「東北電力賞」受賞の高校生美術作品を本店ビルに展示

 東北電力本店ビルでは7月24日から9月30日にかけて、宮城県宮城野高等学校の生徒が手掛けた芸術作品を展示しています。作品はいずれも本年開催された東北美術界最大規模の公募展である第86回「河北美術展」において「東北電力賞」を受賞した力作です。

「東北電力賞」を受賞した力作2点を展示。9月30日まで

 河北美術展は河北新報社と(公財)河北文化事業団が主催している美術展で、東北美術界の興隆を願い、1933年に創設されました。日本画、洋画、彫刻の各部門があり、創設以来多くの美術愛好家の作品発表と鑑賞の場として発展し、日本でも有数の伝統を誇る公募美術展として現在まで続いています。

 

 東北電力は地域文化の振興・向上への取り組みの一環として1989年(第53回)以降、この美術展を継続的に後援しています。各部門に「東北電力賞」が設定され、本年開催された第89回では宮城県宮城野高等学校3年の増子 八雲(ましこ やくも)さんの「静謐(せいひつ)」、同2年の松田 絢佳(まつだ あやか)さんの「E:-g_0*/I,S!+t(エゴイスト)」がそれぞれ日本画部門と彫刻部門で東北電力賞に選ばれました。

受賞した生徒のコメント

 今回の高校生2人の受賞を受け、東北電力では未来を担う若者の作品をより多くの方に見てもらうため、7月24日から9月30日の期間、1階ロビーに展示しています。展示初日にはオープニングセレモニーを開催し報道陣に作品を公開しました。

 

セレモニーの様子

 

 セレモニーの冒頭、総務・地域共創部門の土橋部長は今回の受賞について「若いお二人が持つ豊かな感性と創造力が審査員の皆さまの心を動かし、東北電力賞に選ばれたことは、私たちにとっても大変喜ばしい出来事。今回展示させていただいている2作品は、いずれも高校生とは思えないほどの完成度と、深い思索に裏打ちされた表現力を感じさせるもの」と振り返り、今後の取り組みについて「地域の皆さまとともに歩みながら、文化・芸術をはじめとする多様な分野での共創を進めていく。本展示がその一端となり、皆さまとのつながりをさらに深める機会となることを心より願っている」と述べました。

 

土橋部長

 

 その後、受賞者の2人から作品の紹介がありました。

 

宮城県宮城野高等学校3年 増子 八雲(ましこ やくも)さん

 

【アーティストステートメント】

 私は、量子力学の「人間が観測しないと確実な事とは言えない」という考え方に興味を惹かれ、「私たちから見えない所に居るモノ」をコンセプトに制作をしています。

 “静謐”もこのコンセプトをタカアシガニ等に乗せています。見えない曖昧さを表現する為に、最低限の資料で下描きができたら資料は見ずに描くことと、日本画の画材である水干絵具の特性を生かし、ぼかしの技法を多く用いています。

 私の作品制作の目的は、「私たちから見えない所に居るモノ」を想像するおもしろさを伝える事です。

 是非作品を通じて、今視界に映っていないところでは何が起こっているのかを考えるきっかけにしてみてください。

 

制作期間は1カ月半ほど。手前にある魚の表現などで苦労したという

 

【東北電力での展示について】

 ロビーの雰囲気や石壁の模様に合っていて、いつもより格好よく見えて良い感じです。

 

 

宮城県宮城野高等学校2年 松田 絢佳(まつだ あやか)さん

 

【アーティストステートメント】

 私は2人に、自分のことを知って欲しい、見て欲しい、という正直な気持ちと思いを託しました。

 この作品は、校内のコンクール出品選考会で落選してしまったことがあります。彫刻に初めて挑戦したことや未完成だったことが要因だったと考えられます。しかし、愛情を込めて作り上げてきたためとても悔しかったのをはっきりと覚えています。

 行き場のない感情を作品にぶつけて、見た人を圧巻させたいと考えるようになり、コンセプトを変えてまた作り始め、完成することができました。

 この作品を見た鑑賞者に少しでも思いが伝わることを願っています。

 

制作期間は半年ほど。大音量の音楽と共に「頭を麻痺させながら」作ったそう

 

【東北電力での展示について】

 会社のロビーに飾られると異質感が際立っていると感じます。制作していた時の「目立ってほしい」という思いが叶って嬉しいです。

 

 

今回の受賞で周囲からたくさんの「おめでとう」をもらったという2人。これからも頑張ってください!

 

イイね!
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