
一体となった取り組みを目指して
本連絡会の冒頭、安全保安担当役員の阿部常務が労働災害状況を振り返り、次の点を呼びかけました。
・安全の取り組みの成果もあり、死亡・重傷災害や5態様災害※は昨年度より減少。熱中症災害は昨年度から倍増したが、重症災害はなし
・発生件数にとらわれず、三現主義で現場を確認し、安全の取り組みを地道に継続すること
・今年度も発生した墜落災害のような5態様災害は、現場にリスクが潜んでいないか現場関係者とともに確認し必要な改善を東北電力や東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)と連携して取り組むこと
・昨年度発生した墜落災害から得た教訓は各社で置き換え、自律的な行動や取り組みを促進すること
・各グループ会社の取り組みでうまくいっている事例や課題を率直に共有し、得られた気づきや学びから各社の安全活動の参考にしていただきたい
・安全な職場づくりには東北電力、東北電力NW、グループ会社、協力会社の連携が不可欠。一体となって取り組む意識で安全活動を推進してほしい
※5態様災害:死亡や重傷災害につながりかねない「墜落、重機、重量物、感電、伐採」に起因する労働災害

阿部常務執行役員
各社が語る安全の知恵から自社の活動のヒントに
本連絡会にはユアテック、東北発電工業、東北緑化環境保全、通研電気工業、東北ポートサービス、東北送配電サービス、東日本興業、東北開発コンサルタント、東北自然エネルギー、東日本テクノサーベイ、東北電力NWおよび東北電力の12社が参加しました。安全保安管理室からは、来年度も「安全管理の考え方」に基づき、現場で働く方の命を守るための具体的な取り組みを計画し、実行していくことをお願いしました。また、今後の各社の安全活動のヒントとなるよう各社における安全管理の考え方に基づいた取り組みや労働災害を踏まえた教訓の活用状況についても情報交換を行いました。
【主な情報交換】
○経営層が先頭になって現場訪問を行い、現場第一線の声を聴くといった三現主義を重視した取り組みを実施
○DXを活用した安全活動の支援として、労働災害の3DCGやショート動画の視聴や安全作業心得の確認がスマホやタブレットで利用できる安全ツールの導入を予定
○教訓をそのまま周知するのではなく、過去に自社で発生した災害に関連付けて、協力会社の作業員含めて周知
○過去に自社で発生した労働災害の原因との共通点があったことから、再度、安全を考える機会にした

JR東日本に学ぶ安全文化と現場発意
今回の連絡会では、東北電力NWからJR東日本への出向者とJR東日本からの受入出向者による安全対談動画※1を視聴しました。今後の安全活動の参考にと動画によるJR東日本の安全文化に関する事例や考え方が紹介され、参加者はさまざまな気づきやメッセージを受け取っていました。
視聴後は、少人数で感想を話し合い、「現場との対話は実施しているものの、トップダウンの取り組みが多いのではないか」「過去に発生した労災現場に実際に行く取り組みは今後も継続していきたい」といった意見が共有されました。
また、JR東日本のCS運動※2については、「社員自らが発意し改善しようというマインドをどう醸成するのか」という質問があり、「発意があったら、それに対して丁寧に対応していくという管理者・上司一人ひとりの対応が社員のマインドセットにつながるのではないか」という意見交換も行われました。
※1 鉄道×電力~安全の交差点~
(東北電力、東北電力ネットワーク社員はこちら)(グループ会社はこちら)
安全文化の深化に向けて─ JR出向者&受入出向者に聞きました─
※2 CS運動:「発意がある」、「議論がある」、「職場全体で共有される」、「良い取り組みはグループ全体に共有」といった4つのポイントで取り組みを実施

安全対談動画をみた各社の反応(中央:対談動画、周囲:各社の反応)
安全保安管理室では、今後も東北電力グループ会社とともに、「伝わる」ことを意識した現場コミュニケーションや知恵と工夫で飽きさせないリスク低減策の継続的な取り組みを支援していくこととしています。