■燃料部■ 世界初のウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船 「松風丸(しょうふうまる)」竣工

 10月7日、世界初となる硬翼帆式風力推進装置(ウインドチャレンジャー)を搭載した石炭輸送船「松風丸(しょうふうまる)」の命名引渡式が開催され、樋󠄀口社長が本船の命名を行いました。

石炭輸送における「環境負荷低減」と「経済性向上」に寄与

 10月7日、当社と㈱商船三井が建造を進めてきたウインドチャレンジャー搭載石炭輸送船が竣工し、運航を開始しました。本船の竣工にあたり、長崎県の大島造船所で開催された命名引渡式には樋󠄀口社長が出席し、本船を「松風丸(しょうふうまる)」と命名しました。

 

 ウインドチャレンジャーとは、伸縮可能な帆(硬翼帆)によって、風力エネルギーを船の推進力に変換する装置のこと。この装置を船舶に搭載することで、航行燃料の削減が可能となるため、環境負荷の低減と経済性の向上に寄与します。

 

 ㈱商船三井と㈱大島造船所が中心となり開発を進め、商船三井から当社へ提案を受けたのは2018年2月。環境負荷の低減と経済性向上を両立できる石炭船を求めていた当社と、温室効果ガス排出量を削減する新型船の実践投入を目指す商船三井のニーズが合致したことから、検討を開始しました。

 本船の建造に至るまで、両社が「これまでに無い新形態の船の運航にチャレンジする」という思いのもと、世界各国の石炭積出港や、各発電所の石炭受入設備との整合性に関する確認・調整をはじめ、課題を1つ1つクリア。関係者の努力の結果、建造・運航を実現することができました。

 造船業界では画期的な船として、国内外の多くのメディアで報道されています。

 

 本船は世界初のウインドチャレンジャー搭載船舶であり、本装置の導入による温室効果ガス削減効果は、従来の同型船と比較し、日本ー豪州航路で約5%、日本ー北米西海岸航路で約8%を見込んでいます。

 

松風丸に搭載されたウインドチャレンジャー

 

 

 同式典にて樋󠄀口社長は「東北地方では、今年3月に発生した福島県沖地震による甚大な被害があり、複数の発電所も大規模な設備被害を受けた。このような状況下で、風を受けて颯爽と海を駆ける『松風丸』を当社の発電所で迎えることは、復興に向け前進していく地域の姿と重なるものであり、我々東北電力の社員にとって大変喜ばしい」と述べました。

 

命名の発声を行う樋󠄀口社長

 

 本船は石炭約88,000トン(出力180万kWの能代火力発電所で約6日分の使用量に相当)の積載が可能となっており、主にオーストラリアやインドネシア、北米等からの石炭輸送に従事する予定です。

 

 竣工後、本船は石炭積出港であるニューキャッスル港(オーストラリア)に向けて初の航海へ出発。今後、能代火力発電所に初入港する予定です。

 

 

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