
■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■音楽を通じて秋田ににぎわいを!~vol.19東北電力ネットワーク 三浦 祐人さん~
東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。第19回は、音楽を通じて秋田に新たなにぎわいを生み出す東北電力ネットワークの三浦 祐人さんに、取り組みへの思いなどを伺いました。
「好きなアーティストを地元・秋田で観たい」音楽への思いを、人と地域がつながる場へ
秋田でライブイベント「DAVE ROCK MARKET AKITA」を運営する三浦さん。大好きな音楽を通じて地元とのつながりを育み、新たなにぎわいを創出する取り組みについてお話を伺いました!

☆東北電力ネットワーク 三浦 祐人さん☆
・現職場 ネットワークサービス部(ネットワークサービスセンター契約1)
・出 身 秋田県美郷町
───「DAVE ROCK MARKET AKITA」について教えてください。
「DAVE ROCK MARKET AKITA(通称:だべろっく)」は、秋田にゆかりのある音楽好きが企画・運営するライブイベントです。
秋田市の老舗ライブハウス「Club SWINDLE」を会場に、プロのアーティストを複数組招いています。2026年は4回目の開催となり、秋田を拠点に活躍するアーティストを含む4組に出演していただきます。
実行委員は6人で、全員が本業と両立しながらイベントを運営しています。イベント名には、秋田弁の語尾に使われる「だべ」と、人と人とが語り合う「駄弁る」という二つの意味を込めています。「MARKET(市場)」の名のとおり、人や地域、音楽が行き交うことで、新たなつながりが生まれる場を目指しています。

2026年に開催する「だべろっく」のチラシ
───三浦さんと音楽との関わりや、運営に参加したきっかけを教えてください。
中学生からギターを弾き始め、20代前半まではバンドを結成して、月に何度もライブハウスに出演するほど音楽に熱中していました。ライブを観ることも好きでしたが、秋田には自分の好きなアーティストがなかなか来ないため、県外まで足を運ぶことが多く、「好きなアーティストのライブを地元で観られたらいいのに」と常々思っていました。
「だべろっく」は2019年に初開催された後、コロナ禍による中断を経て、2024年に再開しました。その際、以前からの友人である実行委員会の代表に声をかけてもらい、アーティストのライブを地元で観られることに加えて、「楽しそうだし、良い経験になりそう」と運営に加わりました。「秋田をもっと面白くしたい」というイベントのビジョンに共感したことも大きかったです。
───現在は仙台にお住まいですが、地元・秋田への思いを教えてください。
入社後は仙台と秋田の職場を経験し、2020年から再び仙台で暮らしています。特にコロナ禍では、地元との関わりを持ちにくい時期が続いたこともあり、「恩返し」というほど大それた気持ちではありませんが、秋田との接点を持ち続けたいという思いがありました。
自分たちが好きなアーティストを秋田に招き、地元の方に楽しんでもらう。さらに、県外から来た方にも秋田を知ってもらう。この活動を通じて、好きな音楽を楽しみながら、地元とのつながりを持ち続けられることを嬉しく思います。
───実行委員会では、どのような役割を担当していますか。
仙台でも対応できるSNSの運用や、企画書、秋田県の補助金事業への申請書などの書類作成を中心に担当しています。普段からメンバー同士で連絡を取り合うほか、月に1~2回、オンラインで打ち合わせを行い、情報を共有しながら準備を進めています。秋田県内に住むメンバーは、ポスターの配付や地元メディアの取材対応を担うなど、それぞれの居住地や得意分野によって役割を分担しています。
出演者を決める際は、各実行委員が招きたいアーティストをリストアップし、費用や実現性だけでなく、「初めての秋田」「久しぶりの秋田」「以前出演したアーティストとの再会」といったストーリーも考えながら候補を絞っていきます。
私も仙台で、出演を依頼したアーティストのライブに足を運び、本人やマネージャーの方に直接ごあいさつすることがあります。私たちはイベント運営を本業とするプロではないため、アーティスト側から見れば、実績や信頼性が十分ではありません。だからこそ、実際に顔を合わせ、企画への思いを伝えながら信頼関係を築くことを大切にしています。

───イベント運営で大切にしていることや、活動継続の原動力は何ですか。
「関わってくれた全ての人たちにとってプラスになる」という視点を大切にしています。お客さまには良い音楽体験を、アーティストには秋田に来る楽しみを、ライブハウスや地域には新たなにぎわいを届けたいと考えています。
全国区のアーティストに加え、毎年必ず秋田を拠点に活躍するアーティストを1組招いています。全国区のバンドを目当てに来場した方に、「秋田にもこんなにカッコいいバンドがいる」と知ってもらいたいからです。来場者アンケートで「秋田のバンドに出会えてよかった」という声をいただいた時は、私たちの狙い通りの成果が得られたことに手応えを感じました。
また、県外から来る方に秋田を満喫していただけるよう、SNSやブログで県内の観光スポットや飲食店を紹介しています。ライブを観ることに加えて、秋田に滞在し、街を歩き、地域の食や観光地を楽しんでもらう。ライブハウスを人が集まる拠点にすることで、音楽ファンと地域との接点が広がり、秋田のにぎわいにもつながっていくと考えています。
公式Xやnoteにより県外からの来場者に向けた情報を発信する
さらに、出演いただいたアーティストの皆さんに対しても、楽屋に秋田のお菓子や日本酒を用意するほか、終演後の打ち上げではきりたんぽ鍋を振る舞います。以前出演したアーティストがラジオで「秋田の日本酒が印象に残っている」と話し、再出演を楽しみにしてくださっていたこともあります。「また秋田に来たい」と思ってもらえたことを実感し、嬉しかったです。
2025年はチケットが完売し、250人のお客さまにご来場いただきました。アーティストがステージ上で秋田について話してくださったり、会場で楽しむお客さまの姿や、終演後の満足そうな表情を見られると、運営側だからこそ味わえる達成感があります。
また、テレビ、ラジオ、新聞にも取り上げていただき、秋田県が若者による地域づくりを支援する「文化による地域の元気創出事業」にも2年連続で認定されました。これにより、安定的な運営が可能になったほか、イベントの信頼性が高まり、アーティストの出演交渉に役立っています。認定の理由は実行委員が全員30代で、来場者も30代以下が中心であることから、若い世代に向けた娯楽の機会をつくり、地域のにぎわいを生み出している点を評価いただいたと考えています。地域から期待を寄せていただいていることも、活動を続ける力になっています。

楽屋では秋田の地酒など名物を用意する
───イベント運営で苦労したことを教えてください。
実行委員全員が本業を持っているため、限られた時間の中で準備を進めなければなりません。一方で、アーティストや関係者への連絡、集客に直結するSNSの更新、資料の作成に手を抜くことはできません。初年度は何をすればよいか分からず、仕事が忙しい中で、自分からどのように動けばよいのか悩むこともありました。
実行委員会の代表が持つ運営のノウハウを教わり、メンバーで役割を明確にしながら、それぞれができる範囲で協力しあうことで乗り越えてきました。活動を重ねる中で、少しずつ運営の進め方も確立できてきたと思います。
また、2025年は会場が満員となったため、客席の安全確保も新たな課題となりました。前方に入った方の間隔が広いと後方のお客さまが客席に入りにくくなりますが、詰めすぎると危険になります。私は客席管理を担当していたため、会場の状況を確認しながらお客さまを誘導する難しさを感じました。実行委員6人とサポートスタッフ2人で連携し、無事に終演を迎えられた時はほっとしました。

秋田を拠点に活動する「T.O.C.A」のライブ中の様子
───仕事で培ったスキルも生かされていますか。
イベントにはアーティスト、所属事務所、ライブハウス、行政、メディアなど、多くの関係者が関わります。開催日という明確な期限に向けてスケジュールを管理し、立場の異なる方々と調整しながら準備を進める点は、日々の仕事と共通しています。予算管理やリスクの想定、相手に応じた丁寧な説明にも、仕事で培った経験が生きています。
一方、イベント運営を通じて得た、限られた時間の中で優先順位を決め、多くの関係者と一つの目標に向かう経験も、仕事に還元されています。内容は異なっても、目標から逆算して準備を進めるという基本は同じだと感じています。
───最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。
「だべろっく」は、運営メンバーだけでつくられるイベントではありません。来場してくださる皆さま、出演アーティスト、ライブハウス、地域の方々に支えられ、2026年で4回目を迎えます。
ライブハウスは音楽に詳しい人だけが集まる場所と思われがちですが、初めての方でも非日常のワクワク感を気軽に楽しめます。ライブハウスで音楽を楽しみ、秋田の食や街にも触れていただくことが、地域の新たなにぎわいにつながれば嬉しいです。
2026年は10月17日(土)に開催します。イベントや出演アーティスト、私たちの思いに少しでも興味を持っていただけたら、公式サイトやSNSをチェックして、ぜひ秋田へ遊びに来てください!
(本インタビューは2026年8月18日に実施しました)
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