■福島支店■福島中央テレビと「水力発電100年未来を考える夏の奥会津ツアー」を開催

 福島支店は、福島中央テレビとの共催で水力発電所や魅力ある地域資源をめぐる「水力発電100年未来を考える夏の奥会津ツアー」を開催しました。

~水力発電の歴史と仕組みを学ぶ~

 福島県は、2040年頃までに「県内のエネルギー需要の100%を再生可能エネルギーで生み出すこと」を目標に掲げている中、福島県内には長年にわたり地域とともに歩んできた約60カ所の東北電力の水力発電所が立地しています。

 本ツアーは、こうした事を背景に自然の恵みである水資源を有効に活用し、それらを育む森林での植樹体験を通じて、水の循環について学ぶとともに、東北電力の事業の理解促進や奥会津地域の魅力発信を目的に、福島中央テレビとの共催で初めて企画されたものです。

 公募による親子39名の参加者は、ナビゲーターを務めるフリーアナウンサー鈴木美伸(すずきみのぶ)氏とともに郡山駅を出発。最初の訪問先である「奥会津水力館みお里」を見学しました。ここでは、只見川流域で進められた水力発電所建設・竣工までの歴史を学びました。展示パネルや映像資料を通して、地域の方々の協力のもと進められた壮大な電源開発事業の歩みが紹介され、参加者からは「福島にこんな歴史があったとは全く知らなかった」と驚きの声が上がりました。また同館では、夏の期間、館内を回って学べるクイズラリーやぬり絵のワークショップが開催されており、子どもたちは夢中になって楽しんでいました。

 

 次に訪れた上田(うわだ)発電所では、「只見川には上流から下流まで階段状に水力発電所が建設されている」ことや、川の水が高いところから低いところへ流れる際の「落差」を利用して水車を回し、発電機で電気がつくられる仕組みについて、模型や実際の機器を使って説明がありました。特に、東北電力社員が手作りした水車発電機の模型を使った実験では、子どもたちが実際に水を流してLED電球を点灯させると、参加者から歓声が上がるなど、水力発電の仕組みを楽しみながら学びました。また、ダムと発電機の上でドローンによる記念撮影を行い、参加者たちは、東北電力社員の合図に手を振って応えました。その写真を見た参加者は、「設備がとても大きくて、私たちが点のように見える。記念になってうれしい」と喜んでいました。

 

水で水車を回しLED電球が点灯する発電のしくみを体験

 

~金山町で天然炭酸水を採取~

 

 午後は金山町の観光地のひとつである大塩天然炭酸場を訪れました。ここは文字通り、炭酸水が湧き出る場所です。地中で自然に発生した炭酸ガスを含む水がこんこんと湧き出しており、そのまま飲むことができます。やさしい口当たりの炭酸が感じられ、甘みが広がります。炭酸水は、金山町の特産品として道の駅などで販売されていますが、ここでは持ち帰りも可能。参加者は、家族へのお土産にと持参したペットボトルに炭酸水を汲んでいました。

 

 

~水を育む森づくり体験~

 喉を潤した参加者が次に向かったのは、奥会津地域のとある山中。そこで植樹体験を行いました。奥会津FDS※の渡部専務理事の指導のもと、参加者は、一つ一つ植樹体験の説明を受けながら、地域の山を守り育てる活動の一環として、ポプラの苗木を植えました。ポプラは成長が早く、わずか2年ほどで約4メートルの高さに育つそうです。

 渡部専務理事からは、「奥会津只見川の豊かな水資源は、周囲の山々が健全であってこそ守られる。そのためには、植樹と伐採を繰り返す森林資源の循環が大切だ」と説明がありました。さらに「木が育つことで雨水を蓄え、川に安定して水を供給し、それが水力発電や地域の暮らしを支えている」との話に、参加者は深く頷いていました。

 植樹作業では、土を掘り、苗木を立て、根元にしっかりと土をかける一連の工程を、炎天下の中汗をぬぐいながら体験しました。参加者は自分の手で木を植えた充実感に包まれており、現地での活動をとおして、山と人との密接な関わりを肌で感じている様子でした。山を育てることは、水を守ることにつながり、それは再生可能エネルギーの安定供給や地域の暮らしを支える基盤にもなります。今回の植樹は小さな一歩ですが、その積み重ねが将来の大きな成果につながることを参加者は実感しました。

※奥会津FDS…Forest Design Solution:豊かで美しい故郷の創造は地域社会の課題を解決する

 

 

~只見線の列車を眺める参加者~

 全行程を終え、一行は只見線の線路沿いへ。只見線は、只見川沿いをゆったりと走るローカル列車で、美しい景観とともに地域の生活を支えています。列車が近づいてくると、参加者は手を振り、車窓からも乗客の方々が笑顔で応えていました。ほんの数秒の出来事でしたが、地域との交流の場となりました。

 線路の向こうには、只見川と緑豊かな山々の風景が広がり、その光景から奥会津の自然と水の豊かさが十分に感じられました。参加者からは「発電の仕組みや歴史だけでなく、地域と自然のつながりを学べた」、「自分の植えた木をまた見に来たい」といった感想が寄せられました。

 今回のツアーは、水力発電の仕組みと歴史を学び、水資源を守るための森林保全活動も行うことで奥会津の魅力を体感できる貴重な機会となりました。参加者アンケートでは、全員が水力発電所の見学が初めてと回答。福島支店では、今後もこうした地域とのつながりを大切にし、再生可能エネルギーに触れる機会を提供するとともに、持続可能な社会の実現に向けた活動や企画を考えていくこととしています。

 

 

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