました。

現在は地元〇〇で、建築の施工管理業務に従事しています。現場では何事に対しても安直に大丈夫だとは思わず、『本当に安全なのか』と自分自身に何度も問いかけながら作業を進めています。

発生概要の劇画

 災害の発生状況や被災者の心理をより分かりやすく、そして他人事ではなく自分事として捉えてもらうためにはどうしたらよいか、検討した結果たどり着いたのが「劇画」という形でした。

 

風化させない!制作者の気持ち

~~安全保安管理室より~~

 過去の様々な災害を見聞きしていない・経験していない新入社員や若手社員がいます。また、東北電力関係の工事現場に初めて参加する工事会社や作業者もいます。そして、労働災害はいつ自分の周りで発生するか分かりません。

 「当事者の手記」と「劇画」の両方をご覧いただき、改めて災害による心身の痛みを感じ、危険が身の回りには常に存在していることを認識してほしいです。そのうえで、自身の仕事をイメージして、「東北電力グループ安全・保安方針」に込められた意味を考え、自身がとるべき行動に結び付けてください。

 

 今回制作された「安全への架け橋(墜落編)」は全6ページとなります。東北電力・東北電力ネットワークの従業員は「安全・保安」のポータル内(リンク)から、そのほかのグループ社員はS-WINGポータルサイト内(リンクをクリック→共有ドキュメントの「労災劇画」)からご覧いただけます。各所における安全活動にぜひご活用ください。

 

 安全保安管理室では、今後も続編を制作していくことを考えています。ぜひ教材に対するご感想・ご意見・ご要望をお寄せください。

 最後に、本教材の制作は外部に依頼しましたが、劇画やイラストを描くことができる方を募集しています。こちらもご連絡をお待ちしています。

イイね!
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