「第2回全社カイゼン交流会」白熱しました!(動画あり)

 12月3日、東北電力ネットワークは「第2回 全社カイゼン交流会」を開催しました。約2年ぶりに開かれた全社交流会。その白熱した様子について、写真と動画でお伝えします。

約2年ぶりとなる全社交流会

 東北電力ネットワークではカイゼンを企業文化として定着させるため、さまざまな取り組みを行っています。その一つとして、参加者間の交流を通じてカイゼンに対する新たな気づきや考え方などの共有を図り、活動の活性化につなげるために開催されているのがカイゼン交流会です。

 今回の全社交流会は2024年2月に行われた第1回、そして2024年12月に行われた福島支社カイゼン交流会に続くものです。

(参考)

 ■東北電力ネットワーク■全社カイゼン交流会 初開催

 福島支社カイゼン交流会を開催 ~活発な議論でカイゼンを加速~

 

 今回の交流会の目的は、以下の3つ。

  1. カイゼン活動の活性化
  2. 良好事例のヨコ展開
  3. カイゼン活動のモチベーション向上

 

 交流会では東北電力ネットワークや北日本電線、東北計器工業からなる計10チームによる取り組み内容の発表のほか、東京電力パワーグリッド、電源開発送変電ネットワーク、北海道電力ネットワークをゲストに招き、各社におけるカイゼンの考え方や取り組み事例を発表いただきました。

 

東北電力ネットワーク、北日本電線、東北計器工業からなる10チームが発表を行った(クリックで拡大)

 

【カイゼンについておさらい】

 社員一人ひとりの創意工夫により、現状を常により良い方向に見直すことをカイゼンと定義。業務プロセスを時間の軸で見える化し、ムダ・問題点を抽出・改善することにより、生産性の向上を図る手法や5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)などを通じてカイゼンに取り組んでいます。東北電力ネットワークでは、分社化前の2018年よりカイゼンの取り組みを開始。効率化や生産性向上のみならず、業務品質向上や安全確保などにも取り組み成果を上げてきました。

 2021年10月には、全社大でのカイゼン推進体制の強化を図ることを目的に、カイゼン推進委員会を設置。同委員会のもと、社員一人ひとりの「カイゼンマインド」の育成を図るととともに、カイゼンを企業文化として定着させることで、持続的な効率化・生産性向上に向けて取り組みが進められています。

(参考)東北電力ネットワークは10/1付けでカイゼン推進委員会を設置しました

 

 

 

当日の様子

 会場となった東北電力本店ビルには普段からカイゼン活動に関わっている方などを中心に、約150名が参加。

 開会式では工藤CKOが「カイゼン活動は皆さんの貴重な時間を浪費させないために、自らが考え、無駄を省く仕組みを作り、働きやすさと働きがいを実感し、自身の成長にもつなげていくという取り組み。会社を取り巻く環境は変化が激しいが、どのような環境下においても自発的かつ着実に取り組みを進めていくことで大きな成果となり、その繰り返しが私たちの目指すものの実現にもつながっていく。これからも全社一丸となって、カイゼン活動を進めていこう」とあいさつしました。

 開会式が終わると、東京電力パワーグリッド、電源開発送変電ネットワーク、北海道電力ネットワークが自社におけるカイゼンの取り組みについて発表しました。

 両社の熱の入った発表と質疑応答に、会場のテンションも高まります。

 その後は会場に設けられた各ブースにおいて、東北電力ネットワークやグループ企業などから計10チームによる取り組み内容の発表と白熱した質疑応答が行われました。どの発表にも多くの参加者が訪れ、一部では立ち見がでるほど。

 全ての発表が終了した後は閉会式が開かれ、参加者全員で集合写真を撮影して交流会はお開きとなりました。

 

 東北電力ネットワークではカイゼンの結果だけでなく、そのテーマに至った経緯や改善のプロセスに焦点をあて、改善の種や切り口の見つけ方を全社で共有することを目的に、次年度以降も同様の交流会を開催していくこととしています。

 

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発表を終えて

 発表者を代表して、いわき電力センター送電課の若桑 大翔 さんと北日本電線の高橋 克幸 さんに、カイゼンの取り組みについて振り返っていただきました。

 

■いわき電力センター送電課 若桑 大翔 さん

チーム名:「特攻野郎Kチーム」

件名:「送電工事に伴う金車挟まれ対策について」

──今回のカイゼン件名になっている「金車」について教えてください。

 「金車(きんしゃ)」とは作業に使用する滑車の一種です。電線を吊り上げたり引き回す際などの作業で使用するものですが、作業中に金車とケーブルの間に指などが挟まれる災害が発生しています。送電部門では災害防止に向けてさまざまな安全対策を講じてきましたが、残念ながら依然として災害が発生しています。2023年度には私が所属するいわき電力センター管内でも金車に腕が挟まれる災害が発生し、危険要因を根本から排除する必要性を強く感じたため、金車挟まれ対策に取り組むことにしました。

──今回の取り組みにおけるポイントを教えてください。

 送電部門におけるこれまでの対策は手順の再確認や相互監視など、人的対策を中心としたものでしたが、過去の災害事例を分析すると、「回転部が露出していること」が金車の大きな危険要因であることが分かりました。そこで今回のカイゼン活動では物理的対策として、金車に取り付けて回転部の露出を防止する器具を開発しました。

 この器具により金車の危険要因そのものを排除することで、災害防止に大きく寄与できると考えています。

 

いわき電力センター渡部 勝広 副長と。手に持っているのは、今回開発した蛇腹状の挟まれ防止器具(試作品)を装着した金車

 

──カイゼン交流会に参加していかがでしたか。

 日常業務では得られない貴重な経験をし、多くの学びが得られました。

 発表を通じて他社や他事業所の活動を知ることができ、カイゼンの意義を再認識できました。自分達の取り組み自体は小さな変化かもしれませんが、仲間の助けとなり、その積み重ねが大きな成果につながるのだと実感しました。

 また、同じ課題でも多様なアプローチがあることを知り、物事を多角的に捉える重要性を感じました。自分一人では解決できなくても、チームで協力し意見を出し合うことで、より良いものを作ることが出来ると改めて学んだ機会となりました。

 

 

──今後のカイゼン活動に向けた意気込みについて教えてください。

 今回得た知見を職場で発揮していきたいと考えています。「誰かの助けになるために、課題を抱えている業務を推進させる」という気持ちを持ち続け、その思いが周囲に伝播すれば良いなと思っています。

 まずは、現状の試作品が抱えている課題を解決し、ブラッシュアップを進めて対策品を完成させること、そして最終的には金車による挟まれ災害ゼロを目指します。

 今後もチーム一丸となって、未来につながるカイゼンに取り組んでまいります。

 

 

■北日本電線 電線事業本部 物流資材部 物流管理グループ 高橋 克幸 さん

チーム名:「物流資材部 物流管理グループ」

件名:「『物流の2024年問題』へのカイゼン取り組みについて」

──今回発表したカイゼンテーマについて教えてください。

 運送業界ではトラックドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる輸送能力の低下、いわゆる「物流の2024年問題」が発生しています。これは年間5,000台を超えるトラックを使って製品を出荷している当社にとっても重要な課題であり、今後も安定して製品出荷を続けていくためにカイゼン活動として行ってきた、一連の出荷作業の効率化について発表を行いました。

──今回のカイゼンによって得られた効果はどのようなものですか。

 定量的には3つの効果がありました。

 1つ目は出荷に使用する車両の台数を年間478台削減できたこと、2つ目はドライバーの荷物の受け渡しを待機する「荷待ち」と、荷物の積み下ろしなどを行う「荷役時間」の削減です。国が定める努力目標の「荷待ち・荷役時間2時間以内」については既に車両の99%で達成していましたので、カイゼン活動では更に踏み込んだ自社目標である「1.5時間以内」を掲げて70.3%を達成、さらに前年度から1%の改善を果たしました。3つ目は使用する車両台数の平準化で、「1日30台以内」を目指して取り組み、稼働日の80%で達成することができました。

──カイゼン交流会に参加していかがでしたか。

 当社でも以前は全社的に「小集団活動発表会」を開催し、各職場での改善成果を共有しておりました。現在も職場ごとに改善活動を続けていますが、社内で発表・交流する場が少なくなっているのが実状です。

 そのため、今回のようなカイゼン交流会に参加し、他社や他グループ企業の取り組みを学びながら自社の活動を振り返る機会をいただけたことは非常に有意義でした。交流会で得た新たな視点やご助言を踏まえて、社内でカイゼンの輪をさらに広げていきたいと思います。

 

 

──今後のカイゼン活動への意気込みについて教えてください。

 東北電力グループ以外への販売拡大を進めている当社にとって、製品の安定供給は重要な課題です。また、今後は全国的に車両の確保も重要になっていくと見られています。今回発表したカイゼンの取り組みをさらにブラッシュアップし、お客さま・運送会社・当社の三者にとって「より良い物流のあり方」へ継続的に進化させ、安定供給に貢献して行きたいと思っています。

 

当日の様子を動画でもご覧ください!

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