■火力部■東北大学工学部機械系と連携した「東北電力共同研究部門」の取り組み

 東北大学工学部機械系に開設している「電力エネルギー未来技術共同研究部門」(以下、共同研究部門)における、2023年度の研究などの取り組みについて紹介します!

東北電力のニーズを踏まえた共同研究を実施

 本共同研究部門は、「東北電力のニーズを踏まえた共同研究の実施」や、工学部機械系学生の「電力業界・東北電力の事業に対する理解の促進」を目的として、2015年に東北電力(火力部を中心に、原子力部、研究開発センターと連携)が東北大学工学部機械系に開設したものです。

 主に、既存火力発電システムへの新技術適用による効率向上に関する研究や、火力・原子力発電所の信頼性向上に関する研究を行っており、至近では「気液中の水膜分裂によって発生する一次分裂水滴系分布に関する研究」が、2023年度日本ガスタービン学会「論文賞」を受賞するなどの成果を上げています。(※)

 

※本論文は、東新潟火力発電所の伊藤 大輔さん(2021年度入社)が東北大学在学時(共同研究部門在籍時)に執筆したものです。なお、本共同研究部門からは、伊藤さんを含め5名が東北電力に入社し、現在は火力部門の中核を担う技術者として活躍しています。

 

関係者集合写真 (写真左から、日本ガスタービン学会 山本会長、伊藤さん、東北大学 竹田准教授)

学生に向けた電力業界・東北電力の事業の理解促進活動を実施

 共同研究部門では、電力エネルギーに係る研究のほか、学生に向けた理解促進活動も行っています。2023年度は、9月に原町火力発電所と総合研修センター「安全文化伝承室」の見学会を開催。実際の石炭火力のスケール感や、震災後、被災した設備の復旧に向けて過酷な状況の中で尽力した東北電力社員の姿を伝えました。また、2月には新仙台火力発電所の見学会を開催。社員との対話機会を設け、火力発電所の業務内容や、東北電力で働くことの魅力を直接伝えました。

 加えて、共同研究部門では「電力エネルギー未来技術シンポジウム」を毎年開催。第12回目となる2023年度は、「電力の安定供給と電気事業脱炭素化の両立に向けた技術開発」をメインテーマに、学生や東北電力関係者など約200名が参加しました。シンポジウムでは、火力部から「東北電力の火力発電所におけるカーボンニュートラルに向けた取り組み」と題し講演を行ったほか、重電メーカーから計3件の最新技術に関する講演も行われ、学生との活発な質疑や意見交換を実施しました。

 

原町火力発電所見学の様子

総合研修センター「安全文化伝承室」
見学の様子

当社火力部による講演
(電力エネルギー未来技術シンポジウム)

2024年度以降の取り組み

 2024年度以降は、新たに重電メーカーから現役の技術者を特任教授として招くとともに、次世代放射光施設(ナノテラス)も活用して、金属材料の経年劣化メカニズムの解明に取り組むことで、共同研究部門がこれまでに行ってきた「既存発電システムの効率向上や信頼性向上に関する研究の深堀り」に加え、新たに「東北電力のカーボンニュートラルに実現に向けた取り組み」を推進していくこととしています。

イイね!
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