
よりそうインタビュー
第5回 上越電力センター・川上浩司さん
お客さまや地域への強い想いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそうインタビュー」! 今回は、上越電力センター・送電課の川上浩司さんです。
誠心誠意
まずは、川上さんの「より、そう、ちから。」を一言で表してもらいました。

上越電力センター 送電課 川上浩司さん
- 新潟県長岡市出身
- 2011年の入社以来、新潟県内の事業所や関連会社でラインマンとして活躍
- 山間部の送電線巡視作業が高じて、登山が趣味に!
「お客さまに対して、そして同僚に対してもこの一言に尽きますね。一人ひとりが誠心誠意お客さま、同僚に向き合うことが何より『より、そう、ちから。』につながるのかなと。
お客さま対応に関して、私は『電話で事を済ませない』ようにしています。すぐに現地に向かって、お客さまと会って話す。電話越しではわからなかったこと、伝わらなかったことが見えてきて、よりそった対応につながっていくと思っています。いざ行って話をすると、すんなり分かり合えることも多いんですよね。
また、同僚たちとも互いに支え合いながら進めていくことを心がけています。どうしても仕事というのは、当初の予定通り進まないことも多々あります。そんなときに互いに助け合いながら、また失敗をカバーし合いながら。私は後輩のミスは自分のミスだと思って仕事をしています。そのように様々なことを自分事として考えることも、『より、そう、ちから。』につながるのではと思っています」

「入社以来送電畑を歩んできました。入社当時は新潟技術センター(現:新潟電力センター)で主に送電鉄塔の保守を担当し、高田技術センター(現:上越電力センター)へ異動となり、主に伐採業務に従事しました。その後部門教育の一環として、ユアテックへ出向する機会をいただきました。普段私たち東北電力ネットワーク社員は主に設計や作業指示を行う立場ですが、実際の送電線工事を行っている工事会社の方が具体的にどういった状況でどういった作業をしているのか、一緒に作業をしながら学ぶものです」
「現在は上越電力センターで設備工事の業務に携わっています。この仕事の醍醐味は、なんといっても自分で設計した鉄塔が、実際に形になることですね。皆さんがイメージされるような送電鉄塔の形をした『標準設計』というものはあるのですが、地形の状況などによっては、例えば電線同士が当たらないようになど3次元で考えながら設計していく必要があります。そうやって頭を悩ませながら設計したものが実際に建っていく様子を見ることは、何とも言えない達成感、やりがいにつながっています。鉄塔ができあがると、今度は『どこかミスしていなかっただろうか、ちゃんと電気が通るかな?』といった漠然とした不安も湧いてくるのですが(笑)
現在も、糸魚川で1件鉄塔工事の真っ最中で、今日も午後から現場に向かいます。今回の工事は、期間が非常にシビア。既設の送電線の下に新しく建てる形になるため、送電を止めないと工事ができないのですが、お客さまの工場稼働の関係上、ゴールデンウィーク中しか停止できません。限られた日数の中で、無事故無災害で工事が完了できるように、今下準備を進めているところです」
電気を絶やさないために
とても明るい話しぶりの川上さん。その裏では過酷な現場も経験されてきたようです。
「ユアテックへ出向していた時は実際に作業に出る機会が多かったのですが、夏場には50度にも達するような熱い鉄板の上で、熱中症対策のために塩をなめながら作業をするなど、非常に過酷な現場でした。机上ではわからないようなことを、身をもって知ることができました」

「送電線は風雪害や雷といった自然災害による事故が非常に多いです。しかも、事故点が人里離れた山奥ということもしょっちゅう。スノーシューやスキーで現場に向かうことになります。10kgは優に超えるフルハーネスなど、重い荷物を背負っていくことになるので、非常に大変です」
「また、送電の仕事は感電や墜落といった、一歩間違えるとすぐ命に関わるような現場でもあります。さらに高所での作業時は、ネジ一本でも落下させてしまうと大きなけがにつながりかねません。自分自身も、そして大事な仲間も、誰一人欠けることの無いようにと作業時の声掛け・事前確認はとても重要視しています。『行動する前に互いに確認』し、安全第一で、ということに特に気を配っています」

川上さんの想いの原点についても伺ってみました。
「私は2011年の4月、東日本大震災の直後に入社しました。入社式が延期となり、4月1日に直接配属先に向かいましたが、職場に全然人がいなくて…。皆被災地に応援に行っていたため、広い課内に4、5人しかいなかったことがとても印象に残っています。でも、東北の被災状況や、復旧作業に駆け付ける先輩方の姿を見て、私自身も少しでも復興の力になりたいと思いました」
「やはり私自身のエネルギーの源泉は、『電気を絶やさないために』という想いです。時として非常に過酷な中に飛び出していかねばならないこともあるのですが、それでも奮い立たせられるのは『送電系列で電気が止まってしまうと何万戸もの停電につながってしまう』ということ。非常に責任が重く、『電気を通す』という使命感を持って仕事にあたっています。特に若いときは、ひとたび事故があると『一刻も早く事故点を見つけるぞ!』と躍起になっていました。
今は、家族、子どもの存在も仕事を頑張るうえでの大きな支えになっています。息子の顔を思い出すと、どんなことも苦にならないです」

川上さんの描く未来
川上さんの今後の目標を伺いました。
「まず直近の目標は、先程お話しした鉄塔工事を、遅れなく・事故なく完遂させることです。待っているお客さまに、しっかりと電気を届けたいというのが何よりですね。
また、『東北電力ネットワーク』という会社の認知度をもっと上げたいです。お客さまと話していると『東北電力ネットワーク』という社名の認知度がまだまだだなと感じることが多いです。多くの皆さんに知ってもらうためにも、もっとお客さまと向き合って話をしたいですし、私たちが頑張っている姿をもっと見てもらいたいです」

最後に、「100周年を迎える東北電力グループはどうあってほしいか」も伺いました。
「100周年を迎える東北電力グループは、『後手に回らず、常に自分たちが先を行く企業グループ』であってほしいですね。例えば理想の理想ですけども、送電線がない送電、無線化された送電など、『東北電力グループがそんな技術を生み出したの!?』って世界から驚かれるような技術で、最先端を行っていてほしいですね。荒唐無稽な話かもしれません。でも今から30年前を振り返ってみると、誰もスマートフォンのような技術って予想していなかったと思うんですよね。『どうせ無理だから』みたいに勝手にボーダーを決めるようなことはせず、常に挑戦心、向上心を持って仕事に取り組んでいくことが必要なのではないでしょうか」

※本インタビューは2024年4月に実施しました
担当者のつぶやき(編集後記)
こんにちは!担当相樂です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!今回の取材先は、私の初任地である柏崎市のお隣・上越市にある上越電力センター。久しぶりの新潟に心を躍らせながらの取材でした。かの有名な『高田城址の桜』の見ごろにはちょっとだけ早かったのが唯一心残りですが…(笑)
今回お話を伺った川上さんは、困難なご経験も明るく話してしまうようなポジティブな方でした。接点を持ったお客さま一人ひとりと真剣に向き合っている姿も印象的で、「このような皆さんのひたむきな姿こそ、東北・新潟に住む皆さんが感じる東北電力グループの安心感、信頼感などにつながっているのだな」と思いました。私たち一人ひとりの行動が、会社の信頼やブランド価値につながっている。私もそのことを改めて意識しながら、日々行動したいと思います!
そして、最後の「自分でボーダーを決めず、挑戦心・向上心を持って仕事に取り組む」というお話も心に刺さりました。先般公表となった「よりそうnext+PLUS」の実現に向けては、各事業が変革を続けながら、自律的に成長していくことが不可欠です。川上さんのような姿勢は、部門部署にかかわらず、東北電力グループの一員として、私たち一人ひとりに必要な気概なのではないでしょうか。
インタビューの中で、GW中に鉄塔工事を行うというお話がありましたが、後日川上さんに伺ったところ「GW中の停止作業は無事故無災害で無事完遂しました。あとは撤去作業などの後片づけを残すのみ。最後まで気を抜かず、無事故無災害で竣工させます!」とのことでした!
気がつけば本企画も5回目。これまで、福島→青森→山形→秋田→新潟と、各地に伺ってきました。次回は、宮城発電技術センターにお邪魔します!どうぞお楽しみに!!