
相互応援の円滑化 3社による実動共同訓練
一般送配電事業者10社が2020年に策定した災害時連携計画に基づき、東日本の一般送配電事業者である東北電力ネットワーク、北海道電力ネットワーク、東京電力パワーグリッドは、非常災害時における相互応援の円滑化を図ることを目的に、実動訓練を行いました。
訓練当日は3社から約50名が参加し、訓練前日未明に北海道太平洋沖を震源とする最大震度7の地震が起こり、釧路、帯広、苫小牧地域を中心に最大15万3千戸の停電と設備被害が発生したと想定して行われました。
訓練では、応援隊の受け入れに係る情報連携の確認や高圧配電線の断線修理、3社の高圧発電機車を並列した応急送電を実施しました。

北海道電力ネットワークによる応援隊の受け入れ訓練の様子

高圧配電線の断線修理訓練の様子

東地域3社の高圧発電機車による応急送電訓練の様子
連携強化の重要性を再認識
青森電力センター配電テクノセンター 佐藤課長(支社隊長)より
今回の訓練を通じ、電力の安定供給に対する使命感と「一刻も早く電気を灯す」という配電部門の責任を、北海道電力ネットワークおよび東京電力パワーグリッドと共有できたことは大変貴重な経験でした。災害時に頼れる仲間がいることを実感でき、準備をいただいた北海道電力ネットワークをはじめ関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。訓練は地震対応を想定し、被害確認から復旧までを網羅した実践的な内容で、参加者全員が高い緊張感を持って取り組みました。私は統括班長として受け入れ先との連絡を担当し、指揮命令系統の重要性を再認識しました。情報共有では電話に加えTeamsなどの活用が有効と感じています。青森支社は北海道に最も近く、災害時には先陣を切る立場です。今後も東地域3社の連携を密にし、実効性の高い体制構築に努めていきます。
八戸電力センター配電工事課 小野配電主査(作業責任者)より
今回初めて東地域共同訓練に参加し、普段の事故復旧工事とは異なる全社統一の仮復旧工法を再確認し、実際に作業できたことは大きな成果でした。高圧断線修理などの訓練を通じ、統一手順に沿った作業を実施するとともに、各社の資機材や接続方法の違いを確認できたことは、今後の連携強化に向けて非常に有意義でした。また、受け入れ訓練や巡視訓練では、北海道電力ネットワークの分かりやすい資料が参考になり、今後の資料作成に生かしたいと感じています。大規模災害はいつ発生するか分かりません。有事に最大限の力を発揮するため、今回の経験を糧に資機材の点検・準備を徹底し、訓練を積み重ねて総合力を高めていきます。
配電部門では、近年、自然災害が激甚化する中、災害時における対応力強化と一般送配電事業者における連携強化の重要性を再確認するとともに、本訓練において多くの気づきを得ることができたことから、引き続きレジリエンスを強化し、安定供給の確保に努めていくこととしています。



