よりそうインタビュー
第4回 能代火力発電所・齊藤海里さん

お客さまや地域への強い想いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそうインタビュー」! 今回は、能代火力発電所・発電グループの齊藤海里さんです。

低廉で安定した電気を供給し続ける

 まずは齊藤さんの「より、そう、ちから。」を一言で表してもらいました。

 

  • 能代火力発電所 発電グループ 齊藤 海里さん

 ・2014年秋田火力発電所入社、2020年7月から現職

 ・青森市出身

 ・趣味は2人のお子さんたちと遊ぶこと!(「齊藤さんが」おもちゃになってしまうとのこと…)

 

「火力部の使命でもあるこの言葉ですね。私は、業務で直接お客さまと接することはありません。でも、私たちが作っている電気は生活や産業を支えています。そんな電気を、皆さんに何不自由なく使ってもらう。それが私たちの喜びであり、まさに『より、そう、ちから。』なのではないかなと考えています」

「初任地の秋田火力発電所では、火力発電設備の運転監視や操作の業務を担当していました。2020年4月には2号機が廃止になったのですが、その当時は廃止に係る業務にも携わっていました。同年の7月に能代火力発電所に異動となり、こちらでも運転監視の業務を担当しています。 

 運転監視の業務は、その名のとおりきちんと発電されているか、運転中の火力発電設備に異常がないかを確認することが主です。また、発電に伴い発生する温排水や燃焼ガス等が、公害を防止するための地域との協定値を超えていないかをチェックするといった業務もあります」

「入社してからしばらくは、図面で示された配管や設備が現場にどのように配置されているかを覚えることなどが必要なため、現場での作業対応が多いのですが、今は、後輩たちも増えてきたことから、中央制御室で業務に従事することが多くなっています。後輩たちには自分の経験も踏まえて『安全意識』について伝えることを心がけています。発電所は本当に多くの機械や設備で成り立っていますが、これは裏を返せば危険の芽がたくさん隠れているということでもあります。どうしても経験が浅いうちだと自分だけでは気づかないことも多いので、意図せずに事故に巻き込まれることがないようにと、自分なりに考えながら伝えています。『仲間を大切に』というのは、私たちの仕事の大前提ですね」

 

 日々の苦労について伺うと、能代火力発電所ならではの事情があるようでした。

「3号機は2020年に運転を開始した新しい設備ですが、1号機と2号機は運転を開始してから約30年経過し、設備の経年化が進んでいることから、これまでなかったようなトラブルが起きることも珍しくはありません。常にどうすれば、より効率的な運用ができるかを考えながら仕事にあたっています。能代火力発電所は、比較的安価な燃料である石炭を用いているため経済性にも優れ、全社大で見ても重要な電源です。私たちの日々の運用が、会社の収支に直結している、というのは発電所の皆が持っている想いです」

電気を作ることを通して、地域・お客さまを元気にしたい

 齊藤さんは、お客さまと接することがない仕事をされています。それでも、お客さまや東北・新潟を意識することは多いと言います。

「お客さまと直接お会いする機会はありませんが、私たちがつくった電気をたどっていくと、使われているお客さまへとつながっています。また、その中には私の家族や、地元の友人などもいます。その方たちに、いつも安心して、そして低廉な電気を使っていただきたいという想いは強いです。その想いは私だけではなく、火力部門で頑張る社員全員が持っているはずです」

「また、私たち発電所員だけでは、お客さまに電気をお届けすることはできません。送電線や変電所、配電線を守る人。またそれらの資材を作る人。さらには、お客さま対応をする人…。その他も含めて、本当に多くの人たちがあって電気は届けられているのだということも、意識しながら仕事に励んでいます」

 

 前向きに頑張れる、その想いの源泉を深掘りしてみました。

「『電気をつくる』ことで『東北を元気にしたい』、また『家族や友人たちといった自分を支えてくれている人たちの力になりたい』という想いが何よりですね。震災や人口減少などの要因によって、域内の電気の需要が減っていくにつれ、東北・新潟全体の元気というか、活力なども減っていっているように感じます。電気は生活だけでなく、あらゆる産業の基盤。電気を届けることは間違いなく東北・新潟を元気にすることにつながっていると思っています。これまでもコスト削減に向けて、所員一人ひとりが意識高く取り組んでいますが、これからもコスト意識を高く持ち、より低廉で、なおかつ安定した電気をお届けし続けていきたいです」

齊藤さんの描く未来

 齊藤さんの今後の目標を伺うと、迷うことなく「カーボンニュートラルへの挑戦」と話します。少し意外に感じたため詳しく伺ってみると…。

「私にとっては、カーボンニュートラルへの挑戦というのは喫緊の目標といいますか、今まさに取り組むべきことと思っています。現在はブラックペレットとアンモニアの混焼に向けて、具体的にどのように組み込むことができるのかなどを検討しているところです。また、バイオマスについては、県内産の木材から作った木質チップを使って、既に混焼を行っています。火力発電にとってカーボンニュートラルはある意味相反するような取り組みでもありますが、能代火力発電所はチャレンジングな人が多い職場で、カーボンニュートラルに向けた取り組みについても、『火力発電所だからこそ挑戦できることなんだ!』と、皆がとても前向きです」

「それに加えてDXも推し進めていきたいと思っています。私は現在、発電所のDXワーキングチームの一員となっているのですが、効率的な運用や業務の高度化、コストの抑制にもDXは欠かせません。それまで現地に行って確認していたものを遠隔で確認するといった運転保守や、人財育成にも活用していきたいと思っています」

 

「年始のあいさつで、山野辺火力部長が話された『仕組みで勝って、人で圧勝しよう』という言葉がとても印象に残っています。コスト低減に向けた取り組みやカーボンニュートラルへの挑戦、DXもすべて仕組みを整えていくためのもので、それに取り組む中で自分自身をさらに高めていきたいと思っています。仕組みを揃えても、それを活用できなければ意味がないですからね。火力部門では、『退職するまで勤め上げても、火力発電所の仕事のすべては分からない。ずっと勉強』と言われています。私の尊敬する先輩も常に自らを磨いている人です。その方を超えるというのはおこがましいですが、少しでもその先輩の背中に追いつけるように、私もずっと精進していきます」

 

 そして最後に、齊藤さんの「100周年を迎える東北電力グループはこうありたい」を伺いました。

「100周年を迎える東北電力グループには、電力供給事業でも、それ以外の事業でも、業界のトップを走っているような会社になっていてほしいなと思っていますし、それができる会社であると思っています。『東北の発展なくして当社の発展なし』という創立以来の基本的価値観にもあるとおり、東北・新潟と東北電力グループが一緒に発展していく。そんな未来になれば最高ですよね。私自身も、それに貢献できるようにこれからも努力をしていこうと思っています」

 

※本インタビューは2024年3月に実施しました

 

担当者のつぶやき(編集後記)

 こんにちは!担当相樂です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!本企画4回目にして、初めて「普段お客さまと接する機会のない」社員にインタビューを行いました。「普段の仕事でお客さまと接する機会がない社員は、『より、そう、ちから。』を一体どう捉えているのだろう?」-そんな興味(と少しの不安)を抱きながら、能代火力発電所にお邪魔しました。

 齊藤さんの話を伺って、改めて「『より、そう、ちから。』は、その人の立場や状況によって様々な体現の仕方がある」ということを実感しました。直接お客さまに接することがなくても、自分の仕事をたどっていくと、その先には必ずお客さまや地域につながっています。様々なことに前向きに取り組んでいらっしゃる齊藤さんの想いの源泉は、まさに自らの仕事の先にいる皆さんの存在があるからこそ。目の前の仕事の先には誰がいるのか、この仕事は何のためにあるのか…。私自身、自分が仕事をすることの「意義」を改めて考えさせられました。新年度が始まって早一カ月。皆さんも改めて、大事なことを少し考えてみるのはいかがでしょうか?

 

 ところで皆さん、齊藤さんの作業服姿を見て「胸にある『A Class』のワッペンってなんだろう…?」って気になりませんでしたか?こちらは火力部が実施している、運転技能の確認制度のワッペン。ランクが「C→B→A→S」の4段階ありますが、なんとこの度齊藤さんは「S Class」(運転技能の幅広い分野において極めて高い総合力を有しているレベル。火力部大でも十数名で、齊藤さんは最年少!)の技能が確認されたとのこと!偶然にも取材当日に、奈良所長から齊藤さんへのS Class技能者証(金色のワッペンとカード)の授与が行われたことから、私たち取材班も立ち会わせていただきました。奈良所長からは「運転技能のS classは、齊藤さんの日頃の努力の賜物。これからも自らを磨き続けてほしい」との激励の言葉が贈られました。

 齊藤さんの姿から、私自身も「仕事の先にいる人たちのことを意識して、日々精進しなければ!」と前向きな気持ちになれた取材でした。次回もどうぞお楽しみに!!

 

 

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第1回「いわき電力センター・佐藤那奈さん」

第2回「むつ営業所・森川豊さん」

第3回「酒田電力センター・玉手孝欣さん」

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