
「確認会話」とは?
確認会話とは、相手の話を正しく理解できているかを確かめるために、自分の言葉で言い換えたり、内容を整理して伝え直すコミュニケーションの方法です。単なる復唱ではなく、話の背景や意図を補いながら、理解を深めることを目的としています。
例えば、「7時(しちじ)に集合!」と伝えられた場合、「朝の7時に集合ですね」と、確認することで、その時刻が午前7時であることが明確になります。一方、7時(しちじ)を1時(いちじ)と認識し、その誤りに気が付かなければ、指示された時刻に集合できないことになります。このような場合、聞き手は「昼の1時ですね」または「13時ですか」と確認することで、話し手は「午前7時です」と訂正でき、正しい集合時刻を共有することができます。
作業現場においても、設備や機器に付定されている記号や番号、操作手順や時間の「言い間違い」、「聞き間違い」、「誤解」、「思い込み」が、労働災害の発生や事故につながる場合があります。こうしたリスクを防ぐためにも、確認会話は非常に重要です。
開会オリエンテーションの様子
図形伝言ゲームによる「確認会話」の効果を体験
昨年度に続き、2回目の開催となった今回は、岩手支社各グループと通信センター、用地センターからの参加者2名一組で構成された8チームが参加しました。それぞれ「伝え手」と「描き手」に分かれて、図形や文字が記載された「お題」を受け取り、図形伝言ゲーム形式による競技を行いました。
確認会話の効果を確かめるため、初めに確認会話ナシで行います。チームの二人はホワイトボートを間に置き、お互いの声だけが聞こえる状況で、「伝え手」は「お題」に書かれた図形の位置や文字の色を一方的に説明し、「描き手」は復唱することや大きさ、位置などを確認することができない状態でホワイトボードに描いていきます。
続いて、競技本番では「確認会話あり」の形式で進行します。「描き手」は「伝え手」の説明に対して、図形の大きさや配置、円と四角形の交わる点、アルファベットの大文字・小文字、文字の色などを一つひとつ丁寧に確認しながら描き進めていきます。正確かつイメージ通りに描き手に伝えるため、図形の頂点に番号を付けたり、台形を新幹線の先頭車両に例えたりと、各チームが工夫を凝らしながら取り組んでいました。
12分に設定した制限時間内に描かれた「お題」は、チームによっては「確認会話」の有無により大きく異なる仕上がりとなりました。「確認すること」、「伝わること」の大切さと、一方的な説明では伝えきれないことをこの競技を通じて体験することができました。主催した配電グループの山口統括リーダーは「図形伝言ゲームを通じて、確認会話の効果と重要性を実感してほしい」と、改めて確認会話の大切さを訴えていました。
競技と答え合わせの様子
- 見守る職場の仲間たち
- 佐藤支社長も「描き手」を体験
ヒューマンエラーの撲滅に向けて
各チームの伝達や確認の方法、「お題」の完成度の審査は、佐藤支社長、半澤副支社長、石橋副支社長が務めました。
競技後の表彰式では、審査員が「緑のペンで書き始めたグループがあり、黒ペンがあたり前でないことに気づいた」、「簡潔な言葉を使い、相手の状況に寄り添いながら、柔らかな雰囲気で確認を重ねて進めていくことが非常に重要だと思う」などと感想を述べるとともに、石橋副支社長は「描き手が理解しやすいのはどんな図形で、何から伝えるべきかを考えることの難しさを感じました。人に何かを伝える際には、相手が何を考えているかを想像することがとても大切です。そのような思いやりは、円滑なコミュニケーションにつながり、日々の業務にも生かされるものと確信しています」と講評し、総括しました。
優勝した総務広報チームで「描き手」を務めた村上杏菜さんは「私たちのチームは確認会話の有無で全く異なる図形となり、伝え手からの情報を正しく理解するための確認会話がいかに重要であるかを体験できました。普段の業務においても認識の齟齬によるミスや事故を防ぐため、確認会話を活用していきたいです」と、感想を述べました。
今回の行事を企画運営した配電グループの山田崇寛さんは「確認会話の理解度と認知度を向上させるとともに、確認会話のリーダーを育成することで、コミュニケーション不足に起因するヒューマンエラーの撲滅につなげていきたい」と、力強く語っていました。
岩手支社では、今後も確認会話の定着につながる取り組みを続けていくこととしています。
- 支社長、副支社長による審査
- 優勝した総務広報チーム