■岩手支店■地域に向き合い、協創力を磨く ―協創力育成プログラム参加記―

 株式会社岩手銀行とNTT東日本株式会社岩手支店が共同で開催する「協創力育成プログラム」に、岩手支店の若手社員1名が参加しました。2025年9月10日から12月17日の約3カ月間に開催された全8回の講義やグループワークの中でデザイン思考などの知識・スキルを学ぶとともに、異業種との交流を通じて地域課題解決に向けたビジネスプランの策定を行いました。

協創力育成プログラムが目指すもの

 「協創力育成プログラム」は、自治体が直面する人口減少や産業振興などの地域課題をテーマに、岩手大学教授の専門的な指導のもと、具体的な解決策やアウトプットの創出を目指す実践的なプログラムです。本プログラムは、2020年度より株式会社岩手銀行とNTT東日本株式会社岩手支店の共催で実施されており、地域課題やイノベーションに関する理解を深めるとともに、協創の経験を積み、企業や業種の枠を超えたつながりを築くことを目的として開催されています。
 2025年度は、岩手県内15企業(鉄道、保健、通信、メディア、製造業など)から若手社員22名が参加し、東北電力からは岩手支店地域共創本部(総務広報)の長谷部大地さんが参加しました。

 今回は、岩手県滝沢市が抱える課題である産業基盤の脆弱さや交通網の不足などをテーマに、課題別にグループを編成しビジネスプランを検討。約3カ月間にわたる全8回の講義・グループワークにおいて、理解を深めながら議論を重ねるとともに、現地でのフィールドワークも実施されるなど、現場視点を重視する充実した内容となりました。

 

講義の様子

グループワークとフィールドワークで協創

 岩手大学の教授による講義では、課題解決に向けた手法である「デザイン思考」の知識習得やブレインストーミングの実践などを通じて、課題の本質を捉える考え方や多角的な視点が学べ、普段の業務ではなかなか触れることのない知見を身につけることができます。また、座学やグループワークに加え、滝沢市交流拠点複合施設「ビッグルーフ滝沢」の施設見学や市内を巡るフィールドワークを通して、地域の方々と交流しながら滝沢市の課題や強みを肌で感じる貴重な機会となりました。

 

 また、本ビジネスプランの作成にあたっては、岩手支店の部門横断型若手社員ワーキンググループ「岩手ブレプロ!塾」を活用し、プログラムを通じて得た学びや検討中のアイデア、進捗状況などを随時共有しました。これにより、多様な視点から活発な意見交換が行われ、岩手支店の社員を巻き込みながら、アイデア創出やプランのブラッシュアップを重ねることができました。

 

地域の未来を見据えたビジネスプランを発表

 プログラム最終回では最終報告会が開催され、各グループによるビジネスプランの報告が行われました。長谷部さんのグループは、「My ベジカルテ」をプロジェクト名とするビジネスプランを報告しました。
 「My ベジカルテ」とは、滝沢市の農業と私たちのヘルスケアを融合させたビジネスプランです。コンセプトは、「私たちは単に野菜を売るのではなく、『食べる処方箋』を提供する」。私たちは栄養不足や体調不良に悩みながらも、今の自分に必要な栄養素が分からないケースが多くあります。そこで地域の大学と連携し、個人のヘルスデータに基づき、最適な野菜を最適なタイミングで農家から食卓へ届ける仕組みを提案しました。
 この「My ベジカルテ」を報告した長谷部さんのグループは、見事、イノベーションアワード(最優秀プラン)に選ばれました。

 

 最終報告会の講評では、滝沢市の武田市長から「市の課題点について具体的な提言をいただき、気付かされる点が多々あった」とのコメントとともに、「今後もさらに地域を盛りあげてほしい」との激励の言葉がありました。
 また本取り組みは、県内企業の社員が地域を盛りあげていく事例として、岩手県内のテレビ局に取りあげられ、地域ニュースとして放送されました。

 

参加者の感想

-長谷部さんからのコメント-

 東北電力では「よりそうnext+PLUS」を通じて、イノベーション創出や事業領域の拡大が求められている中、本プログラムではイノベーションに向けた思考法であるデザイン思考やアイデア創出の手法を学び、実践することができました。この学びは、自身の業務にも十分に応用できると感じています。
 また、プログラムを進める中で多角的な検討を行ってきましたが、異なる意見を掛け合わせることで議論を深める重要性や、物事を広い視点で捉える必要性をあらためて感じました。他社や異業種の業務内容および取り組みに触れられたことに加え、岩手県内で活躍する同年代の社員との交流を持てたことは、大変有意義な経験となりました。

 

-岩手支店からのコメント-

 「協創力育成プログラム」を終業後に2時間半程度受講するのは大変だったと思いますが、異業種の同年代の社員と交流することで大いに刺激を受けるとともに、同プログラムの検討課題を支店に持ち帰ることで、課題解決の手法を一緒に行った若手社員にとっても良い経験となり、非常に有意義だったと考えています。岩手支店では、今後もイノベーションに資する知識やスキル習得に加え、異業種との交流の機会として同プログラムへの参加を検討していきます。

イイね!
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