■岩手支店■盛岡視覚支援学校エネルギー講座開催!~エネルギー・電気を伝えるには?~

 岩手支店は、次世代層支援の一環として、2月14日に岩手県立盛岡視覚支援学校の生徒を対象にエネルギー講座を行いました。

触覚・聴覚をフル活用した講座を考案

 岩手県立盛岡視覚支援学校の先生から依頼を受け、同校中学3年生の生徒1名に対し本講座を開催しました。

 岩手支店では、至近年で視覚障がいのある方を対象としたエネルギー講座を開催した実績がなく、ノウハウがありませんでした。そこで、まずは同校の先生と打ち合わせをし、対象の生徒についての情報や開催にあたってのポイントなど詳細な情報収集を行いました。生徒が学習している内容と照らし合わせながら、興味を引くことができるようクイズ形式で進行し、触覚と聴覚で体感することを中心にプログラムを考案しました。また、当日の説明内容をあらかじめ書き起こして同校の先生に示し、生徒が理解しづらい言い回しになっていないか、学習範囲を超えた内容となっていないかなどについても確認しました。当日は先生がボイスレコーダーに録音し、説明内容を全て点字化することで、生徒が後日振り返りできるようにしました。

 

「SLと同じ音だ!」人生体験と繋げ学習

 はじめに、電気エネルギーの特徴について説明しました。

 通電した白熱球とLED球に触れ温度差を体感してもらった後、クイズ形式で、発熱する機器が電力を多く消費することを説明しました。他にも「電気はみんなの目に見えませんが、電気工事の人はどのように電気を感知するでしょうか?」とクイズを出し、生徒は実際に検電器を用いコンセントの検電を体験しました。

 電気設備については、イメージしやすいよう電気を水に例えたり、生徒が好きな鉄道の話も盛り込みながら説明を進めました。また、数種類の電線サンプルに触れ、重さや太さ、素材などの違いを体感しました。

 火力発電装置を使用した発電方法の説明では、生徒がはじめに装置を触察(触れて観察すること)し、ガスコンロなどの位置を確認しました。稼働後は蒸気が出ていることを触察し、大きくなる沸騰音やタービンの回転音を聴いた際、「SLと同じ音がする!」という反応を示したため、社員は石炭の話からエネルギー自給率の説明をしました。生徒は光を感知できるため、発電しランプが点灯したこと、ガスコンロを止めるとゆっくり発電が停止しランプが消えることを観察しました。

 

 

見えないからこそ原子力の詳しい説明を

 続いて、原子力発電と脱炭素電源の必要性について説明しました。

 はじめに、生徒が2歳の時に発生した東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故について話をし、ペレット模型を触察しながら原子力の長所と短所について解説しました。そのうえで、3Eの観点から日本における原子力発電の重要性と、東北電力の安全対策について東日本大震災時の女川原子力発電所の話も交えながら説明しました。また、生徒には、原子力に対する正しい知識をもち自分なりの考えを持ってほしいこと、東北電力の安全性向上への取り組みを見ていてほしいことを伝えました。

 前段の内容から一転して真剣なトーンで説明をする社員の声に耳を傾け、生徒も真剣な面持ちで話を聞いていました。これまで原子力や気候変動、地球温暖化という言葉について耳にしたことがある程度であったことから、後日あらためて点字資料とボイスレコーダーを聴いてもらい、分からないことがあればいつでも連絡してほしいことを伝えました。

 

お互いに学べたエネルギー講座

ー担当者 小林 聡子さん よりー

 本来、同講座はパワーポイントなどの資料をメインに説明するため、同校から依頼を受けた当初は内容を理解してもらえるだろうかと不安がありましたが、企業理念である「地域社会との共栄」や「より、そう、ちから。」に沿うために双方向コミュニケーションの機会を大切にしようと思い、開催することを決めました。

 同校の先生から「こういった機会にたくさんの方へ視覚障がいについて知ってほしい」とのお話があり、私たちも本件を通して、視覚障がいのある方への物事の伝え方や行動する際のサポート方法を学ぶことができました。また、普段発信している情報のほとんどは「聴く、見る」ことが前提となっていることに気付かされ、人々の生活を支える電気事業者だからこそ災害などの緊急時に分かりやすく情報を伝えたりサポートできるようにしておく必要があると感じました。

 後日生徒からのお礼状にはエネルギーに対する自分の考えが書かれており、微力ながらエネルギー・電気への興味関心を一層深められたと感じました。

 

 今後も、岩手支店では「誰一人取り残さない」というSDGsの理念のもと、さまざまな学校からのエネルギー講座依頼へ積極的に対応していくこととしています。

 

 

イイね!
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