
よりそうインタビュー
第15回 秋田電力センター・高橋 雅也さん
お客さまや地域への強い思いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそうインタビュー」!今回は、秋田電力センターの高橋雅也さんです。
「人間力」でお客さまに「安心・信頼」を提供する
秋田電力センター 変電課 変電主査 高橋 雅也さん
・秋田県大仙市(旧大曲市)出身
・1998年、秋田制御所に入社。入社2年目のユアテックへの出向と東日本大震災の翌年に入学した専門部※での経験がターニングポイントに
・東北電力卓球部のメンバーで週に1度、地元の大曲で活動している。秋田チームは全社大会で団体戦2連覇中
※東北電力グループの人材育成を目的とし、専門的な技術・知識の習得に加え、現場力や課題解決力の向上を図るための実践的な研修を実施。2015年に廃止、これを継承する形で「電力高度専門アカデミー」を開設し、現在も社内教育として継続中。

──高橋さんの「より、そう、ちから。」とは何でしょうか。
当たり前のことを、当たり前にできる人間になりたいと考えています。「思いやり」と言い換えることもできるかもしれません。身近なところでは、トイレでトイレットペーパーがなくなったら取り替える。シュレッダーのゴミがいっぱいになったら取り替える。誰も見ていないところで、思いやりの行動を自然にとれる人間でありたいと思います。
東日本大震災後の翌年には専門部へ入学しました。社内講師や大学教授などの先生から講義をいただき、その時、私たちを担当いただいた社内講師が口にしていた、「最後は人間力ですよ」という言葉を今でも大切にしています。「人としてどうあるべきか」「困難な時にどう行動できるか」ということだと考えています。後輩や先輩、関係会社や地域の方々とコミュニケーションをとる際は相手への思いやりを忘れないように心掛けています。ひいては、それが東北電力ネットワークの「安心・信頼」につながると考えています。
こうした考え方は、その後の経験の中でさらに強くなり、現在の仕事や人との関わり方の軸になっています。

これまでも、これからも、部門間の潤滑油として
──担当している業務について教えてください。
秋田電力センター変電課は、設備工事、修繕工事、運転運用の3グループで業務を行っています。その中で、私は変電所の設備の管理や運用を行う運転運用グループに在籍しています。設備工事や修繕工事を終えた設備を引き継ぎ、トラブルを未然に防止できるよう定期的に設備を巡視して異常がないかを確認したり、手直ししたりしています。
変電課は空港に例えると「ハブ空港」のような存在です。送電や配電、給電、通信、建築、土木などの多くの部門と関わるため、常に周囲との連携が欠かせません。そんな部門間の潤滑油のような役割を担っているせいか、変電部門には柔軟でコミュニケーション能力に長けた方が多いように感じます。
──やりがいを感じるのはどんな時でしょうか。
仕事をしていると、絶対に壁にぶつかる時がありますよね。同じゴールを目指して、同僚や関係会社、メーカーの方々と意見を交わし、解決策や妥協点を見出していく作業はやりがいを感じます。そうして一連の仕事を終えた時に、「高橋さんが担当で良かった」「高橋さんがいてくれてよかった」などと言ってもらえた時には最高にうれしいです。
チームとして気持ちよく仕事ができるように
──ユアテックへの出向と専門部での経験が転機になったそうですね。
ユアテックに出向した時は、入社2年目でした。右も左もわからず苦労しましたが、多くの方に支えられ現場で一緒に作業ができたことは大きな経験であり、「人を知る」という点でもその後の自分を支えてくれました。その時、お世話になった方々との関係はずっと続いていて、今も会うと当時の思い出話をすることがあります。
専門部は自分で希望して試験を受けました。高校を卒業し、技術部門で働いて10年ほど経った頃、「外から見れば電気のプロだけれど、自分はどこまで電気のことを知っているのだろう。それほど分かっていないのではないか」という思いが湧いてきました。そこで、知識を深めたいという思いから、東日本大震災の翌年に専門部へ入学しました。専門部では、変電、送電、配電、機械の4つの部門に分かれており、年齢もさまざまな同級生と勉学に励みました。同級生とは卒業後も連絡を取っていて、それぞれの部門の設備について分からない時には気軽に聞くことができますし、そうした人とのつながりが一番の財産になっています。
──管理職として、若手社員と接する時に心掛けていることを教えてください。
上司と部下というよりは、同じ職場で働く仲間として感じてもらいたいと思っています。例えば、前の週に大変な仕事をした時には「休日、ゆっくり休めた?」など、相手を思いやり、声を掛けるようにしています。
また、誰でも得意なところと苦手なところがあるので、その人それぞれの個性を大切にして接しています。もちろん私自身も苦手なことがたくさんあります。自分が分からないことは素直に認めて、「一緒に調べようか」と伝えるようにしています。
運転運用グループには、10代から20代の一般職が5人いますが、若手社員の存在は職場を明るくしますし、エネルギーをもらっています。かつて若手社員が少ない時期を経験しているだけに、「職場には若い人が必要だな」と実感しています。
若手社員を「我が子」に重ねて
──今後の目標や展望について教えてください。
現場で一番大切なことは安全です。安全に関することは、「分かっているだろうな」と思っても、ひと言、付け加えるようにしています。また、私たちの仕事は電気を安定して送ることです。目の前の仕事がどのように電力安定供給につながっているのかを伝えることで、仕事への向き合い方や行動が変わってくると思っています。若手社員には現場で行き詰まった時に、みんなと一緒に悩み・解決して、達成感を味わってほしいです。若手社員のちょっとした表情や会話から、「あれ、ちょっと考えが変わったかな。以前より生き生きとやっているな」と感じた時はうれしいですね。
10年前は分かりませんでしたが、自分の子どもが成人を迎えたことで親の気持ちを推し量ることができるようになり、若手社員を「預かっている」と感じるようになりました。東北電力ネットワークや関係会社の〝これから″を担う若手社員が「誇り」と「やりがい」を持って仕事をしてもらえるよう、今後も努めていきたいと考えています。そして、自分が先輩方から学んできた「人としてどうあるべきか」という姿勢を、これからは次の世代へつないでいきたいです。