■仙台電力センター■西仙台変電所で太白消防署との合同消火訓練を実施!

 2022年11月25日、主要変圧器の火災時の対応力強化を目的に、西仙台変電所において、太白消防署と仙台電力センター合同の消火訓練を初めて実施しました。

過去の経験を踏まえ、関係機関と連携およびレジリエンス強化へ!

 西仙台変電所は、50万Vの送電線をつなぐ変電設備がある重要な一次変電所です。大型蓄電池システム(リチウムイオン電池・容量20,000kWh・再エネの周波数変動を調整する機能を持つ)が設置されていることから,自衛消火訓練を半年に1回実施するなど、日頃から火災に備えてきました。
 このような中、2022年3月16日の福島県沖地震により主要変圧器(MT6)で火災が発生。その影響で電動開閉式の正門が開閉できず消防車の入所に支障となったほか、最初に到着した消防車が水消火用で使用できず泡消火用の消防車を再手配するなど※、消火開始まで時間を要しました。

 ※ 変圧器火災は油火災であり,水消火器を使用すると火災の拡大や水蒸気爆発の危険があるため,泡消火器を使用する必要がある。

 

 

 この反省を踏まえ、今年度より、太白消防署との連携強化に関する取り組みをスタート。今般初めて、西仙台変電所を対象とした太白消防署との合同消火訓練を行いました。

 

<訓練想定>

 西仙台変電所の作業入所中、地震によりMT4一次ブッシングが破損し、アークにより絶縁油へ引火する変圧器火災が発生

<参加者>

  計41名 太白消防署 29名(太白本署14名,秋保出張所11名,茂庭出張所4名)

       当     社 12名(仙台電力センター所長代理、仙台電力センター変電2課)

<訓練概要>

 ・実際の119番回線を使用した当社による消防署への通報・連絡訓練

 ・西仙台変電所構内放送を使用し実際の作業入所者を参加させた当社による避難訓練

 ・消火器および消火栓・消防ホースを使用した当社による初期消火訓練

 ・消防署員・消防車による変電所入所訓練(当社による先導)

 ・水槽車および消火栓を使用した消防署員による泡消火剤による消火訓練

 

 

訓練の所感

 事務局の仙台電力センター変電2課の千葉変電主査から訓練の目的および感想を聞きました。

 

 

 2022年3月の変圧器火災時、泡消火用の消防車手配に時間を要したほか、変圧器が停止しているかどうかの確認に時間を要したなどの課題が判明したことから、消防署と合同で訓練を行ったものです。

 合同訓練に向けて、数ヵ月前から西仙台変電所で消防署との合同調査や勉強会を実施したほか、訓練に関する打ち合わせを行うなどの事前準備を進めてきました。

 今回、実際に消防署と、臨場感のある合同訓練を実施できたことや、変電所火災時に取るべき行動が確認できたことで、実効性のある訓練となりました。訓練を通じ、さらなる課題も見つかりましたので,来年度以降も消防署との訓練を継続し、迅速かつ的確な火災への対応⼒強化を図っていきます。

 

 また、今回の訓練に参加していただきました太白消防署の小野寺さまから、訓練についてコメントをいただきました。

 

 

 電気災害および関係する事案の対応においては、その特異性から、電気のプロである東北電力ネットワークの方々の知識や技術が必須です。その知見を深めるうえで、今回の訓練はたいへん有意義なものでした。

 東北電力ネットワークとは、高所での救助訓練を連携して実施していますが、実放水を兼ねた訓練としては初の試みでした。放水にあたっては、施設内の水源を活用したうえで、電気・油火災に効果のある泡放射を実施したことにより、操作方法や泡消火剤の距離感の把握など、現実的な訓練になったものと思われます。

 また、事前に消防にて実施した現地調査により、変電施設の特異性、危険箇所、行動制限の把握にも繋がり、我々にとっても良い学習の機会となりました。

 今回、双方の理解が大きく向上したものと強く感じたことから,合同の訓練などを定期的に行い、スキルアップを図っていきたいと考えています。

合同訓練終了後にも消防技術の教示を受ける

 予定にはありませんでしたが、合同訓練終了後に、当社の消防対応に関する改善点として、「消火栓に保管している消防ホースの保管方法(巻き方)一重巻き⇒二重巻き」および「消火栓・消防ホースでの放水時の合図(ジェスチャーを加える必要性)」について、専門家ならではの指摘・指導がありました。当社単独での訓練では得られない気づきであり、非常に貴重な機会となりました。

消防署との合同訓練を定期化し、さらなる対応力強化を図っていきます!

 佐藤太白消防署長から「消防署としては、変電所の中で訓練が出来ること自体が成果となる」と感想が寄せられたほか、吉川太白消防署副所長からは「合同訓練を定期的に開催していきたい」とのコメントがありました。

 それを受け、鎌田所長代理は「事故対応力強化につながる合同訓練は当社にとっても非常に重要である。今後ともぜひお願いしたい」と述べられました。

 今回の訓練で得られた成果・課題を評価・改善し、異動等によりメンバーが変更となっても対応できるよう、太白消防署との訓練を継続していきます。

 

 

イイね!
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