電気の道の守り人「配電工」発掘プロジェクト

 東北電力ネットワーク配電部は配電工事に係る担い手不足への対策として、「電気の道の守り人『配電工』発掘プロジェクト」を展開しています。各工事会社と連携したこの取り組みについてご紹介します。

「配電工」を知ってもらうためのプロジェクト。VTuberによる楽曲提供も

 少子高齢化や労働人口減少の進行により、東北電力グループや各工事会社においては現場における担い手不足が懸念されています。配電設備の建設や保守の業務においても同様で、東北電力ネットワーク配電部ではその対策として、工事会社とともに処遇の改善や働き方改革、安全・安心な作業環境整備など、配電工事に従事する人材の確保・育成に向けた「電気の道の守り人『配電工』発掘プロジェクト」(以下「配電工プロジェクト」)を進めています。

 

 配電工プロジェクトでは若年層に対して「配電工」の仕事をもっと知ってもらい、イメージアップを図るために、1月に特設ホームページを開設しました。さらに実際の配電工事の現場を支える各工事会社に焦点をあて、各工事会社の社員が業務への思いを語るインタビュー動画や、VTuber※「MaiR(メア)」を起用したメインビジュアルや同氏による提供楽曲などを掲載しています。

※バーチャルYoutuberの略。Youtubeで動画投稿や生放送を行う配信者のうち、素顔を出さず、2Dないし3Dのキャラクターモデル(アバター)の姿で登場するもの。

 

VTuber「MaiR(メア)」を起用したPRポスター

 

 

配電工プロジェクト関係者の思い

 今回の配電工プロジェクトについて、東北電力ネットワーク出向中に携わっていたユアテック配電部(配電計画G)の杉崎係長と、東北電力ネットワーク配電部(配電運用)の鈴木主査にお話を伺いました。

 

ユアテック配電部(配電計画G)杉崎 悦久 係長

 

──配電業務の担い手不足に対してはどういった課題を感じていましたか。

 最初にぶつかった課題は、「そもそも配電工という職業を知らない人が多い」「知っていてもネガティブな印象を持っている人がいる」という現実でした。この状況を変えるためには、ターゲットとなる世代に「気づき」を与え、話題になるような、ちょっと意外でユニークな表現や伝え方が必要だと考えていました。

 

──VTuberの起用や楽曲の提供はどういった経緯で実現したのですか。

 VTuberの起用自体は東北電力ネットワークの配電部内で行われた役員と若手社員の対話の中で生まれたアイデアだと聞いています。従来と同じ内容ではなかなか興味を持ってもらえないと考えていましたし、起用にあたっては部長からも「いいんじゃないか」と背中を押してもらえたのも大きかったですね。

 楽曲の提供はMaiRさんが音楽を通じた活動を多くされているとのことで実現したものです。送配電事業はどうしても固いイメージがありますので、歌声で心を動かす試みというのは新鮮だと思っています。

 

X(旧Twitter)でMaiR公式アカウントが投稿した、配電工プロジェクトへの起用の告知。多くのファンから祝福のコメントが送付されている

 

──インタビュー動画の撮影で苦労した点はありましたか。

 特設ホームページへ掲載する動画などの完成を採用時期に間に合わせるため、作業現場の撮影は冬に行いました。当然現場は寒いわけですが、作業現場の過酷さが過度に伝わってしまわないように気を付けました。例えば天気が良い日はなるべくジャンパーを着ないでもらったり(笑)

 

──完成したインタビュー動画を見てどうですか。

 ストーリー性があって、仕事の内容だけじゃなく色々なものが伝わってくる見ごたえのある動画になったと思います。撮影に協力いただいた工事会社の方々からは、「家族に自分の仕事を知ってもらえた」「動画を見た人から声をかけられた」など、嬉しい反響をいただいています。ぜひグループ内の方々にもたくさん見てほしいですね。

 

──出向者という立場で関わる中での気づきはありましたか。

 他の工事会社を訪問する機会はこれまでほとんどなかったこともあり、今回の撮影で色々な工事会社と交流できたことはいい経験になりました。また現場の撮影では動画映えする作業を選んだり、作業の流れを踏まえた撮影スケジュールを組んだりと、ユアテックでの経験が役に立ちました。

 今回、配電工プロジェクトに携わることができて良かったと思います。

 

東北電力ネットワーク配電部(配電運用)鈴木 智哉 主査

 

──完成したインタビュー動画を見てどう思いますか。

 すごく「今っぽい」仕上がりだと思いました。

 ライフラインを支える喜びや使命感といったこれまでと変わらないメッセージに加えて、例えばステップアップしてより重要な役割が担えるようになるとか、あるいは休暇が取りやすいとか、これまでとは少し違った目線でのアプローチが新鮮に感じました。

 一番は学生に見てほしいですが、中途採用も募集しているので、若い方だけでなく、例えば一緒に住んでいる親御さんなどにも見てほしいと思っています。

 

 

──作成したコンテンツの現在の活用状況を教えてください。

 ポスターやリーフレット、インタビュー動画のデータを各事業所に配布して、高校生への採用活動に活用してもらっています。例えば山形支社では配電部門で働く女性社員による「e-ladies」というワーキンググループがあり、地元の高校生を対象に採用活動を展開していて、そこでこの配電工プロジェクトのコンテンツを活用しています。参加した高校生からは、「なぜ配電の仕事を選んだのか」「仕事の中でやりがいを感じたことは?」など、たくさんの質問が寄せられ、充実した交流の場となったそうです。

 

配電工の世界をPRするリーフレット

──配電工発掘プロジェクトの今後の予定はいかがですか。

 ホームページも各コンテンツも本当に良いものになったと思っています。これをどうやって多くの方に見ていただくかが足元の課題です。

 今後、配電業界のPR活動をさらに広げていくためには、ただ情報を発信するだけでなく、企業の魅力や価値をしっかり伝え、若い世代との接点を増やしていくことが大切だと考えています。そのために、社員インタビューや職場紹介動画などを通じて、配電の仕事のリアルな姿を発信するだけでなく、X、Instagram、YouTubeといったSNSも活用して、より多くの人に配電業界の魅力を届けていきたいです。

 

 

【鈴木主査からのメッセージ】

配電工プロジェクトにご賛同いただける方で、展示会などにブース出展を予定されている方がいらっしゃいましたら、ぜひチラシの設置にご協力いただけると嬉しいです。ご協力いただける場合は、お気軽にお声がけください。

 

イイね!
ページトップへ戻る