■いわき電力センター■配電・変電・送電部門といわき市消防本部による合同訓練を初実施

 いわき電力センターでは、緊急時の対応力を高めるため、関係する地方公共団体・各機関と連携強化しており、このたび消防機関との知識・技術共有を目的として、いわき市消防本部・各消防署との合同訓練を初めて実施しました。

「もしも」に備えて、消防と電力が力を合わせる!

 近年、いわき電力センターでは普通救命講習会や消防指令センター視察など、いわき市消防本部との連携を進めてきました。こうした中、異常気象や過去の事例を踏まえ、電柱・鉄塔上での体調不良者救助や、絶縁油を使用する機器を有する変電所での火災対応力強化が必要と判断。そこで今回、救助・消火のプロである消防機関と、電気の専門家であるいわき電力センターの配電・変電・送電部門が初めて合同で訓練を実施しました。

 

《9月18日 配電部門》

(参加者)

  計22名  消防機関   14名(消防本部6名、常磐消防署4名、内郷消防署4名)

       東北電力NW     8名(所長、配電管理課、配電工事課)

《10月29日 変電・送電部門》

(参加者)

  計24名  消防機関   11名(消防本部3名、平消防署4名、内郷消防署4名)

       東北電力NW   13名(所長代理、変電課、送電課)

 

 開会にあたり、長塚所長は「消火活動時における感電など二次災害防止のための電気停止手順確認や、高所救助訓練を通じて現場対応力を高めてほしい」とあいさつしました。

 

 

【配電】保安停止の流れを確認し、柱上作業員を救助!

【訓練概要】

 ・配電線保安停止までの流れを説明

 ・消防機関と連携し、高所作業車で柱上作業員を救助

 ・消防署単独でロープを使用した人力救助を実演

 はじめに、消防署員が“東北電力NWの指令室と現場作業員の連絡体制や保安停止までの流れ”を視察し、配電課について理解を深めたうえで、「柱上作業中に飛来物で負傷し、救助要請」という想定で訓練を行いました。保安停止後に消防署と東北電力NWが連携し高所作業車で救助を実施しましたが、事前打合せなしで行ったため、本番さながらの緊張感がありました。最後に、消防署によるロープを使った人力救助訓練を視察し、その技術を学びました。

 

 

【変電】変電所火災を想定し、対応手順を確認!

【訓練概要】

 ・変電所概要・電気設備の説明、離隔・充電状況確認。

 ・変電所火災発生時の対応訓練(119番通報、構内誘導、消防車による消火)

 まず、東北電力NW社員が変電所の構成や電気設備の特徴および充電時離隔距離の説明をするとともに、検電器を使った充電・停電状態の確認などで消防署員の理解を深めました。続いて、変電所の火災発生を想定し、実際に119番通報する火災通報訓練、消防車・消防署員の変電所構内誘導、放水による消火訓練を実施し、手順や変電所火災の特徴を一つひとつ確認しました。

 

 

【送電】送電線・鉄塔からの救助を実演!

【訓練概要】

 ・電線宙乗り作業中の体調不良者を救助

 ・鉄塔上で負傷した作業員を消防機関と連携して救助

 訓練では、まず消防署員が“停止回線に施設した丙種接地※1や活線側に施設した隔離棒※2を使った、充停電範囲・接近可能範囲”の説明を受け、次に、電線宙乗り作業中の作業員が体調不良となった想定で、東北電力NW社員が地上まで降ろし消防署員へ引き渡す訓練を実施。さらに、鉄塔上で負傷した作業員を消防署と東北電力NWが連携して救助する訓練も行い、双方の技術・知見を確認しました。

※1:丙種接地:誘導電流による感電防止対策として作業者自身が作業箇所に取り付ける接地

※2:隔離棒 :鉄塔停止作業時に活線側に行かないように取り付ける旗付きの棒

 

 

今後も消防機関との連携を定例化し、緊急時対応力を強化!

 講評で、いわき市消防本部草野主任主査は「相互の活動内容の理解は、円滑な活動を展開するうえで非常に重要。今回の訓練で双方の訓練を視察、疑問点を解消することで共通認識が図れた」と述べました。これを受け、いわき電力センター西本所長代理は「合同訓練が開催されたこと、および課題が見出されたことは成果。変電所火災や電柱・鉄塔での救助は多様な状況が想定される。今後も継続的に合同訓練を実施し、緊急時の対応力を更に高めたい」と総括しました。

 今回の訓練で、柱上・鉄塔上からの救助や変電所火災対応手順を消防機関と確認でき、各部門とも成果を得ました。いわき電力センターは今後も合同訓練を含め、いわき市消防本部と連携し、あらゆる緊急事態に迅速に対応できる体制を整えていくこととしています。

 

 

イイね!
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