
DXまつりとは?
火力部門では、デジタル化への取り組み加速とデジタル技術の活用技能向上を目的として「火力部DXまつり」を2019年度から開催してきました。これまで各火力発電所で運用中の異常兆候監視システム「EtaPRO(エタプロ)」の活用技能大会のほか、DX新技術の展示会、DX関係の有識者による特別講演など、“まつり”の文字どおり全員参加型で、かつ楽しんで取り組めるイベントを開催しています。
今年度は、昨今飛躍的な技術進歩を遂げている「生成AI」に着目しました。生成AIは今や業務の高度化・効率化に欠かせない存在となっており、社内でもCopilotの活用環境が整備されています。
そのため、今回はまつりの参加者が実際に手を動かし、AIの便利さや可能性を体感することで活用の定着につなげていくことを目的に、Copilotの活用技能を競う「生成AI技能大会」と業務効率化に寄与する生成AIへの指示文(プロンプト)を募る「プロンプトコンテスト」を実施しました。
生成AI技能大会
開会に先立ち、奈良火力部長より「生成AIの可能性を広げる視点を持ちながら参加し、仲間と議論し、学び合うことで火力部門全体のDX推進力を高めるきっかけにしていただきたい」と参加者に対してメッセージが送られました。
「生成AI技能大会」は、発電所の総務、運営企画、発電、技術各グループから2~6名でチームを構成。各グループの業務に沿った演習課題に対し25分の制限時間内で効果的なプロンプト(Copilotへの指示文)を作成・入力し、生成された成果物を解答として提出するものです。また、提出された解答の採点にもCopilotを用いて、公平な自動採点を行いました。
参加者全員が初めての取り組みとなる中、チーム内で話し合いながら効率的にCopilotを駆使し、制限時間までに全チームから解答が提出されました。
Copilotによる採点の結果、総務グループ課題は新潟地区火力チーム、運営企画グループ課題は火力部チーム、発電グループ課題は仙台地区火力チーム、技術グループ課題は上越火力チームがそれぞれ優勝し、AIの活用可能性を示しました。

奈良火力部長による開会あいさつ
生成AI技能大会 グループごとの課題
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グループ |
演習課題 | 解答のポイント |
| 総務グループ | 当社プレスリリースをもとに火力発電所長が行う社外向けの会社紹介スピーチを作成 | 指定された期間内のプレスリリース文を正しく引用できているか |
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運営企画グループ※ |
地震、津波、漏油、火災を想定した総合防災訓練シナリオを作成 | 事象に対する対応の優先順位が適切か |
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発電グループ |
非常災害発生時におけるマニュアルに準拠した火力発電所運転員の行動資料を作成 | マニュアルを遵守、かつ時系列が適切か |
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技術グループ※ |
火力発電所の油タンク設備検討書を作成 | 法令など各条件を準拠した容量を設定し、かつコストミニマムな仕様となっているか |
※運営企画グループ、技術グループ課題には火力部選抜メンバーも参加

各チームの課題取り組みの様子
プロンプトコンテスト
事前に日頃の業務で活用している業務効率化につながるCopilotのプロンプトを募集したところ、各火力発電所などから合計29作品の応募がありました。どれも業務課題の解決や効率化・高度化につながる作品でしたが、この中から事務局である火力部(火力DX)が汎用性や実用性などの視点で特に優れた作品を選び、八戸火力(発電技術)清藤伸治副長からの「GE製ガスタービン高温部品メンテナンスファクターの考え方」や火力部(火力運営)今野貴支主査からの「非破壊検査AI」など、10作品を表彰しました。全応募作品と入賞作品は多くの社員が参考にできるよう火力部ポータルサイトでも公開しています。
DXまつりを振り返って
今回の生成AIに関するイベントは、火力部門として初めての取り組みであったことから、事務局でも競技課題や採点用プロンプトの検討・作成に試行錯誤しました(試行錯誤の一部を火力部門ポータルサイト「生成AI技能大会の舞台裏」でもご紹介しています)。
終了後に参加者から募ったアンケートでは、「今回のDXまつりが生成AI活用の意識付けやスキルアップに貢献していると感じた」、「Copilotを試す良い機会となり、業務での活用の幅が広がった」など良好意見が多く寄せられたほか、「今回の火力部DXまつりを通じて生成AIを業務に活用してみたい」と感じた参加者が回答者の93%に上るなど、事務局にとって達成感を得られたイベントとなりました。
火力部門では今後もデジタル化への取り組み加速とデジタル技術の活用技能向上につながる「DXまつり」を企画・開催していくほか、業務の効率化・高度化につながる施策の開発・導入などによりDXの推進に取り組んでいくこととしています。