■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■ブラジリアン柔術アジア選手権でクラス優勝!~Vol.16東北電力ネットワーク 細川 祐介さん~

 東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。第16回は、ブラジリアン柔術で活躍する東北電力ネットワークの細川 祐介さんに、競技の魅力や今後の目標などについて伺いました。

国内大会でまさかの初戦敗退。悔しさをバネにアジア選手権でクラス優勝を勝ち取る

 ブラジリアン柔術に打ち込んでいる細川さん。これまでの功績や競技の魅力についてお話を伺いました!

 

 

☆東北電力ネットワーク 細川 祐介さん☆

・現職場 新潟支社糸魚川電力センター(配電課)

・出 身 新潟県新潟市

 

───ブラジリアン柔術の特徴と魅力を教えてください。

 ブラジリアン柔術は格闘技の一種で、寝技が主体であり、打撃が禁止されていることが特徴です。柔道との大きな違いは投げ技が決まっても試合が続行されることで、相手を抑え込む関節技や締め技が決まるか、もしくは試合中に獲得したポイントの合計、あるいは審判の判定により勝敗が決まります。名前に「ブラジリアン」とありますが、ブラジルに渡った日本人柔道家の前田光世(まえだ みつよ)が伝えた柔術が向こうで発展して生まれた競技だと言われています。

 私が思うブラジリアン柔術の魅力は、打撃がないため怪我のリスクが少ないことと、他の格闘技と比較してクラスが細分化されており、自分のレベルに合わせて楽しめるということです。

 

───ブラジリアン柔術以外の格闘技も経験されているのでしょうか。

 はい、高校時代にはレスリング部に所属していて、インターハイにも出場しました。社会人になってからはスポーツクラブに通って総合格闘技※を習い、大会に出場していました。ブラジリアン柔術を始めたのは、転勤を機に新しい職場の近くにブラジリアン柔術の道場があることを知り、興味を持ったのがきっかけです。

※打撃も含めた様々な技術を組み合わせて行う格闘技

 

 

───その時に総合格闘技からブラジリアン柔術に転向したということですか。

 いえ、最初はあくまでも総合格闘技の技術向上の手段の一つのつもりでした。でも総合格闘技は打撃があるので身体へのダメージも大きいですし、常に怪我のリスクがつきまといます。現場仕事も多い身としては続けづらいところがあり、安全なブラジリアン柔術にだんだんと傾倒していき、現在はブラジリアン柔術一本です。

───最近参加した大会や、その結果について教えてください。

 6月に千葉県で行われたアジア選手権でクラス優勝しました。

 その前には去年の11月に横浜市で開かれたDEEP柔術カップという国内大会でもクラス優勝しています。

───クラス優勝とのことですが、ブラジリアン柔術のクラスはどのように分かれているのですか。

 7つある年齢区分と10の体重区分、さらに5つある帯の色でクラスが分かれています。私が出場したのは46歳から50歳のマスター4という年齢区分で、体重は70kg以下のフェザー級、上から2番目の帯である茶帯(ちゃおび)のクラスです。例えばアジア選手権だと同じクラスの参加者が他に7人おり、この中でトーナメント戦をして優勝を決めます。

 余談ですが、クラス分けの特別なルールとして、年齢だけは自分より若いクラスに出場することも可能です。これまで見てきた限り自分より若いクラスの選手を相手に勝った人はほとんどいませんでしたが、チャレンジしがいのある仕組みだと思います。

 

 

───優勝したアジア選手権ですが、その前の大会で負けてしまった悔しさを胸に参加されたそうですね。

 はい、アジア選手権の3カ月前に参加した全日本マスター柔術選手権では、初戦で当たった相手が非常に強く、いきなり負けてしまいました。実力はかなり拮抗していて、お互い技を決めることができず、試合時間が終了して両方ともポイントは0でした。勝敗は審判の判定に委ねられたのですが、優勢とされたのは相手選手で、私は敗れました。自分の技術レベルが相手に届かず、非常に悔しい思いをしました。

 それから次のアジア選手権に向けて、その時の悔しさをバネにしてひたすら練習を重ねました。週に3回食べているラーメンも大会3カ月前からは絶ち、優勝に向けて自分を追い込みました。

───アジア選手権で印象的だった試合はありますか。

 初戦です。

 この大会、開催地がアジアだというだけで実はアジア以外の選手も出場できるのですが、去年のマスターズ世界大会の覇者であるカナダのMaksim Khodau選手が参加していました。私も優勝を目指していたので彼とはどこかで当たるだろうとは思っていたのですが、それが初戦でした。

 とても緊張しましたが、「当たって砕けろ」の気持ちで臨みました。

───普段はどのようなトレーニングを行っていますか。

 土日は自宅のある新潟市に帰り、近くにあるジムでトレーニングをしています。

 平日は外をランニングしたり、会社の健康増進室を活用して業務時間外に筋トレをしています。様々な運動器具がある健康増進室ですが、現在利用しているのはもっぱら私で、一部からは「細川さんの部屋」と呼ばれています(笑)

───選手としての今後の目標を教えてください。

 アジア選手権で優勝したことで、ずっと目標だったブラジリアン柔術の黒帯を取得しました。今後はまず黒帯で国内大会に出て、そこで優勝することが第一の目標です。一番上の区分である黒帯は上級者がたくさんいるので、優勝を狙うのは今までよりも難しい挑戦になると思います。

───その先の目標はありますか。

 いずれは世界大会であるワールドマスターズ、これは毎年ラスベガスで開かれているのですが、これに出たいと考えています。

 実は再来年で勤続30年なので、国内大会で優勝して、慰労休暇を活用して家族でラスベガスに行けたら最高ですね。

───試合に勝つために大事なポイントはなんですか。

 格闘技ではよく「打撃はセンスが重要」などと言われますが、打撃のないブラジリアン柔術では、センスは必要ないと思っています。勝敗の鍵を握っているのは寝技の技術で、これは練習量がものを言う世界です。そして試合においてはメンタル面も大事で、練習通りにパフォーマンスを出せるよう、テンションは高めつつも、頭の中はリラックスしていることが理想です。

 

 配電の業務においても、災害で大規模な停電が発生した際などはつい目の前の状況に熱くなってしまいがちですが、私はとにかくミスが起きないように、はやる気持ちを落ち着けて冷静に対応することを心がけています。試合と同じような気持ちかもしれません。

───読者の皆さんへのメッセージをおねがいします。

 かつて子育ての忙しさなどから格闘技を離れた時期もありましたが、最近改めて大会に出るようになって、試合の緊張感や勝利の充実感をかみしめています。大会に向けて自分を追い込んでいくのは辛いこともありますが、そのメリハリが今の私にとってはとても大事です。

 皆さんもぜひ何かに打ち込んでみてはいかがでしょうか?

 

 

アジア選手権で表彰台の頂点に立つ細川さん(左から2番目)

 

※本インタビューは2025年9月上旬に実施しました

 

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