実践!エネコミコーナー
~女川原子力発電所のいま⑨~

 再稼働に向けて着実に歩みを進める⼥川原⼦⼒発電所。2023年11月の⼯事完了に向けて現在実施されている安全対策⼯事の模様をシリーズで紹介していきます。

地震・津波以外のさまざまなリスク事象への備え ~火災防護対策~

 原子力発電所は、地震・津波以外のリスク事象に対しても十分な備えを行う必要があります。その一つが火災への備え。現在、発電所では多くの火災防護対策工事が行われております。
 今回は、そのなかでも工事量が多い「自動消火設備設置工事」について、ご紹介します。

 

 

※各対策の取組状況はホームページで紹介しています。
「女川原子力発電所安全対策実施状況」
(https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/onagawa/summary.html)

自動消火設備は、火災防護対策の3本柱のうちの一つ!

  • 原子炉の安全停止に必要な構築物や機器などについて、火災防護対策の3本柱である「火災発生防止」、「火災の感知・消火」、「火災の影響軽減」の観点から対策を進めています。
  • 具体的には、「火災発生防止」対策として難燃性ケーブルの使用、「火災の影響軽減」対策としては防火扉の設置、等があります。
  • 今回の自動消火設備は、「火災の感知・消火」となります。

 

消火用ボンベの本数は従来の約3倍。消火配管の新規敷設総距離は約7km。

・発電所建屋内には従来から自動消火設備が設置されていますが、新規制基準を踏まえ、より安全性を向上させるため、追加で設置する必要があります。
・消火用ボンベの数は従来の140本から約3倍の413本、新たに敷設する消火配管は約7km。消火剤の容量は、一般的な消火器の9,636本分の量に相当します。
・ボンベ用架台の設置は約8割、消火配管の敷設も約7割終了しました※。完遂に向けて鋭意工事実施中です。
※緊急時対策建屋および緊急用電気品建屋を除く

 

担当者からの現場の声!

本工事を担当する「女川原子力発電所 保全部(タービン)」の嵯峨圭晟けいせいさんにお話を伺いました。

 

 

 担当業務を教えてください。

 保全部(タービン)では、主にタービン設備、廃棄物処理設備などの保守管理業務や、再稼働に向けた安全対策工事を行っています。
 私は安全対策工事の一つである自動消火設備設置工事を担当しています。

 やりがいを感じるのは、どんなときですか?

 以前は本店で、設置変更許可、設計および工事計画認可といった審査対応に従事していました。
 審査対応を通じ、規制当局に説明した設計方針(設計図)が、現場で着々と出来上がっていく姿を見ると、数年来の取り組みが設備として形になることに対し「ワクワク」と「やりがい」を感じます。

 

 

 業務の遂行にあたり、意識していることはありますか?

 女川2号の安全対策工事は最盛期を迎えており、各工程を期限内に完了できるよう、優先順位を考えて計画を立てるようにしています。
 また、工事は多くの方々の関係と協力で成り立っています。そのため、工事会社との良好なコミュニケーションが重要であり、私自身積極的に挨拶することを心がけています。

 2023年11月工事完了まで1年を切りました。
 安全対策工事を計画通り「やり切る」ための決意表明をお願いします。

 現場は各工事で錯綜しているため、様々な調整に予断を許さない状況です。
 引き続き、アンテナを高くして懸案事項や課題を早めに検知して対応するとともに、忙しい現場で労働災害が起きないよう声がけなどを自ら意識して実施することにより、無事故無災害で安全対策工事を「やり切り」ます!

 

 

~上司から一言:保全部(タービン)佐藤文聴 副長 ~

 自動消火設備は、火災発生時、センサーで感知して初期消火を担う重要な安全対策設備です。
 消火エリアは広範囲にわたるため、消火用ボンベの設置や配管の敷設など工事の規模も大きく、設計図面の確認、設置位置や工程などに関するメーカーや他グループとの調整で大変苦労が多い業務です。
 嵯峨さんは、この苦労が絶えない業務を、常に明るく前向きに取り組んでくれる頼もしい存在です。
 2号機の早期再稼働に向けて一緒に「やり切り」ましょう!

イイね!
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