「女川2号機の再出発にあたって」
樋󠄀口康二郎
本日、女川2号機は約14年ぶりに営業運転を再開しました。
この営業運転再開は、東日本大震災で被災した沸騰水型軽水炉(BWR)として初めてのことであり、歴史に残る一大プロジェクトです。震災からの復興につながるとともに、電力の安定供給やカーボンニュートラルへの貢献の観点からも大きな意義を持っています。
女川原子力発電所は東日本大震災が発生した2011年3月11日に停止して以来、その後に行われた新規制基準への適合性審査、数々の難工事を含んだ安全対策工事と続き、そしてこの一年も使用前事業者検査、訓練、燃料装荷、原子炉起動の一連の対応など、気を抜くことのできない状況が続きました。
この間、グループ企業、協力会社の方々を含め皆さんには、それぞれの持ち場や立場で苦労を重ねながら粘り強く課題に取り組んでいただき、営業運転再開という大きな節目を迎えることが出来ました。
心から感謝申し上げます。
そして、今回の節目を迎えるにあたって我々が忘れてはいけないことは、私たちの事業は地域の皆さまに支えられて成り立っているということです。立地地域をはじめ、多くの皆さまに多大なご支援をいただきました。引き続き、地域からのご支援やご期待に応えていくには、安全確保を最優先とした安定運転ならびに、丁寧な情報発信が欠かせません。
前にもお話ししましたが、「伝える→伝わる」ように、努めていかねばなりません。
私たちにとって女川原子力発電所2号機の発電再開は単なる「再稼働」ではなく「再出発」です。この言葉には発電所をゼロから立ち上げた先人たちの姿に学び、地域との絆を強め、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓を反映し、新たに生まれ変わるという私たちの決意を込めています。
女川原子力発電所2号機の安全性は、地震・津波といった自然現象や重大事故に備えた多種多様な安全対策の強化により、東日本大震災前と比較して確実に向上しました。安定して発電ができ、CO2を排出しない電源である原子力発電が、スマート社会の実現のための強力な駆動力となるでしょう。
「よりそうnext+PLUS」に基づき、ありたい姿の実現に向けて挑戦し続けることで、地域社会の発展、当社グループの成長に必ずや、つながるものと信じております。
